彼らと愉快に過ごす―僕の好きな道具について

彼らと愉快に過ごす―僕の好きな道具について (ビーパル・ブックス)

雑誌『ビーパル』に連載された「ぼくのお気に入りの道具たち」をまとめた『彼らと愉快に過ごす』。

もう、この本がこの本が好きで好きで。いまもほぼ全部覚えている。ウィリアムモリスの装丁も素敵。

カタオカさんの好きなひとつのモノ(カメラだったり洋服だったりジャンルはバラバラ。これが『文房具を買いに』より気に入ってるトコロ)について、毎回カッコいいタイトルと写真、解説が108点、紹介されている。

カタオカ小説ではお馴染みの『エルメスのチューインガムケース』も実物が載ってます。

この本の楽しみ方は、(文房具を買いに、なんかのモノエッセイはみんな)

  • まずはグッとくるタイトルを読んで何を対象にしたエッセイか想像する。
  • はやる気持ちを抑えて写真を見ずに(ここ大事‼︎)本文を読んで、“カタオカの描写”からその実物がどんな形をしているか想像する。
  • いよいよ写真を眺め、「これかー!」と思いながらもう一度文章を読む。形や大きさや質感や使いごごちをこんな風に表現したのかー、と感嘆する。
  • その品物の、銘柄とかチェックして、いつか実物に出会える日を夢見る。
  • これのエンドレス繰り返し。
  • 時々小説の一部にそれっぽい品が出てきたら、「うひゃー!コレコレ!」と、ページを開いてニヤニヤする。(まさにコアファンの自己満足。言っとくが当時にSNSはない)

当時は1987年。もちろんGoogleさんなんていないし(テレホーダイがあったかどうか。ネスケの流れ星の時代だ。)、ブランド名を想像するだけでも精一杯。(LLビーンの直営店もなかったと思う)

でもね、エッセイの下に、おんなじもののAmazonのポチボタンなんて無くて良かったなぁと思う。読んだ瞬間押してしまわずにはいられなかっただろうから。

でもね、でもね。

あの、想像していた時間が、「あー早く写真見たい!実物も触ってみたい!」って思ってた時間が、1番楽しかったんだよね。

ありがたいことに、片岡義男.com さんが少しずつエッセイを公開されています。(タグで検索してみてください)

あああー。また、こんなエッセイ出してくれないかなー。

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