Mediumのストーリーにおける文章の長さはどのくらいが適当なのか? “かつての”ホームページやブログにおける”作法”との違いやアクセス端末のトレンドも交えての考察

Mediumにストーリーを書き、パブリケーションに投稿を始めてから数日が経ちました。Mediumにそのままストーリーを書いてみたり、個人ブログからプラグインを用いて記事をクロスポストしてみたりと色々試してみましたが、今一つ判らない、というか決められないことがひとつあります。それは、

Mediumでストーリーを書く際に、どれぐらいの長さの文章が適当なのだろう?

特に英語のストーリーに顕著なのですが、かなり読みでのある長い文章が多いように感じます。かつての、ホームページやブログの記事を書く際には、「長い文章は何度もスクロールする必要があるので読みにくいため、何枚かのページに分割する」という「作法」があったように思います。そこで、

a) 今のホームページやブログにおいてもその「作法」は有効なのか。
b) Mediumにおいてもその「作法」は有効なのか。

の二つについて、自分がいま感じていることを以下に綴ってみたいと思います。

個人ブログのここ数年におけるアクセス解析から見えてくるトレンド

まずa)について。つい先日、ここ数年の個人ブログへのアクセス解析してみました。自分がこのブログを開設したのは2004年10月のことで、12年前のことになります。2011年からはGoogle アナリティクスを活用してアクセスログの収集を行っているのですが、アクセス数の漸次的低下はおくとして、ここ数年の大きな変化として、モバイル端末からのアクセス増加が挙げられます。パーセント比率で記すと以下の通りで、

2011: desktop (93.37%), mobile (6.48%), tablet (0.14%)
2012: desktop (84.48%), mobile (13.65%), tablet (1.47%)
2013: desktop (75.51%), mobile (21.96%), tablet (2.53%)
2014: desktop (67.95%), mobile (28.95%), tablet (3.10%)
2015: desktop (60.57%), mobile (34.93%), tablet (4.50%)
2016: desktop (59.58%), mobile (35.67%), tablet (4.74%)

2011年には90%以上を示していたdesktopが、2016年にいたっては60%以下にまで落ち込んでいるのが判ります。これだけの変化があるのであれば、モバイル端末から配信記事を読む際の利便性についても考慮に入れていく必要があるでしょう。それぞの端末に最適化された表示やデザインはもちろんなのですが、ここで考えてみたいのは、あくまでひとつのページに占める文章の長さについてです。

1ページが長くなる場合、何ページかに分割するというかつての「作法」は、当然ながら今でも十分に残っており、例えば自分がよく見ているCINRA.NETのインタビュー記事などは、おおよそ3ページくらいに分割されています。

「スクロール」という連続性と「次ページへのクリック」という割り込み

しかしモバイル端末の普及がますます見込まれる現在において、次のページを読むために「ボタンをクリックする」のと、一本の記事を読むために「スクロールを繰り返す」のとどちらが良いのでしょう。個人的には「スクロールを繰り返す」方が良いのでは……と感じています。モバイル端末に限らず、PCにおいてもディスプレイの解像度を鑑みれば、1ページすべてを読むためにスクロールをするのはごくごく普通であるし、複数回のスクロールという”一連”の動作において「ボタンのクリック」と”割り込み”は、読む側からすると煩わしく感じられるのではないか――そんなことを考えてしまうのです。ただこの点について、個人的にはまだはっきりとした答えを出せていません。

次にb) Mediumにおいてもその「作法」は有効なのか、についてですが、英語のストーリーを読んでいて強く感じたのは、上にも述べた通り一本のストーリーにおける文章の長さでした。長いから煩わしいかというとそんなことはまったくなくて、これだけの記事をいくつかのストーリーに分割して「続き」を読ませる方が、意識が中断されてむしろ疎ましく感じるような気がしました。ことにモバイル端末でMediumのストーリーをスクロールしながら読んでいるとそう思います。

もうひとつMedium上にパブリケーションを作成し、そこへ個人ブログにアーカイブされているインタビューや講演のテープ起こし、さらには台湾の記事の抄訳などをサルベージしてまとめてみようと考えているのですが、講演にいたっては一時間以上に及ぶものが多く、テープ起こしされた文章もかなりの長さとなってしまいます(例えば、「第四回島田荘司推理小説賞レポート」という一連の記事の中にまとめた『島田十問 本格推理大師的夢幻問答 島田荘司への10の質問』の講演のテープ起こしは、七つの記事に分けています)。

いったいどうしたものか――。まあ、このあたりは今後もパブリケーションを運用する中で色々と模索しつつ、考えていきたいと思います。

Show your support

Clapping shows how much you appreciated Mark Yu -taipeimonochrome’s story.