「プログラミングで論理思考が育つ」は本当か?

プログラミングと論理思考には「共通部分」があるので、少なくともその部分で、論理思考が育つのは「当たり前」というお話です。

ITproの記事でプログラミングが取り上げられているようです。プログラミング教育で論理思考が育つか、というものなんですが、結論から言うと、育ちます。というのも、プログラミングと論理思考、同じことをしているからです。

当教室では、プログラミング教室でscratch(スクラッチ)というプログラミング言語を使っています。scratchでは次のような言語を使って、コンピューターに命令をします。

「もし…ならば….」
「____でない」
「…..かつ…..」
「…..または…..」

たとえば、「もし、AボタンとBボタンを両方押してないならばXする、そうでないならば何もしない」みたいなプログラミングはしょっちゅうします。

これは命題論理で使う演算子(→, ¬, ∨, ∧)そのまま。まったく同じです。要するにやってることが同じなので、当然ながら論理思考が育ちます。

1)AをするとXが身につく
2)BとAは同じである
結論)BをするとXが身につく

というわけです。


論理思考は何の役に立つか?

論理思考が役立つのはプログラミングや理系の仕事に役立つだけではありません。どんな仕事に就くにせよ、どんなことを学ぶにせよ、基本中の基本の能力。それが論理思考です。

・データがもし正しいとするならば、何が導けるか
・部長と同僚が言ってることの共通点は何か
・顧客が望んでいる要件は何か

こうしたことを正確に理解できるためには論理思考を身につけていないといけません。

人間は実は論理思考が非常に苦手です。たとえば、有名な話に「4枚カード問題」があります。

この4枚カード問題。論理的に考えられれば、非常に容易な問題であるにもかかわらず、大学生の正答率は5%とも言われています。

子どもの学習で最も大事なことは「好きを伸ばすこと」。当教室ではそう考えていますが、プログラミングは論理思考を伸ばす上でも、格好の学習素材だと言えます。