7つの習慣の使い方

ミッション・ステートメントの階層化

隆之介(codenetJP)
隆之介のモノローグ
4 min readJan 5, 2017

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Sasakiさん、レスポンスありがとうございます。

7つの習慣の原則は確かに分かりにくいですね。私はキリスト教徒ではないのですが、原本のお国柄を考えたら、向こうでは説明するまでもない、当たり前のことなのかもしれませんね。この原則を実際に体得しているのかを自分で実証するのは難しいのでは、という話を元のストーリーで述べたわけです。

さて、ミッション・ステートメントの件ですが、これはレスポンスした文章で述べられている通り、もっと具体的に実行できる単位まで落とし込んでいくべきでしょう。

この辺はライフハックな人たちの得意分野なので、色々調べれば様々なテクニックが載っていると思います。私からのアドバイスはミッション・ステートメントを階層化していく方法です。

一つ、例えでやってみましょう。

・家族と仕事を大事にする

ここでは、「家族」に絞ってみます。Sasakiさんには、奥さんと子どもさんがいるようですので、それを前提に考えます。

まず、「家族と仕事を大事にする」というのは、言いたいことはわかりますが、あまりに抽象的すぎてどうすれば良いのか分かりません。なので、この目標はトップレベルの最終目標とします。次のレベルは一段下げて、もっと具体的にします。私なら、「妻の家事を手伝う」「妻を楽しませる」にします。次のレベルは更に一段下げて、それを実現するには実際にどんな行動をするべきかを考えます。「妻の家事を手伝う」の場合は、「夕食後の食器の洗い物は私が行う」「自分が休みの日の掃除、洗濯、食事は私が行う」「今は冬なので、朝は自分が最初に起きて、部屋の中の暖房を付けて、暖かくしておく」などです。「妻を楽しませる」の場合は、「一日に一回は、ジョークを言って妻を笑わせる」「毎日、愛してるよと言葉をかける(これは最高難易度でしょう)」「二月は節分なので、ドン・キホーテでこっそり鬼の仮装を買ってきて、自分が鬼役になり節分行事を開く」などです。

これで第一階層から第三階層までの階層化ができました。次に運用実績を残すために、表計算ソフトや手書きで、第三階層の6つの行動を縦に書きます。横の欄は1から31までの数字を書きます。要するに行動と日付の1ヶ月分のマトリクスを作成します。そして、毎日、その目的を達成できたら、そのマスは丸、上出来なら二重丸、イマイチなら三角、実行しなかったらバツを付けていきます。余白にその日の感想を記録しておくのも良いかもしれません。

これで、月末に月次レビューを行います。まずは達成率です。何%達成できたのか。十分出来たなら、第一階層から第三階層までの目標をそれぞれ変更して新しいことに挑戦しても良いと思います。継続でも良いでしょう。うまく出来なかったら、出来なかった原因を考えていって出来るように工夫するか、別の案に変更します。達成できたが望んだ成果が出なかった場合は、これで一つの知見を得たわけですから、傷心せずに次の目標を考えます。これを毎月繰り返すわけですが、三月なら「ひな祭り」があるので、「家族全員で雛人形の仮装をして、記念写真を撮る」などの目標を入れていったりするわけです。

要するにPDCAを回していくわけですね。それを「社会からみた自分の役割ごとに目標を考える」という発想が、7つの習慣の素晴らしい考えなのです。

なので、私も今ではアイゼンハワー・マトリクスとミッション・ステートメントくらいしか使っていません。WinWinは日本人なら言われるまでもなく身についている体質だと思っています。

色々なライフハックがありますが、7つの習慣は人生を生きるためには最強部類に入る手法だと思います。どうぞ、再度頑張ってみてください。

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隆之介(codenetJP)
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Mediumな世界の中で一人物思いにふけつつ、たまに主張してみる。小さな声で。https://about.me/codenet