海外在住アラフィフ女子 : 恋愛や生き方で落ち込んでいたとき、はげまされた本#1『生きていく私 』宇野 千代(著)

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この本を読む前に、私はご存命だったころの宇野千代さんをテレビや雑誌の記事でお姿を拝見していましたが、そのときの印象はお茶目で元気なおばあちゃま、という印象でした。
その印象は自伝「生きていく私」を読んでから一掃されました。
明治に生まれ、封建的社会のなかでも、恋に仕事に趣味と、自分の本能に従って生きた宇野さんに圧倒されました。もし、同年代の女友達だったら、苦手なタイプかもしれませんw。でも、ほとんど100歳まで好きなように生きた宇野千代さん、尊敬してやみません。

私が「生きていく私」 をおススメしたい理由

明治生まれの著者の自伝なので、当時の暮らしの様子が感じ取れます。

エピソード 例

うさぎの足

私がこの本を読んだのはもう20年以上前ですが、当時、ファンデーションなどはなく、白粉でお化粧していたのですが、その粉をはたくのに、うさぎの切った足を使っていた、という記述があるのです!これがふわふわでちょうどいい塩梅だとか!確かにうさぎの毛はフワフワです。でも、肉球もある切ったままの足がおしろいパフになっていた・・を想像して、どんなものだろう、とすごく好奇心を刺激されたのを覚えています(今でも鮮明に覚えていますw)

当時の住宅事情

宇野さんは家を建てるのが趣味だった、と書かれていて、彼女の洗練されたデザイン、間取り、きっと大正モダンのステキなお家だったことだと、想像しています!件数は忘れてしまいましたが、思い立ったら、買い物するみたいに家を建てらえていたのです!

80年代、女の結婚年齢をクリスマスケーキに例えられたり、女がマンションを一人で買うことは一生独身と覚悟を決めた、などドラマのセリフにもよく取り上げられていましたが、大正時代の己をもった女性の生き方に、どんな時代でも、自分の信じる道、心に従っていきる生き方が本当の幸せ、だと伝えられている気がしてくるのです。

様々な恋愛遍歴

宇野さんは恋多き方で、ここで書くには多すぎる恋愛遍歴なのですが、文芸春秋の創始者、菊池寛さんとのエピソードもあったような記憶があります。肉体的関係にあろうが、なかろうが、彼女の感性がひらめく方には、チャンスを活かし、交流されて、成長されてきた、という印象を受けました。

まとめ

彼女の波乱万丈の生き方を通して、どんな時代でも、チャンスはあり、どう生きるかは自分の気持ちの持ちようだと、思ったのでした。私も長女で昔は父と折り合いが悪く、早く、家を出よう、などと考えていました。母のサポートがなければ、グレてたかもなぁーなんて思いも。80年代に離婚となると、肩身の狭い暮らしになるご時世で、(就職や結婚に不利など)両親は離婚しませんでしが、子供心に母の愛を感じられ、信頼できたことで、親を困らすようなことはしないでおこう、と思うようになりました。

私が小さいころ、「明治は遠くなりにけり」なんて言葉を聞き、何を言ってるの?なんて思っていましたが、今は自分が「昭和は遠くなりにけり」と言いたくなることも。明治を偲ばれていたおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちが少しわかるような気がします。もっと沢山、お話を聞いていたらよかった、という思いです。ぜひ、若い方に読んでいただきたい本です。

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Born in Osaka. A Japanese female was integrated into New Zealand culture with ECE career.#日本語で読む https://nzjplink.com/