Medium では、最初の一行が自動的にタイトルになる。

Medium のトップ画面(https://medium.com/)で、右上の「Write a story」ボタンを押すと、真っ白な画面に「Title」という入力エリアと、その下に「Tell your story…」という入力エリアが表示される。

もちろん、「Title」が記事のタイトルを入力する場所で、「Tell your story…」が本文を入力するエリアだ。

実は、もう一つ、Medium のトップ画面(https://medium.com/)には、画面左やや上の方に「Write here」という入力場所がある。ここは、Twitter の入力画面のように簡易的に文章を入力・投稿するスペースで、タイトルを入力せずに、本文のだけを直接入力・発行できるようになっている。この場合、最初の一行が自動的に記事タイトルになる仕組みだ。

実は、「タイトル=本文の先頭行」という仕掛け。

さて、「write a new story」(新規作成画面)で、タイトルと本文を別々に書いた下書きを、「Drafts」リストから再度開くと、どういう画面になるだろうか?

実は、「Drafts」から再度開いた編集画面には、「Title」入力ボックスが無く、本文入力ボックスだけが表示されるのだ。

「いやいや、だって、俺の書いた下書きには、ちゃんと大フォントでタイトルが書かれているぞ。そこにカーソルを合わせれば、タイトルの編集も出来るぞ」こう反論する人もいるだろう。

その再編集画面で、いっけん「Title」入力ボックスのように見える場所は、実は本文入力ボックスの先頭だ。

そこに大フォントに書かれている「タイトル」らしきものは、実は「H1タグによって修飾された本文の一行目」なのだ。

試しに、その「タイトル」のように見える最初の部分をマウスで選択してみると良い。マウスボタンを離すと同時に、本文と同じ文字修飾のポップアップが出現し、その中の「H1」アイコンが緑色に光っているはずだ。

当然のように、その「H1」アイコンをクリックして緑色を消すと、今までてっきりタイトルだと思っていた部分が、ふつうの本文と同じ大きさのフォントに戻ってしまうはずだ。

つまり、仕掛けはこうだ。

  1. 「Write a story」を押して新規作成画面に遷移すると、そこには「Title」(タイトル)と「Tell your story…」(本文)という二つの入力ボックスが現れる。
  2. これが「Draft」(下書き)として記録される段階で、タイトルは本文の先頭に接続され、ひとつの文章として Medium 内部に保存される。その段階で、タイトル文字列には自動的に「H1」タグが与えられる。
  3. 記事を公開(Publish)するときに、タイトル文字列を元にパーマネントリンクが生成される。
  4. 「Stories」などにリスト表示する時には、本文の最初の一行が「タイトル」として扱われて、自動的に太字表示される。
  5. 「Edit」ボタンを押して「再編集画面」に遷移すると、いっけん「新規作成画面」と同じように「タイトル」と「本文」二つの入力エリアがあるように錯覚するが、実は再編集画面に於いては、一つの入力エリア(本文入力エリア)があるだけだ。ただ、先入観から、H1タグによって太字になった本文の一行目を「タイトル」であると錯覚しているだけだ。

再編集画面においては、タイトルと本文の分け隔てが無くなって、一つの文字列になっているから、改行を削除してタイトル(のように見える一行目)と本文の先頭(のように見える二行目)をつなげる事も出来るし、記事タイトルに使われるべきH1タグをあとから付けたり消したりできる。

おかしいと思ったんだよ。本文の文字修飾ポップアップに「H1」修飾があるなんて。

通常、H1タグは「タイトル」に使われるトップレベルの見出しタグだ。

ところが Medium に於いては、本文の一部をマウスでドラッグして選択すると、ポップアップしたツールの中に「H1」「H2」というアイコンがある。

これは、ちょっと変だ。本来タイトルに付けるべき「H1」タグで、なぜ本文を修飾できる?

しかし「タイトルとは、本文の先頭行のことである」という Medium の方針を考えれば納得が行く。この「H1」ボタンは、本文の先頭行すなわち記事のタイトルとなるべき文字列に使うために、ポップアップに用意されているのだ。

そう考えると「H1タグを本文中の章分けに使おうとすると、やけにフォントが大きい」という現象も納得が行く。

Mediumの考えでは、「H1」ボタンは文章の先頭行すなわちタイトルとみなすべき部分専用の修飾ボタンであり、先頭行以外では使って欲しくないはずだ。

本文中の章分けには「H2」タイトルを使えという事だろう。

ポップアップしたツール類に「H3」「H4」「H5」が存在しないという事は、章以下の「小見出し」は、Medium においては存在しない、存在できないという事か。

私は(変だ、変だと思いながらも)今まで「H1」を章タイトルに、「H2」を小見出しに使っていたが、これは間違いだった。

「H1」は通例どおり、記事タイトル(文章の一行目)専用タグであり、文中の章分けには「H2」を使い、小見出しは Medium には存在しない、というのが正しい使い方のようだ。