電子書籍はブログ感覚で書け!(2)

電子書籍に必要な文字数とは

Publisher TY
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Jan 13, 2021

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「書籍を書く」というと、膨大な文字数を書かなくてはいけないとイメージする人が多いかもしれません。紙の本として出版する場合、「本」としての体裁を整えるためにはある程度の文字数が必要になってきます。しかし、電子書籍に関しては、実はそれほど文字数が多くなくても出版することが可能です。

私が最初に電子書籍用原稿を作成したのは、確か2015年くらいのことだったと思います。ウェブライターをやっておりましたので、ライティングのお仕事としてクライアントに依頼を受けて執筆しました。そのときの最低文字数は5000文字。意外と少ないと思いませんか?

5000文字くらいなら、ちょっと長めのブログ記事といった雰囲気ですよね。でもそれで「ミニ書籍」として十分成立するのです。そうはいっても、やはり書籍として完結させるためには5000文字ではボリューム不足ということもあります。そのときも、依頼では「最低5000文字書いてください」ということだったのですが、実際には書いているうちに長くなり8000文字程度の出来上がりになったと記憶しています。

私はこの本を書いている時点で、すでに約80冊ほど電子書籍を執筆しています。自分のために書いているものもあれば、他人から依頼を受けて書いたものもあります。その中で最も短いものは4000文字弱という電子書籍もあります。それでも読まれています。

特に電子書籍では、短いコンテンツほど読まれやすい傾向もあります。電子書籍はキンドルや楽天 koboなどの専用デバイスで読む人もいますが、最近はスマホやタブレットなどで読む人が増えています。そのため、長すぎるコンテンツだと目が疲れやすいので、読者の注意力がもたなくなるのでしょう。

感覚的には、10000文字くらいないと「読み応えがない」と感じることが多いのですが、それ以下でも読まれないことはありません。内容によるのだと思います。日本語文章を読むスピードは人それぞれですが、目安として10000文字の文章だと15分~20分で読了できると考えられます。30000文字の書籍であれば、読了までに1時間かかるということです。スマホで本を1時間読むのって、ちょっとつらいな、と思われませんか? 私的には、12000文字~30000文字くらいまでが、一番書きやすく、なおかつ読まれやすいと思っています。

「いやいや、12000文字って、初心者には書けないでしょ!」と思われているかもしれません。でも、12000文字と考えるからゴールが遠いと思えてしまうのです。そうではなく、1200文字のブログ記事×10本と考えてみるのはどうでしょう。あるいは3000文字記事×4本でも同じことです。これまでブログを書いたことがある人なら、1200文字のボリュームなんてなんてことない、という人も多いのでは?

電子書籍の中でも、本書のような「実用書」やビジネス書に関しては、「章立て」で書くのが一般的です。一つ一つの章は1200文字~3000文字もあれば十分です。つまり、3000文字の章を4本書く、本文の前後に「まえがき」と「あとがき」を書き添えれば、ほら、完成です!

だから、本書のタイトル通り、「電子書籍はブログ感覚で書け」るのです。ブログを書いたことがある人なら、電子書籍を書かない手はありません。

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