退屈の不幸

MIKAKO
群青色の日々
Published in
2 min readJan 15, 2019

『退屈の不幸』とは、哲学の最大のテーマである。

退屈の不幸とは、すなわち”何をすればいいのかわからない”と言うこと。

古くは「人間は考える葦である」と人間の本質を喝破したフランスの哲学者パスカルや、近代ではバートランド・ラッセルやマルティン・ハイデッガーが論考の対象とした。

最近読んだ本にそう書いてあった。

『退屈の不幸』とは、まさに私の現状を表している言葉である。私だけでなく多くの若者、人びとの共通の悩みではないのだろうか。

何でも出来るはずなのに、そもそも一番重要な”何”がしたいのかわからないのである。無数の可能性があるのに本当に自分が好きなものって?とか自問自答し続けるのだけれど、全く答えが見つからない。そもそも好きなことすら自信を持って答えられない気さえする。

YoutubeでメンタリストDaigoさんが話していた実験結果が面白くて、結果として選択肢が多いほど人は悩み選択出来なくなるという現象が起こったとのこと。(実験はスーパーでジャムを5種に絞ってオススメするとお客さんはその中から1つ買うけど10種に広がると買ってくれる人は減ったみたいな。)

数年前はこの業界で働きたいとかこの企業で働きたいとか不思議とあった気がするのだけど、いくつかの企業で働いてみて、そしてヨーロッパで生活を始めていろんな経験をして、いろんな職業の人たちに出会ってワークスタイル・ライフスタイルの可能性の幅を知って、私の選択肢が急激に増えて、それによって選べないという現象が起きているのか。

どうすれば、この退屈の不幸から抜け出せるのか。。。

--

--