上海の電動スクーターと鉄板三輪車の地獄ロード

上海は電動自行車ばっかだった

「音がしないので危ないよ」と、ちょっと前に言われたのだがここまで電動スクーター(電動自行車というんですか?)だらけとは知らなかった。たまたま、昨日、15年前に車を買ってからおつきあいのあるオートトレーディングの南原竜樹社長とお会いしたら、市内は電動スクーターしか走っちゃいけないのだそうな。さすが、中国、決めるとなったらやることが早い。

車格的に見ても自転車とバイクのちょうど中間的な感じのものが多いようです。

もはや、ふつうのスクーター。よく見るとペダルあり。ペイントなのかシールなのかにも注目してくださいね。製品のクォリティにはかなりの開きがあり、海外向け製品を作っているであろうメーカー品のシッカリしたものから自転車に溶接加工を施して化けたみたいなものまであり。

シート部分の構造が電動アシスト自転車のバッテリを大きくしてったらここなったという雰囲気。サスペンションの位置が面白い。

後部座席のシーシーバーがイカス! 盗難防止用のクリプトナイトにも注目。我がモノ顔で電動スクーターが停まっているあたりは、ひょっとしたら自転車通路かもしれません。

いちばん手前と一番向こう(端っこしか見えていない)が日本でいうスクーターなみ、手前が中間、その向こうは電動モーター付き自転車という感じですね。バッテリが盗まれるケースが多いのでしょうか?

サランラップで補強してある。それでいて、なんでも鍵。それと、チェーン外れてますね。念のため。

ガンダムショップ前に停まっている。

ちなみに、上海市内でも見かけるのがこんな三輪車。後ろはどうみても客席のようです。

もちろんこういう輪タクみたいな奴もあるんですが。これはこれでカッコいい。むしろ、優雅で美しいという言葉のほうが適切かもしれません。

よく見るとこれもペダル付きだったりします。電動?

世界一の問屋都市「義烏」で経験したこと

今回の上海旅行、その中の1日を、上海から高速鉄道で義烏(イーウー)という問屋都市の訪問についやしたのですね。高速鉄道の駅からタクシーに乗って15分くらい行くと、忽然と問屋都市があらわれます。私のイメージは、ラスベガスそっくり。つまり、人工的に作られた6万軒のあらゆる雑貨を扱う問屋群の入ったビルと、そこを訪れる人たちのためのホテルや盛り場なんかからなる街・・・。

で、そこでは、こんな感じの三輪タクシーが問屋都市の中をチョコマカと走りまわっているのでした。未来都市におけるエアカーみたいな役割というか。コミューターというか。「これ、なんかカッコよくないですか?」 などと、私も余裕で笑って言っていたのですけどね。

なにしろ問屋都市なので人やモノが行き交っています。話さえつけばこんな感じで移動する人もいます。背後は、グーグルアースで見たところ端から端まで3キロほどある巨大問屋雑居ビルの義烏福田市場。

ところが、1日たっぷり問屋都市を視察(?)して表に出るとすでに夕まぐれ。駅に向かうタクシーは長蛇の列で、買ってあったチケットの高速鉄道の時間に間に合いそうもありません。とういことで、私を含めた3人を引率してくれた上海在住の某日系銀行のHさん(女性)が、さっさと手配してしまったのが、さっきの鉄板を組み合わせて作った三輪タクシーでした。つまり、私が「なんかカッコよくないですか?」と言った奴。これが、運転手も入れると5人も乗れてしまうのです。

駅までの道路は、猛スピードでとばすトラックやタクシーなんかがビュンビュン行くなか、我々5人をのせた三輪車だけが「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ」ともの凄いメカノイズをあげて、半分くらいのスピードで行きます。いや~怖かった。ギアチェンジというものが一応あるのですが、私の知識からすると確実にギアの歯の3つに1つは大きく欠けていると思います。エンストは1回しかありませんでしたけど。

途中、曲がってくる大型バスと衝突しそうになったり(マジ=相手はこっちがもう少しすばやくよけると思ったのですね)。4人とも押し黙って乗っています。なにしろ尻の下から道路のコンクリートのデコボコがそのままダイレクトにやってくる。かかった時間は、20分なのか30分以上なのか、ほとんど記憶にありません。鉄板を組み合わせたというのは本当で、裏側に元々その鉄板が使われていた看板の痕跡なんかが残っています。転んだら確実に全員大けがか下手すると命も危ぶまれます。すいません、この写真、タテ判でした。転倒だけは避けられました。

ひ~。やっと、高速鉄道の駅につきました。

ふだん生意気が売りといってもよいNくんの表情がここまでこわばって青くなったのは見たことがありませんっ。本当にお疲れさまでした。こんな乗り物で命を落としてもだれも驚かないので新聞ネタにもならないでしょう。ああ、無事でよかった。よく頑張った! おれたち。いや、オレのお尻。「命からがら」というのはまさにこういうことを言うに違いありません。

そして、なんとか間に合った高速鉄道。えっ、半年前に大事故があった奴だろうって? そんなの全然平気ですよ。さっきの三輪車5人乗りの地獄ロードを経験した我々としては。ちなみに、上海までの帰路では、我々の席のヨコで、イタリア人と中国人の混成チームみないな親父たちが、ずっとレアメタルとかの話をしておりました。

Posted at 2012/01/12 21:10:21 by hortense