引きこもり、卒業試験不合格、アメリカの現実は厳しかった。それでも私は挑戦し続ける。

20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー~

Chiaki Jackie Naito
20's Global Girls Meetup
8 min readJun 26, 2016

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子供の頃から英語が好きで、高校と大学時代にアメリカでのホームステイ、2度の短期留学を経験しました。ただ英語や海外が好きで行ったアメリカでは、英語を話す恐怖で引きこもりになったり、卒業試験に落ちてしまったり、大きな挫折を何度も味わいました。でも、アメリカ生活は一回りも二回りも私を強くしてくれました。それに、やっぱり私は海外が好きなんです。帰国してからは、日本でマーケティングの仕事をしています。もっとグローバルな舞台で活躍できる女性になるために、これからも挑戦し続けたい。そんな私のこれまでとこれからのお話をしたいと思います。

20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー~

1. 海外に行ったきっかけ

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

3. 今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

1、海外に行ったきっかけ

小学5年生の時、クラスメイトが近所の英会話スクールに通っていたのがきっかけで英語の虜になっていました。クラスメートは同じ英会話スクールに通っている子たちと楽しそうに英語を使いワイワイ会話を楽しんでいました。それを聞いた私もみんなが何で楽しんでいるのか凄く気になり、母には内緒で勝手に友達が通う英会話スクールに行き、みんなが勉強している間、スクールの入り口で授業の様子を外から伺っていました。そこから聞こえてくるのは先生と生徒たちの笑い声。入り口で待っていた私は中はどんな世界があるんだろ、私もこの中に入りたい、と思うようになり、家に帰ってすぐに私は母に英会話スクールに行きたいと告げ私の英語人生が始まります。

高校では留学がしたいと思うようになり、国際学科がある高校に通い、2年生の冬に約3週間アメリカ・ロサンゼルスに語学留学。そのうち、1週間はホームステイが組まれており、ここで初めてアメリカの生活を目の当たりにしました。日本にいたころはクラスでもトップクラスの成績で発音にも自信がありましたが、いざアメリカで生の英語を耳にしたとたん、恐怖と戸惑い、何をいっているのかわからない、言葉が出てこない、という自信喪失に陥り、1週間ホームステイ先で引きこもりになりました。今思うとホストファミリーにすごく失礼なことをしたなと反省しているくらいです。

初めてのアメリカでの挫折が次の一歩に

高校の時に経験した引きこもりという英語に対する恐怖感が、このままでは流暢に英語が話せる日本人にはなれないという思いに変わり、外国語大学の道へ。

いざ大学に入ってみると、海外からくる留学生も多く、本当に来てよかったと思いながらも私は部活に明け暮れていました。大学では3年生になると約9割がいろいろなプログラムに参加し交換留学に参加。行くからには流暢な英語が話せるようになって帰ってくる、という思いであえて日本人参加者が少ない地域を選択しアメリカにある田舎州アイオワに6人の仲間と留学をしました。

2回目の地は一面に広がるコーン畑と負のサプライズ

アメリカ屈指の田舎州と言われており、日本人は私たちを含めても10人もいませんでした。政治の世界ではアイオワ州で勝てば勝利出来るといわれている町は白人が多くまだまだ人種に対して差別的な部分が残っており、黒人は黒人と、白人は白人と固まり行動し、白人と黒人、白人とアジア人が一緒にいるところはあまり見ませんでした。そんな昔ながらのアメリカ風情を感じ、毎日英語での生活をする中で、私の英語で大丈夫なのかと恐怖を感じていました。自分の発音、適切な文法が使えない、単語がわからない・・・自信をなくす毎日、日本人とばかり固まってしまっていました。しかし半年経った頃、徐々に英語にも慣れてアメリカ人の友達も増え、残りの一学期も楽しく悔いの残らないように勉強と遊びを楽しんでいました。そして 死に物狂いで勉強した卒業試験。みんなおめかしをして卒業式に参列した時、私は先生に呼び止められました。「 Chiaki, I am very sorry, but you failed the essay test. So you can not graduate.」私は卒業試験に落ち、卒業出来ないことが卒業式直前に発覚したのです。私は何が起きたのかもわからず、みんなの晴れの姿も見る事が出来ず、友達の車の中で泣いていました。私は卒業しないまま日本に帰国し、中途半端に終わらせてしまった留学に凄く後悔し、悔しい思いを持ちながらも周りの流れに乗って日本で就職活動をしていました。

2、海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

Amtrak Trip from California to Seattle

アメリカに行く事を目標にしていた私は、留学を経験した後、次に何をしたいのかわからなくなっていました。みんなと同じようにスーツを着て、説明会に行き、面接を受けて・・。内定を頂くも、本当にその仕事がしたいことなのかもわからずにいました。そんな時、一緒にアイオワにいった友達がアメリカに戻ることを決めました。これは、私自身が本当にしたい事を突き詰めるきっかけになりました。私は本当は商品開発の仕事がしたい、商業施設などで自分が作ったものが世に出て、多くの人に喜んでもらえるような仕事がしたい、と思うと共に、もう一度アメリカに行って勉強がしたいと思いました。当時お金もなかった私は、自ら地域を探し、大学を調べ 、家を探し、今度こそ流暢になってグローバルに活躍できる人になろうと、カリフォルニア州にあるチコに渡り私の3度目の留学生活を始めます。

チコでの出会いが私の考え方を一変させた。

3度目の留学でもアメリカで受け入れてもらえず、中々友達ができない日々が過ぎました。そんなある時、話を熱心に聞いてくれるアメリカ人や、英語の文法・発音がめちゃくちゃでも積極的なエジプト人の陽気な様をみて、これでもいいんだと気づきました。今まで自信が持てなかった英語や自分自身の悩みが小さく見えてきたのです。周りを受け入れ、自分自身を受け入れることができるようになってきた瞬間でした。みんな自分の国をでれば外国人。アメリカという色々な人種、考えの持ち主がいる地で生活し、多くの違う視点に出会い、私と言う外国人を受け入れ興味を持ってもらった。今まで個性を受け入れてこなかった自分をなんて小さい人間なんだと反省するようになりました。こんなに自分の成長を大いに感じたのは初めてで、その後の留学生活は自分の中でとても充実したものになりました。

3、今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか。

インターンに行く友達、4年制の大学に編入する友達と様々でしたが、まずは日本で社会人経験をしようと決め、日本に戻り就職活動をしていました。商品開発がしたい気持ちは変わらずありました。メーカーのマーケティングチームに就職したかったのですが、日本企業のマーケティング部署の多くは経験者しか採用をせず、またも就職活動で苦戦する日々となりました。そんな中、留学経験者を募集する企業を集めた就職サイトを見つけ、そこで現在働いている会社に出会いました。今の会社では、企業の販促、プロモーションの企画立案を行う広告代理店で、私のやりたかった商品開発に近い業務に携わっています。アメリカで学んだマーケティングは今でも活用し、企業の新商品をどのように認知させるのか、どのように販売すれば売り上げを上げ る事が出来るのか、消費者はどんな事を好んでいるのかを日々考え、企業のプロモーション施策を考えています。

4、今後どんな事をしたいか、どんな女性になりたいか

年齢を気にする日本人にはなりたくない、そんな思いで私はまた海外に飛び出ることを目標に日本で働いています。今の目標は、2018年までには今の会社のアメリカ支社で働くことです。アメリカでのプロモーション施策や消費者動向、商品開発状況を直に見て勉強していきたいと思っています。そして、日本で培ってきた事をアメリカで活かし、アメリカで目の当たりにしたことを日本でも活かす、そんなグローバルに物作りができる人になりたいと思っています。そして、個性を潰し合う社会ではなく、海外で見受けられるような積極的に個性を取り入れる社会、女性であっても自信をもって活躍できる環境を作ることに貢献したい、いつでもワクワクする仕事をすることができ、世に新しいものを生み出せる人になりたいと思っています。

My Life will be continued….

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