8年のアメリカ生活が与えてくれた自由と選択

〜20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー〜

Lily Okamoto — Bilingual
20's Global Girls Meetup
9 min readMay 4, 2016

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こんにちは、Lily (27)です。5年間のアメリカ留学、2年間のアメリカでの就職、1年間ドバイでの就職。計8年間の海外生活に一旦終止符を打ち日本に戻り、現在、日本から世界と向き合うようになった私が『今』感じている事をお話したいと思います。

20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー~
1. 海外に行ったきっかけ

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

3. 今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

1.海外に行ったきっかけ。どうしてその国、場所だったのか

物心ついた頃から、絵本を見るよりも、ディズニーの英語教材を読むのが好きな子だったと親から聞いています。小中学校と、英語を教えに来てくれる外国人の先生と交流する時間をいつもすごく楽しみにしていました。いつからか、夢はセーラームーンになる事から『アメリカに行くこと』という漠然とした物になり、気づけば思春期を迎えていました。中学2年生くらいから洋楽をたくさん聞くようになりました。このころから英語を話す事に恥ずかしさや、抵抗は全く無かったですが、学校での英語の勉強法が自分に合わず、学びたいように勝手に学んでいました。気がつけば大学受験の時期、周りにアメリカに住んでいる家族や友達はおらず、どうしたらアメリカに行けるのかなんてわかりませんでしたが、この頃も夢は変わっていませんでした。高校を通して行ける10ヶ月交換留学を一つの大きな目標に、高校留学後に外語大学に入学し正規留学、もしくは専門学校の留学制度を利用するんだろうと少ない選択肢を当たり前のものと受け入れていました。

高校の交換留学制度の試験に落ちた事が大きなきっかけに

by Mario Azzi

長期交換留学を目標に入学し、毎日2時間以上かけて通学した学校で、私は交換留学制度のメンバーの一人になることはできませんでした。なんとなく思い描いていた将来のプランが生まれて初めて真っ暗になった時でした。大学入試もギリギリで考えましたが、確実に留学できるのかもわからない大学の留学制度に不安と、日本での英語学習に意味を見出せなかった私には日本での大学受験へ対するモチベーションはありませんでした。そんな時、アメリカの大学への正規進学を手助けている機関を知り、海外の大学がどんな場所なのか、リーサーチも十分にする事なく、私は自分の『行きたい』という気持ちだけを頼りに高校卒業後すぐアメリカに渡る決断をしました。

海外就職に至るまで

キャビンクルーのトレーニングメイト達と

大学4年の夏に日本で就職活動というものをしてみましたが、日本の就職活動に違和感を抱いたり、多くの価値観の違いから日本を拠点で働くことに魅力を見いだせませんでした。OPTを利用する事を決意し、周りに居るOPT経験者に話を聞いたりしましたが、あまり参考になるような仕事をしている人はいませんでした。ビザのスポンサーをしてくれる企業に絞ってOPT先を探しましたが、就職が厳しい時代で、需要と供給がとれていない市場だったと思います。アメリカに残りたい、それだけを理由に『無理だ』と言われていた就労ビザもなんとか3年分獲得することが出来ました。私はOPTと就労ビザを合わせて計2年間働きましたが、気がつけば大学で努力して得た自身や能力がどこかに消えていっていることに気づきました。当時の仕事で満たされていない自分からの脱却のために、アメリカ内での転職活動などもやってみましたが、ビザのトランスファーの関係で思ったように上手く行かない時期が長く続きました。自分探しの旅にで出てみたくなり、仕事をしながら世界旅行は出来ないのかと思っていたところ、タイミングよく募集のあったドバイの航空会社に転職することになりました。

2.海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

By Evgeny Tchebotarev

個性を肯定する社会は私を自由に。

アメリカに住むようになり、初めて自分の存在を肯定する事が許された気がしました。

日本では自己主張の強い私を肯定的に見てくれる場面が少なく、『君は本当に損をする性格だ。』と長い間言われてきました。自分でもそれは感じていた物の、直感的に国外に出れば、そうじゃないはずと確信していました。

様々な人間模様があることを理解して、批判しない生き方。

ジェンダーレス、ゲイ、レズ、バイセクシャル、トランスジェンダー、離婚、片親、養子、働き方、宗教、人種、国籍。

日本ではこれらの事実があることを、ただ知っているだけであったり、そもそもそんな世界が存在することさえ知らなかったように思います。今まで、出会うこと、話し合う事、話される事、疑うことさえなかった事実を、当事者がオープンに打ち明けている文化を通して、今まで触れられなかった本質に触れることが出来てきました。

彼らがオープンになってくれていることで得た新しい価値を私は吸収し、自らも当事者になりオープンになることによって人に伝えられるということを学びました。アメリカは新しかったり、他人と違うという個性を尊重する環境が整っているように思えます。

”Accepting who you really are is very beautiful.”

大学時代、課外活動を共にしたパワフルな女性達と

どれだけ理解していたとしても、理想の自分から少し離れてしまった、鏡に映る自分を見ると、まだまだ努力が必要だと思ったりします。美しいと肯定することがすごく難しい時だってあります。客観的に判断する事も時には大事ですが、共に、今の自分をを受け入れる事が必要だと意識するようにしています。

時間は沢山掛かっていても、徐々に、自らそのような思考を働かせることが出来るようになっています。私自身を受け入れてもらう代わりに、自分も多様多種な他人を受け入れる心構えができるようになった事は私が海外で得た大きな物の一つではないかと思っています。

自分の事を肯定する事に批判の少ない世の中で得られるものは、同時に自らを尊敬する権利だと思います。

3. 今、どんな仕事をしているか。どのように仕事を見つけたか。

今現在は、『世界で一番愛される会社』をmottoに掲げているITスタートアップで働いています。入社して3ヶ月ほどですが、私の『やってみたい』を尊重してくれる愛いっぱいの職場で、マーケティングから広報まで会社に広い領域で関わる事ができています。身につけてきた英語の力を活かせる場面も沢山ある環境で仕事ができています。

最初の2つの就職の際に大事にしていたことは、様々な人種がいる会社で働く事でした。一つ目の会社では7カ国以上の人が職場にいる環境で、対応させていただいていたお客さんも多国籍でした。キャビンアテンダントをしていたドバイの航空会社は国連に次いでの多国籍企業で、160カ国の人が働いていると言われていて、アメリカでは出会うこともなかった人種の人達と仕事をすることが出来ました。

8年ぶりに日本に帰ってきて仕事をすることに対しての抵抗はかなりありました。そんな中、現在勤めている会社に入ろうと決断できたのは、過去の二度の転職が、私が働く上で多様な文化が交じり合う環境の他に何を大切にしているか明確にできる材料になっていたからだと思います。

私のWillを叶える方法

自分の気持ちを”発信”することに大きな意味があると感じています。

今までも、実現する術がわからない事実があったとしても、”発信”することをきっかけに沢山の機会が私に訪れてきたと思います。

やりたいと思ったら”やりたい!”と伝えてきたことによって今の仕事を見つけるきっかけにもなったと思います。

周りにいる人達があなたの“やりたい”をちゃんと聞いていてくれていたとしたら、きっと頭のどこかに、あの子“やりたい!”って言ってたかも、と思い出すことってありますよね。

そして、その意志を伝えること、宣言する事に魅力を感じてくれる人もいますよね。何かを“やりたい!”ということは時に責任感を問われたりもするので、“やりたい!”と心で思っても発信しないで自分の中に秘めてしまうこともあると思います。

現在の仕事は、そんな私をよく知る友人がきっと私のWill発信にいつも耳を傾けてくれていて、彼女が採用をしていた時に、私がしてきたWill発信を思い出してくれたことがキッカケなのではないかと思います。

自分の利益のための友達作りは苦手なので、魅力的で今を一生懸命生きている人達と居ることを常に心がけています。それがポジティブループになり、次の『Will』を見つけるきっかけになっているように思います。

4.今後どんなことをしたい。どんな女性になりたいか。

Dubai の Desert Safari

行動・発言の自由、地理的自由は環境を選ぶことによって可能にしてきました。そんな中で、物の本質を知り、手に入れたいと感じた時に経済力のない自分にがっかりしたりします。自らの経済の自由の欠落に気づき、それが選択肢を少なくしていることを私は知っています。

キャリアを築いて上に昇りたいのとは少し違うような気がしますが、今は他人と競い合わずとも、個性を尖らせて、自由に生きるための選択肢を広げる事を目標に経済的自由を得られるように意識して足を踏み出しました。

そして、沢山の人に、出来るだけ早く、新しい価値観に出会ってもらい、新しい選択肢を見つけ出してもらえる機会を与えられる女性でありたいと感じています。

xxx…

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Lily Okamoto — Bilingual
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