野草ワーク復活!

桂子 Keiko
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4 min readJul 2, 2020

良いのか悪いのか自分の中でも両方の気持ちがあるものの、本来の特に春夏の仕事のメインである野草ワークショップができる状況が見えてきて、ここのところ準備に追われてきました。
そんなことでMediumにも書きたいと思いつつ、書くのはおろか読むこともままならず…まずは落ち着くまでは仕方ないと思うものの、本格開始の前にやっぱり書きたい!というわけで。
そして投稿してから気がつきました、今月の一文字タグ「緑」。
今までなかなかお題などに関連付けて書こうとまでできてなかったのですが、植物の緑は私にはなくてはならないもの。
毎日の生活の中心にあり、まさに身にも心にも糧でもあるのです。
ということで、改めて「緑」タグ、添えさせていただきます!
今回のワークショップの様子から緑を感じてもらえたら嬉しいです。

コロナの影響以来、やっとやっと、パリから電車にて1時間ほどのところにて今年初の週末野草ワークショップをすることができました!
ここ数か月の間沢山のお問い合わせをいただいて、ますます野草に対する興味や自然と触れ合うことの大切さを感じていらっしゃる方が多いのはひしひしと伝わってきていましたが、まさに今回のワークショップはその後ということで皆さんモチベ―ションも高く、真剣に植物と触れ合おうとする姿が見受けられて嬉しい時間となりました。

Nampteuilでの野草ワークショップ

五感を使って植物を観察することで見分けをきちんとできるようになるのはもちろんですが、植物と関わるという視点からもとても大事なことだと思います。
今年の春は暑かったのと乾燥で植物の成長も早く、いつもは使っていた部分がすでに遅かったりもしましたが、だからこその思わぬ別の収穫があったりでどこまでメニューに入れるか迷うほど。
土曜日の夜はイラクサとスミレの葉、かぼちゃのスープ、ホップの新芽とハナウドのつぼみのオムレツ、ハナウドのブレッド、そして珍しく熟れて美味しかった野生のサクランボにノコギリソウの花で香りつけたクラフティ。

ハナウドのブレッドと野生サクランボとノコギリソウのクラフティ

日曜日のお昼はカキドオシとミントのアペリティフにオレガノのカナッペで始まり、シロザとアマランサスの胡麻和え、野生のレタスのクレタ風、ヨモギとコンフリーの天ぷら、そしてこの地方はSoissonsという大きな白いんげん豆の生産地なのでそれを使ったピュレにコゴメギクのソース。

Soissonsの大きな白いんげんのピュレにコゴメギクのソース

さらにデザートはフレッシュカモミールのケーキにオウシュウトウヒとモミの若葉のシャーベット。

料理人さんの会ではないワークでこれだけのメニューを作ったのは久しぶり。皆さんモチベーションだけではなく、手際が良い方ばかりで思わず沢山提案させていただきましたが、素晴らしく美味しくできて皆満足でした。
美味しく楽しくは免疫力アップにも良いし、良いことずくしの週末でした。
参加の皆さん、このワークを企画してくれたArnaud、ありがとうございました。
そして自然に感謝して!

毎年この時期は忙しすぎて、楽しくても大変な気持ちが強かったけれど、今回は純粋に楽しめた気がします。やはり好きだなあ、みんなでお料理も野草も…
その気持ちに改めて気づかせてもらったのはありがたいことです。
さてメインシーズンに向けて頑張るとしましょう!

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桂子 Keiko
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自然、植物、日本文化を通して見えてくる世界を共有したい。Chef of traditional japanese cooking, master of tea ceremony, edible wild plants with François Couplan, Switzerland, France & Japan