新参者

Yudai Matsumuro
月刊パクチー通信
3 min readNov 15, 2017

今月号からこの月刊パクチー通信の編集員になったのでどうぞみなさんお見知り置きを。

パクチー編集員になって何が変わったかってパクチーという言葉をとても気にするようになったことだ。街中を歩いていてもパクチーという文字が看板に飾られているだけで、目にとまるようになったし、パクチー専門店と書いてあれば行くしかないと思うようになった。書店でパクチーの雑誌があれば少し立ち止まって中を確認するほどにはなっている。パクチーは結構魔法の言葉だと思う。アイスブレイク役をパクチーは担っているのだ。これだけパクチーにいい意味で毒されている僕がいうのだから間違いない。パクチーという言葉を出すだけで、知らない人と打ち解けられたことがある。僕が実際に体験した話でいうと、パクチーという言葉を皮切りに彼女がタイ料理屋さんでアルバイトをしていること、パクチーが本当に好きなら「999(カオ・カオ・カオ)」という中野にあるタイ料理屋さんに行くべきだと教えてくれた。このお店には年内には足を運びたい。パクチーをきっかけに顔見知り程度の人と話が広がっていった。あえて言葉にするなら関係性が友人へと変遷をたどる第一歩である。パクチーの力恐るべし。世界の中心はもしかしてパクチーなのだろうか。読者の皆様は、今回の彼女はたまたまタイ料理屋でアルバイトしているくらいパクチー愛好家だったから、話が広がっただけだろうとお思いだろうが、そうではないと思う

パクチー嫌いの方でもパクチー関連のエピソードを持っているはずだ。パクチーが嫌いな人は逆にパクチー好きな人を一人は知ってるのではないだろうか。パクチー好きにお店を誘われたり、お店でパクチーの取り分ける量に差をつけたりパクチーが嫌いな人もパクチーを考える時間はきっとあったはずである。実はパクチーってコミュニケーションのきっかけなのかもしれない。人と人とが会話をした時、本を読んだ時、映画やドラマ、アニメを観たとき、お昼寝をしている時。人間の数だけそれぞれのほっこりがある。何か思い出す瞬間もほっこりだと思う。パクチーについて考えていたら誰の顔が浮かんだだろう。それって結構ほっこりなんじゃないかな。

今月から僕も記事を書かせてもらえることになり、なかなかに楽しみ半分、期待半分、不安半分である。あれ、オーバーしてしまった。けど本当にそんな感情でいるのだ。今月から月刊パクチー通信では新しいことを幾つか試みていて、実現していく過程に携われているのはとても楽しい。月刊だからできることはまだまだあって、読者のみなさんの期待に少しでもおこたえできるように尽力していく所存です。今後ともパクチー通信をよろしくお願いします。

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