log, vol 01 「迷い子と足跡」

これはlog, vol 00の続きです。

log, vol 00 をpublishしてから半年ほど経ってしまった。数日前に大学で所属しているゼミの展覧会が終わったのだが、緊急事態宣言の影響を受け、今年はオンラインでの開催となった。これがゼミの一つの節目なので、今年度の学生生活が終了したということになる。つまりは、来年の展覧会や私自身の卒業プロジェクト(以下、卒プロ)のスタートである。3月からは本格的に就活も始まるので、ゆっくりと休んでいる暇はない。しかし、一方の卒プロだが、大学の秋学期が始まってから、そこへのモチベーションが低下している傾向にあると感じる。もしかすると消化不良という言葉で表した方がしっくり気もする。明確な理由はないが、ここ数ヶ月の私が記した日記を見てみる。

これは1月の日記

これまで大学ではコミュケーション論やデザイン科目を中心に履修してきた。私自身、将来的にはクリエイティブディレクターになる憧れがあるので、今のうちに最低限ビジネスの知識も身につけておきたいと考え、今学期はいくつかそれに関する履修科目を組んだ。しかし、想像していた以上に日々の課題に追われ、広く浅い学びとなっただけでなく、優先して割きたいことに時間を回すことができなかった。失敗だ。また、11月に入り、ようやく就活を始めた。業界的には広告代理店を志望していたが、就活を始めた時期が遅くインターンは軒並み終了していた。そこでまずは、様子見で某ベンチャーの広告代理店のインターンに参加した。社員の方々とお話しする中で彼らが比較対象として総合商社を挙げていたことから、大手総合商社インターンに参加した。そのつながりで印刷などのメディア業界やエンタメ、ゲーム業界いうように数珠つなぎ的に参加していった。とあるインターンで社員の方から、こんなに様々な業界を見ることができるのは就活の時期だけというアドバイスがあったのもきっかけの一つだ。あとはテレビ業界にもいくつかエントリーシートを出した。基本的に今年はネット経由の出願ばかりだったので、紙に志望理由やアイデアをデザインし郵送するということだけでテンションが上がり、申し込んだりもした。インターンに参加する中で、他のインターンに招待していただいたり、座談会に参加させていただける機会もあったので、ある程度は就活をしていたとは言えるレベルだと思う。

1月、ついに某広告代理店の冬インターンの募集があり、なんとか最終面接に進んだ。そして1月下旬、最終面接で落ちた。文章や資料で落とされた訳ではなく、自分の言葉で語って落とされた訳だからショックは大きい。この時、大きなことから些細なことまで色々と同時に抱えていたのだが、それはまた別の機会語ることにする。漠然と第一志望だと考えていた訳だが、なぜそこでやりたいのかやビジネスの視点からの検討が不十分だということは自分でも実感していた。それ以上に、クリエイティブディレクターを、少なくともデザインに関わる仕事を志望しているにも関わらず、相手の企業のことをとことん深く知ろうとしていなかった自分に失望した。もちろん企業の魅力を感じているし、自分のやりたいことも持っているはずなのに、そこのつながりが自信を持って語ることができない。それなのになぜこれほど引きずっているのだろう。多分、一つは油断だ。基本的に人生何とかなる思考であり、やりたいことを自分の言葉で語って実現できないはずがない(語るためには丁寧に向き合うということだから)と考える部分がある。また、将来までの道のりが分からないからこその焦りや何かに縋っていたかったのかもしれないとも考える。インターンに参加しているとどの企業にも魅力を感じるし、そこでやりたいこともある。だが、「多分どこに就職しても最適解しか見つからないだろう」と漠然としたものを日々感じている。

卒プロや就活のことを考えていると、休学したいという考えが頭を過ぎる。これ自体は多分2年生の時ぐらいからずっと考えていたと思う。もっと昔を辿れば、大学受験の際、本腰を入れたのが11月頃だったのだが、その時も浪人したいということばかり考えていた。少し、昔の話をふりかえってみようと思う。

次号に続く

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