カレーにもパクチー@ポニピリカ

Yudai Matsumuro
月刊パクチー通信
4 min readNov 15, 2017

今回僕が訪れたのは下北沢から徒歩5分の「ポニピリカ」というスープカレーのお店。つい先日、世田谷区に越してきた僕は下北沢といえばカレーだろということで、カレー屋さんに足を運んだ。このお店では席に通されるとまず紙を渡され、カレーのカスタマイズを自分で行う。始めにニックネームを書き、からさを8段階から選択し、スープのベースを和風、トマト、魚介から選択。メインの具材をチキン、チキン野菜、野菜、フィッシュフライなどから選び、お好みでトッピングを付け足すことができる。ご飯のサイズも大中小の3段階から選択できて、おかわりも自由。なんて選び放題のお店なんだ。僕は辛いのが好きだが得意ではないので、辛さは3をスープのベースはトマトを、メインの具材はチキンを選び、トッピングにチーズとパクチーを追加して注文した。実はこのお店2階にあるので一人では少し入りずらい。自分のテリトリーを広げるべく、少しでも行ったことがあるお店を増やそうと奮闘中だ。一人でいることの抵抗を和らげるべくお店を開拓をした経験が、一人暮らし経験者なら誰しも一度はあるんじゃないかな。
店内は入ってみるとお一人様にとっても優しいつくりと雰囲気。パーテーションで他の席と区切られていて、二人がけの席がそれなりにあって、実際に男性、女性それぞれひとりずついらっしゃった。店内にはゲーム機のようなものが置いてあって、そのゲームの出題するクイズに全問正解するとカレーが一杯無料になるらしい。

テーブルには可愛いポップで“スープの種類ごとに1杯1杯スパイスを調合しているために提供までに時間がかかる”との断りの文章が書かれていたので、おしゃれな間接照明のなかおしゃれに本を読もうと、本を取り出した瞬間にカレーが運ばれてきた。なんたる職人技。とっても早い。カレーのカスタマイズの用紙を見ながら、店員さんが注文したカレーを読み上げてくれる。ニックネームまで呼ばれるのは想定外だったので恥ずかしかった。

トッピングしたはずのパクチーが見当たらなかったので少しおどおどしていると、店員さんがそんな僕に察したのか「パクチーは一緒に煮込んであります。」と一声かけてくれた。気になるカレーの味は本当に絶品だった。そして肝心のパクチーは、目では確認することはできなかったものの、カレーの奥にしっかりとその存在を感じることができた。カレーのスパイスにコリアンダーをいれることはあってもパクチーが入るってなかなか珍しい。カレーとパクチーって結構合うんだな。貴重な出会いの瞬間を目の当たりにした。具材の野菜たちは味が十分に染み込んでいるのだが、煮崩れを感じさせないしっかりものだった。最後の楽しみにとっておいたチキンは皮はパリッと、中はジューシーな仕上がりで、心のなかで待たせてごめんと言葉をかけてる自分がいた。ぺろっと食べてしまったが、なかなかの満足感が得られた。ご飯を全て食べきるとお店の看板にも描いてあるおじさんに出会える。

お会計の際にレジの横に、おじさんの缶バッジが100円であって買うかとっても迷った。辛さに応じて色が違うというこだわりもある。最後店員さんが気をつけてお出かけくださいと声をかけてくれたのもなかなか印象的だった。またこのお店に帰ってきますね。

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