留学から起業まで、見たことない世界を追求し続けて

〜20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー〜

Kokoro Kobayashi
20's Global Girls Meetup
10 min readJun 5, 2017

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こんにちは、心です。高校卒業後にアメリカに留学し、8年と半年という長い間をニューヨーク州で過ごしました。現在は東京に戻り、いろいろ試行錯誤しながら新しい事を始めている途中です。私の今までとこれから挑戦したいことをお話しします。

〜20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー〜

1. 海外に行ったきっかけ

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

3. 今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

1. 海外に行ったきっかけ

海外で学んでみたいと思ったきっかけは、13歳の夏休みに家族で行ったヨーロッパ旅行でした。生まれて初めて見た日本の外の世界にとても衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
ドイツで行われた父親が経営している会社の国際交流会に参加させてもらい、その時始めて世界の様々な国の人たちと出会いました。生まれて初めての異文化交流を体験し、文化や人種の違いに大きな衝撃を受けた事を覚えています。

家族で数週間ヨーロッパの国々を巡り、子供ながらに国によって人々の行動や振る舞い方、マナーの違いに気がつきました。

その時、子供ながらに身をおく環境や文化によってこんなにも人は無意識のうちに影響され「変わる」のだという事実に気付き、驚いた事を覚えています。

それまでは、学校の教室と家が自分が知っていた世界の全てであり、その中の自分が本来の自分であるのだと勝手に思い込んで生きていたことにその時気がつきました。

自分がいかにちっぽけな世界しか知らず、狭い世界に生きているのか子供ながらに気づかされ、それと同時に、己の可能性やまだ自分でも知らない潜在的に眠っている自我の存在もまだどこかにあるのかもしれないと思い始めました。それはとてもワクワクする嬉しい発見であると共に、小さな世界にいる危機感、もっと大きな世界を見てみなければという焦燥感も同時に感じました。

帰国してから自分の中で変わった価値観

この13歳の夏休みの体験を通し、学校など目先の小さな世界に囚われずにもっと大きな視野で物事を考えてみようと強く思いました。小さな集団の常識などに染まらず、時には既に存在する常識や概念を疑ってみる事、自分の頭で考えて自分が正しいと思った事を世界のどこにいても貫くことが本来の自分である為には大切な事だと感じました。むしろ、周囲に影響されたくないと常に反発していたので、周りからは変わった子だと思われていたと思います。世界は自分が思っているより幾分も大きく、せっかく生きているならもっと色んな世界を見てみないともったいないと強く感じていました。

幸い、両親も背中を押してくれたので、海外の大学で学ぶという選択は自分にとってはとても自然な流れでした。本来はもっと早く外の世界を見に行ってみたかったのですが、高校卒業までは日本で過ごしました。高校を卒業した春にアメリカに留学し、それ以後の8年半をニューヨーク州で過ごしました。

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

ニューヨークの大学ではとりあえず小さい頃から学んでみたかったことを片っ端から全て学んでみました。

最初はインテリアデザイン、次にグラフィックデザイン、それぞれの大学でそれぞれの分野を学びました。専攻学科ではありませんが、ビジネス、心理学、社会学、ブランディング、写真など少しでも学んでみたいと興味がある分野のクラスは出来るだけ全部取るようにしました。

専攻分野ではないのでおそらく知識的にはとても浅いものですが、専攻学科に直接関係ない分野の学問にも、触れようと思えば触れられるアメリカの大学制度はすばらしいと思います。

私の考え方や物の見方を大きく変えたニューヨークでの生活

また、実生活においては日本とアメリカでは異なる価値観や感覚がたくさんあるので、どちら側の価値観や感覚も自分の中で受け入れ消化するということを学びました。

人々の考え方や価値観、行動は環境や性格によって変わるのは当たり前なので、そういった自分とは異なるものに向き合って理解をしてみようというプロセスは簡単ではないですが、純粋に面白かったです。

きっと、アメリカと日本以外の国にはまた違った価値観や考え方があると思うので、そういった世界にも機会があったら触れてみたいと思います。

異文化、自分と異なる人間に出会う事ではっきりと見えた自分

海外生活を通し自分の中で変わった価値観のひとつに、他人からの評価があまり気にならなくなったというのがあります。国や年代、性格によって同じ物事でも人々の捉え方や見方が全く違ったりするので、ある意味、人の評価はあまり当てにならないなと思いました。そもそも最初から物事は “不完全で正解がない”のならば、周りを気にせず自分で判断して自分が正しいと思ったようにやろうと思うようになりました。

例えば、西洋の文化で転職はポジティブで当たり前の文化ですが、日本ではまだネガティブな印象を持っている人もいたり、働き方や生き方、恋愛の仕方や人間付き合いなど様々な場面でも文化の違いを感じました。おそらく日本の価値観もアメリカの価値観も地球規模で見たらどちらも変わっていて不完全だと思うので、あまりそういった概念に囚われないようになりました。

日本に帰国してから2年程は、今まで気になっていた職種の仕事を試してみました。元々どこかの会社にずっと雇用されるというライフスタイルを選ぶつもりはなく、最終的には自分で事業を始めるつもりだったので、それまでの準備期間中に気になっていた仕事や、自分に必要なスキルを学べる仕事をとりあえず短期間で色々試して見ようと思いました。

仕事は知り合いを通して見つけたり、自分で調べ見つけました。最終的には自分で事業を始めたいと思っていましたが、その前に短期間でもやってみたい仕事がいくつかあったので、やるなら今しかないと思い色んな事を試してみました。異なった業種や色々な人や会社に触れる事によって、自分の向き不向きを発見できたことは良い経験だと思います。

会社に勤務しながら同時進行で自分のポーチのブランド“KOKO”の立ち上げ準備を1年間ほど行いました。去年の秋に全て仕事を辞め、自分のやりたい事に集中する事にしました。

一見無謀な行動に思われるかもしれませんが、最初から全て成功するかはわからないし、たくさん失敗して学びと成長があると思うので、とりあえず早く20代のうちに始めてしまおうと思いました。

「絶対なんとかなる。」いや、「絶対、なにがなんでもなんとかしてやる。」

という根拠のない自信でいつも物事を始めてしまう私ですが、この時も、そのような強情な気持ちでスタートをきりました。幸い自分が今まで学んで来たこと全て(英語、デザイン、今まで働いた会社での経験)が今行っていることに大いに役立っているので、色々な経験を出来たこと、それを理解しサポートして可能にしてくれた両親や周りの環境に感謝しています。

現在はまだ始まったばかりですが、すべて自分の決断次第で、自ら舵をとり、ダメなものは赤字という数字になり、上手く行けば売り上げに繋がるといったように結果が明確に見え、良くも悪くも自分に直接返ってくることがとてもエキサイティングで楽しく感じています。

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

今後はクリエイティブな仕事を通し、世の中に新しい価値観や世界観を発信していける存在になりたいです。現時点では、ただのポーチかもしれませんが、私の中にあるビジョンはもっと大きく、これは単なるきっかけでしかありません。将来的には3Dプリンティングデータ販売や空間全体のデザインなど、新しいテクノロジーとクリエイティブを融合させた今までにない世界観、今までにないスタイルのサービス提供など自由で新しい形のツールをクリエイティブなフィルターを通し世界に発信していきたいと思っています。

活動の場も日本内に限定する必要はないと思うので、機会があれば世界へどんどん活動範囲を広げていきたいです。まずは、目の前にある事をひとつひとつ進めて行こうと思っています。常識や概念に囚われず、自分の力で自分のやりたいことを実現し、自分の生きたい方向へ自由に生きていける女性になりたいです。

私が今思い描いているゴール地点へ到達するにはまだまだ先が長く、数年、数十年、もしかしたら一生かかってしまうかもしれませんが、失敗と成功を重ねながらマイペースに自分なりの方法でその方向へ進んでいきたいと思います。

ポーチのブランドKOKOについて

“KOKO”というネーミングは海外でいつも呼ばれていた私のニックネームにちなんでつけました。

アメリカ生活において、雑貨や女性向けのかわいい物が日本に比べて圧倒的に少ないことが気になっていました。最初は日本の雑貨を海外に向けて販売しようと考えていました。実際にそのアイディアで動き始めてみたのですが、全く手応えを得られなかったので何かを変えることにしました。サイトデザインやロゴ、アイディア全てを根本から変え、商品自体もオリジナルで一から作ることに方向転換をしてみました。

商材を何にしようと考えた時に、雑貨やアクセサリーのブランドは星の数ほどありますが、意外にもポーチ専門のお店は少ないという事実を知り、ポーチを選びました。とりあえず手当たり次第に色んな種類のポーチを100個くらい買い集め、分解し、裁縫方法などを比べながら自分なりに手探りでサンプル作りから始めてみました。

当然ながら商品をオリジナルにしたことにより、海外に限らず国内にもターゲットが向けられるようになり、原価も安く済ませられ、注文も少しずつですが入るようになりました。まだまだ現時点の私のスキルと能力では本来目指しているデザインスタイルやゴールへは程遠いですが、トライ&エラーをひたすら繰り返しながら少しずつスキルを伸ばし、そこへ近づいて行きたいです。今の形態はまだまだ未完成なので、常に変化を続けながらどんどん新たな形に進化していくブランドになりたいです。

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