ドゥミタス一杯分だけのコーヒーをつくるコーヒーメーカー

(『どうだ、この美さをみてくれ』片岡義男.com 2016年9月9日掲載、『彼らと愉快に過ごすー僕の好きな道具について』1987年所収)

このコーヒーメーカーが欲しくて、でも日本ではまったく見つからず(スタバなど無く、ネスカフェゴールドブレンドが最高級品の時代だ。ウィンナコーヒーといえばお誕生日のケーキにつけるような絞った生クリームがちょこんと上に乗っているようなやつ。)

大人になってからイタリアの空港の免税で真ん中の機種を見つけた時は嬉しかった。

でも使ってみたら、コンロにギリギリで傾きやすいわ、すぐ噴いて中身が少なくなるわ、下にあるコーヒー豆の交換が面倒だわで、とてもとても「どうだ」とは言えないものだったのだが。

はっ。「どうだ」は「美さ」しか示していないのか。「一種の彫刻」と書いてあるもんね、、

「これだけ形がきれいなら眺めてるだけでドゥミタス1杯分の価値がある」というカタオカさんの声が聞こえてきそうだ。やれやれ。

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