【読書感想文】フェイスブック 不屈の未来戦略

読み終わったので感想まとめます。

(前回までの感想文はだらだらと綴ってしまったので、もっとさらっと読みやすい形で書いていきたい…)

FBをテーマにした本をずっと読みたいと思っていたら、タイミングよく最近出版されたので、早めに手をつけることにしました。

フェイスブック 不屈の未来戦略

Author

マイク・ホフリンガー 著

大熊 希美 翻訳

滑川 海彦 解説

Date

2017.8.30


Highlight & Summary

Fecebookという「ミッションのカルト集団」が、如何にしてミッションを達成するために、戦略を立て実行しているか。を実際にFacebookでエンジニアとして働くMike Hoefflingerによって書かれたインサイドストーリー。

4部のパートで構成されています。

パート1. フェイスブックが誕生するまで

マーク・ザッカーバーグという人間の紹介とともに、フェイスブックの誕生の経緯などを紹介しています。

ザッカーバーグも彼らと同じような共通点をもちろん持っており、常にミッションを追求し続けている。(自分が正しいということを証明するために働いてるわけではない。)
  • 彼らというのは、アンドリュー・グローブ、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベソス、ラリー・ペイジ、リード・ヘイスティング、イーロン・マスクのような世界トップ集団のイノベーターたちのこと。
  • “ミッションを追求し続けること” と “自分が正しいと思うことの証明をすること” って、けっこう同義に感じているんですが、ここらへんの解釈って難しいな。

パート2. 小さなサービスが大企業になるまでに得た10の教訓

フェイスブックが取り込んでいる

  • 広告事業
  • 企業買収
  • ユーザー・社員のエンゲージメント向上

など。

実際の事例を元にした10個の教訓から見えてくるのは、フェイスブックのミッション “世界をよりオープンにつなげる” の達成のため以外のなにものではないということ。

フェイスブックという企業が単なる“Facebook”というアプリケーションを提供するソフトウェア企業ではないということを再認識されられました。

パート3. フェイスブックが思い描く未来

人と繋がったり、コンテンツをシェアしたりするのにソーシャルメディア以外のメディアが台頭してくる可能性は、近い将来で十分に考えられます。

そうした中で、現在のモバイルを主流としたFacebookアプリだけでなく、メッセンジャーやワッツアップなどのメッセージングサービスや、それらに関連したチャットボット。または全く全く異なるプラットフォームであるVR、ARなどといった将来的に可能性がある分野に関して、将来的に、それらの分野をコア事業とするような他の企業がフェイスブックのミッションの達成の障害にならないようにする必要がある。

そのために、自社のコア事業とそれの周辺事業になりうる分野にフェイスブックは投資(インフラ設備など)や買収(インスタやワッツアップ、オキュラス・リフトなど)を続けている。

パート4. 最後に

シリコンバレー特有の2つの文化、リスクを恐れない文化・失敗を推奨する文化。Facebookもそれの例外ではない。

「劇的に状況が変わるこの業界で、確実に失敗する戦略はリスクを取らないこと」なのだ。
「もし恐れがなかったら、何をするか?」
「素早く動き、壊していけ」
「大胆に失敗せよ」
「間違った方向から考えよ」

Review

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切りのような、企業ストーリーというより、ビジネス本的でもあるかな。

自分の仕事に落とし込みながら読めたので、考えさせられることが多かった分読むのに時間がかかってしまいましたが…


フェイスブックはミッションのカルト集団

本著には、フェイスブックの社員全員が“世界をよりオープンにつなげる”というミッションに共感し、それの達成のために働いているかが詰め込まれています。

ザッカーバーグ氏が自身が中退したハーバード大の卒業スピーチで、目的についての話の中にNASAの話は、まさにこのミッションのカルト集団にピッタリではないでしょうか。

ケネディ大統領がNASA宇宙センターを訪問したとき、ほうきを持った用務員の男性を見つけて、何をしているのかと尋ねました。男性はこう答えました。「大統領、私は人類を月に運ぶ手伝いをしています」

全文訳も載せておきます。

【全文】マーク・ザッカーバーグがハーバード大で語った「人生に目的が必要なわけ」


ユーザーの行動を細かく分析することで、ユーザーの欲求を探し出す。

グロースの達成に必要なこと

  1. プロダクトの北極星 「目指すべき指標」
  2. マジック・モーメント 「最も重要となる瞬間」
  3. コア・プロダクト・バリュー 「プロダクトの利用価値」

これってミッションという大きな目標以外でも同じですよね。

1つの機能にも、その機能の北極星が存在しているはずで、それの達成するためには、ユーザーがどのようなマジック・モーメントを体験してもらい、そして、その機能のコア・バリューをどうやって提供し続ける。これの積み重ねがミッションの達成の1歩ではないかなと。

(…もっと数値分析の勉強したいなー)


彼らにとって、“Facebook”というサービスは、世界をオープンに繋げる1つの手段でしかない。

個人的にエンジニアって、実装というか技術的な面ばかりに気を取られがちな気がしています。(もちろんそういう人も必要だとは思いますが。)

技術的ばっかりに気を取られることなく、自分が実装する機能などがミッションの達成にどう関わってくるか。ミッション達成のためにエンジニアとしてできることは何かを常に考えられるエンジニアってかっこいいと思うし、自分はこういうエンジニアになりたいです。(まだまだ技術が未熟過ぎますが)


ミッションとは…?

社会に対して、こうありたいという目的。

(ちなみにビジョンは、「組織としてこうありたい」という方向性、目標。)

ザッカーバーグも彼らと同じような共通点をもちろん持っており、常にミッションを追求し続けている。(自分が正しいということを証明するために働いてるわけではない。)

こうして考えると、フェイスブック(ザッカーバーグ氏自身も)という企業は

◯ ミッションの達成のため(証明する)に存在する

✕ ミッション達成のための「フェイスブックとしてこうあるべきだ」というビジョンの証明のために存在する


レビューとは直接的には関係ないですが、

人々にコミュニティ構築の力を提供し
世界のつながりを密にする

に最近ミッションが変更されました。

フェイスブックのミッションって、彼らが実行していることの根幹に「俺達が世界をよりオープンにつなげるんだ」という熱意みたいなのが伝わってきて、個人的にはとても共感が持てます。

今回のミッション変更によって、それがどう伝わってくるのかが楽しみです。


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