いまもなお最新テクノロジーを駆使した作品を制作し続ける今世紀もっとも有名な画家のひとり、David Hockney(デイヴィッド・ホックニー)。
彼の60年にも及ぶ作品約160点が展示された過去最大級のデイヴィッド・ホックニー回顧展がロンドンにあるTATE BRITAINで行われていたので見に行ってきました。
David Hockney(デイヴィッド・ホックニー)
1937年、イギリスのブラッドフォードに生まれ。20世紀~21世のイギリスの画家で、現在はアメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点として活動する芸術家。1960年代よりポップアート運動にも参加し大きな影響を与え、イギリスの20世紀の現代芸術を代表する1人である。 作品は、アメリカ西海岸の明るい陽光を感じさせる華やかな色調で、室内風景、プールのある邸宅、人物などを描いたものが多い。油彩のほかクレヨン画や、数十枚のスナップ写真を貼り合わせたフォト・コラージュの作品にも優れたものがある。またカラフルな色使いが特徴のファッショニスタとしても知られており、非常に独特の色彩感覚は生まれもった才能とも関連がある。彼は音に色を感じる共感覚の持ち主で、音楽を聴くと特定の色が見える「色聴」だという。
デイヴィッド・ホックニーといえばプールの作品が思い浮かびます。今回のエキシビションポスターもそうでした。ロンドンからロサンゼルスへ活動拠点を移したホックニーは次々とプールを題材にした絵を描き始め、人が泳いだときにできる波間に陽光が反射してできる模様をブルーやさまざまな色を使って表現していた。しかもプールを描くだけでは飽き足らなくなり、プールの底に絵を描くようになりました。
またゲイであることをカミングアウトしていて、彼氏をモデルとした作品も多くみられました。
個人的に、友人のデザイナー夫婦をモデルに描かれた作品がすごく印象に残っています。
ポラロイド写真を使用した作品も。ポラロイド写真は制作に時間と手間がかかるのか、デジタル写真へとシフトされていました。
モデルは先ほど紹介した友人Mrs Celia Clark。こうやって絵画と本人の写真を目の当たりにすると興味深いですね。
エキシビション最期のブースは、直近の作品が展示されていてi Padを使用した現代的なものでした。
現在もなお精力的に新たな作品を制作し続ける巨匠デイヴィッド・ホックニー。彼の目にはどんな色の世界が観えているのか気になります。そしてGQのウェブサイトで紹介されていたホックニーの記事がとても面白かったのでそちらも是非チェックしてみてください。
https://gqjapan.jp/fashion/20140723/the-legends/page/2
DAVID HOCKNEY
9 Feb— 29 May2017
Tate Britain
Millbank
Westminster, London SW1P 4RG
TEL: +44 (0)20 7887 8888
10:00–18:00
URL :http://www.tate.org.uk/visit/tate-britain
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