戸隠神社

信州最強のパワースポットと謳われる神社

戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

諏訪大社と並んで、信州最大のパワースポットと巷では評判の戸隠神社。先月の終わり、すなわち六月三十日にお参りすることができたので、簡単な旅行記を。

とにかく六月はリーマン仕事に加えて台湾の某イベントの準備が重なりテンヤワンヤだったため、すっかりネットからも遠ざかっていたのですが……しかし久しぶりにMediumにアクセスしてみてチと吃驚。閑散としています(^^;)。まあ、そんなことは気にせずに淡々、ノンビリといきましょう。

戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

六月下旬といえば梅雨もまっただ中で、実際この前日は関東はもちろん、信州の天気もおもわしくなく、最悪お参りどころではないカモ……と危惧していたのですが、当日早朝も案の定、雨は止む気配さえありません。これでは写真を撮るにしても、傘を差し右手だけでカメラを支えなければならないかもなァ、というわけで、神社仏閣巡りの一泊旅行に使っている定番セットSIGMA sd Quattro+18–35mm f1.8キッパリと諦め、SONY α7s+24–70mm f4.0という組み合わせをカメラリュックに積み込んでいざ出発。

長野県に入ると降っていた雨もあらかたやんで、中社に着いたときにはほんの少し晴間も見えてきました。これはツイてます。

戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

ちなみに戸隠神社には、奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社とあるのですが、今回自分が訪れたのは中社に宝光社と火之御子社のみ。奥社が戸隠神社の一番のメインで杉木立が有名ですが、時間がないし天気も不安定なので今回はパスした次第です。

戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

戸隠神社の中で一番賑やかなのは中社と聞いていたのですが、自分が訪れたときには人も少なく、落ち着いて参拝することができました。

ただ、なんというか……諏訪大社や三島大社、筑波山では感じられた神気がここにはありません。まあ、感じていないのはおそらく自分だけで、参拝者の方々は神様のご利益を得られているんだと思うのですが。

六月三十日といえば、神道に明るい人であればお気づきでしょう。一年に二回の大祓の儀が行われる日で、来る前はすっかり失念していたのですが、鳥居のすぐそばに立てかけられていた掲示板を見て気がつきました。儀式が行われるのは午後の三時からということですから、神様にトコトン嫌われている自分が長居するのはイケないよね(苦笑)……ということで、中社を一廻りしたあとは、ささっと他の社の参拝をすませました。

SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS

ちなみにお昼は名物の戸隠蕎麦。中社の近くにはたくさんのおそば屋さんが並んでいて、なかには店の外で呼び込みをやっているお店まであったのですが、自分が入ったのは、中社を出たところのバス停から少しばかり裏道に入ったところのお店です。外観が観光地のおそば屋さんらしぬモダンな感じだったのと、外に値段が書いてあったのがこの店に決めた理由。

最初は軽く塩をつけて蕎麦だけを味わって下さい、と言われた通りに一口蕎麦をすすると、まあ美味しいこと。どこに行こうがそば屋に入れば鴨蕎麦を頼んでしまう自分ですが、ここの鴨蕎麦は福島・郡山の某店に比肩する素晴らしさでした。オススメです。

戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)
戸隠神社・中社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

中社といえば「 樹齢700年を超えるご神木、樹齢800年を超える三本杉」などがあるのですが、こういう看板がくくりつけられているのを見るとちょっと哀しくなります。まあ、諏訪大社でも熱心に御柱へ頭をこすりつけているご老人の姿を見かけたし、今のご時世”こういうもの”なのでしょう。確かに大変素晴らしい大杉でしたが、福島は南相馬の大悲山でモンスター級の大杉を見てしまった今となっては、これくらいの大きさでは可愛く見えてしまう(^^;)。

戸隠神社・火之御子社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

ちなみに今回は、長野インターからではなく信濃町インターから――すなわち、奥社の方から戸隠に入りました。奥社の入口に気がつくこともなく素通りしてしまったのが悔やまれますが、また訪れる機会もあるかと思うので今回はこれでヨシとします。

火之御子社は、中社から長野インター方面へ少し下ったところにありました。駐車場は二、三台と聞いていたので、車が停められなければ仕方がないと考えていたのですが、平日の金曜日だったのと、時間がまだ早かったせいか、一台の車も停っていません。

戸隠神社・火之御子社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

外観は、田舎にありそうなごくごくフツーの神社です。火之御子社と掲げられていなけばあまりご利益もなさそうな感じですが、個人的にはかなり好きな雰囲気でした。西行桜がすぐ向こうにあり、さらにそのすぐ隣には普通に人家があったりするのですが、そんなところにふっと神域があるという……。

戸隠神社・火之御子社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

火之御子社からさらに下ると、宝光社があります。こちらは心臓破りの階段で有名ですが、実際かなりの勾配で鴨蕎麦を食べてきたとはいえ、階段を上りきったときにはぜえぜえと息を吐いても吐いても楽にならないほどの凄まじさでした。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

体力に自信のない人は素直に女坂を選んだ方がよいと思います。とはいえ、最乗寺の奧宮・観音堂へと続く階段に較べればまだ楽な方ではありますが――。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

「 神仏習合時代の面影を残す荘厳な社殿」は、確かにお寺っぽかったです。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

個人的に気になったのは、「 270余段の石段」の途中にある鳥居と祠で、近くを見廻してみても、それについての説明を見つけることができませんでした。戸隠神社のサイトを見ても書かれていません。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

鳥居は二つあって、一つには写真のように折り紙を飾った祠がひとつ。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

もう一箇所にはあきらかに神仏習合時代に祀られていた仏像を思わせる痕跡があちこちにありました。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)
戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)
戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

捨て置かれたような石仏がちょっと不憫な感じ。あたりは薄暗くて、ちょっと気味悪い雰囲気なのですが、とりあえず今回の参拝で唯一、神仏の気配を感じられたのがここでした。

戸隠神社・宝光社(SONY α7s+ SONY Vario-Tessar T* FE 24–70mm F4 ZA OSS)

確かに信州最強のパワースポットと唄われるほどの雰囲気はあるものの、いかんせんそうしたオーラを感じられなかった今回の参拝です。これが自分と神社との相性によるものなのか、それとも大祓の儀というイベントを午後に控えていたためなのかは不明です。それを確かめるためにもいつかまた再訪してみようと心に誓い、火之御子社を後にしたのでした。おしまい。

--

--

Mark Yu -taipeimonochrome
読む,書く,撮る,聴く,旅に出る

読んだ本や聴いた音楽について、あるいは旅したことについて写真とともに綴っていきます