私の留学は、広い世界で “人生でやりたいこと” を探すための旅でした。

〜20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー〜

Miho Yoshida
20's Global Girls Meetup
11 min readMay 22, 2016

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こんにちは、Miho(25)です。私は日本の高校を卒業後アメリカに留学し、現地での大学生活とインターンシップを経験しました。計4年間もの時間をアメリカで過ごし、今現在は日本をベースに年に数カ国を往き来しながらグローバルに働いています。そんな私のこれまでとこれからのお話をしたいと思います。

〜20’s Global Girls Meetupセルフインタビュー〜

1. 海外に行ったきっかけ

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

3. 今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

1. 海外に行ったきっかけ

神奈川県の田舎町に生まれ 、高校までは海外生活どころか海外旅行の経験もない普通の女子高生でした。地元の進学校に進学したため、大学は行くものという雰囲気の中、高校2年生の冬頃に大学進学に向けてとりあえず予備校に通い始めます。どこの大学に行こう、どの学部にしようと悩み始めたのは高校3年生の夏間近。当時の私は、やってみたいことはたくさんあるけど、何を仕事にしたいか全くわかりませんでした。でも、昔から問題意識は強く、世の中には戦争や貧困が存在して、生きたくても生きれない人たちがいる。それなのに、自分は日本で平和に自由に生きている。それに違和感を感じて、この世の中で自分はどう生きてくべきなのか、自分にできることとはなんだろうかとよく考えていました。

学校の勉強は好きではありませんでしたが、好奇心が旺盛で、地理や歴史、経済、科学などと、ありとあらゆる分野の本を読み、興味があるもの自分で勉強するのが好きでした。当時、大学の学部を決めることは人生の方向性を決めてしまうくらいの決断だと思っていました。だから、それまではそういうことを具体的に考えないで生きていたので、その時になって自分はどんな仕事をしたいか、どんな人生を歩みたいのかを慌てて考え始めたのです。今思えば、この時点で人生を真剣に考える機会を持てて本当によかったと思います。

自分にしかできない、”人生でやりたいこと”を探すためのアメリカ留学

でも、少ししてなんでこんなに焦って人生を決めなきゃいけないんだろうと思い始めます。まだ世の中のことなんてなんにも知らない。なんにも知らないのに、今人生を決めてしまうような決断をするのがすごく嫌で、その時世の中のことをもっと知る必要性に気付くのです。そして、直感的に海外に出ることがその一番の近道と、アメリカへ留学することを決めます。当時、肝心の英語は、テストの点は悪くないけど実際はそんなにしゃべれないレベルでした。でも、この時英語は自分がやりたいことをするためのツールのようなもので、私にとっては英語がしゃべれなかったことはあまり大きな問題ではなかったのです。私の両親は、良い意味で放任主義者で、「人生好きにしなさい、でも全部自分の責任だからね」といつも好きにさせてくれてきたのですが、そのときも「行ってきたらいいよ」と背中を押してくれました。そんな私の選択を尊重してくれる両親のおかげで、今まで常識や固定観念というものたちに縛られず自分の意思で人生を決めてこれたんだんだと思います。

2. 海外滞在中に学んだこと、自分の中で変化した価値観

世の中を知るために渡ったアメリカでは、カリフォルニアの短大に入学しそこで興味がある授業をできる限り取りました。でも、学校の授業を通しては、自分の知識や視野は広がっても、私が探している”人生でやりたいこと”は見つかりませんでした。見つかったら、それに沿った学科を専攻して4年生大学に編入しようと思っていたのですが、見つからなかったのです。このままこの環境にいてもやりたいことを見つけられる気がせず、学生を続けるのはやめて働く経験をしようと思い立って、短大卒業後OPTを利用してインターンをすることにしました。

当時、ITやスタートアップに興味があったわけではありませんでしたが、たまたまシリコンバレーにいたこと、出逢いに恵まれたことで、ITの聖地と言われるシリコンバレーのスタートアップでインターン生として働かせもらえることになりました。ここでは、スタートアップでだからこそ得れた幅広い実務経験だけでなく、多くの貴重な出逢いにも恵まれました。そんな経験を通して、”人生でやりたいこと”を見つけるヒントに出逢うことができました。

シリコンバレーで学んだ世の中の仕組みと働く意味

Google本社にて

シリコンバレーは、世界を股にかけて仕事をしている人々が集まる場所です。起業が盛んなここには、仕事を通して世の中を変えていこうとしている人が多くいます。そんな人々との触れ合いを通して、自分は”仕事”をして世の中に何を提供したいのだろうかと考えさせられるようになりました。

全てのビジネスは、世の中、人々に対して価値を提供して収益を得るという、GIVE & TAKE の仕組みで成り立っていて、それはビジネスの世界以外でも共通して言えることだと思います。私たち人は、誰かに優しくされると、優しくされた分優しくしたくなる。愛されると、愛された分愛したくなる。だから、私は人々に対して幸せのきかっけになる何らかの価値を与えることができれば、自分も幸せになれると信じています。与える価値が大きいほど、相手の幸せも自分の幸せも大きくなる。1人の個人が日常で接することのできる人の数は限られています。でも、仕事では、商品やサービスというものを通して、個人だけでは接点を持てない人とも繋がることができるため、より多くの人に価値を提供することができるはずです。

私は、幼い頃からたくさんの問題が存在する世の中に違和感を感じて生きてきました。そんな私が”人生でやりたいこと”とは、”仕事”を通して世の中に貢献すること。できるだけ多くの人に、できるだけ大きな価値を与えたい。そうすれば、その分世の中は変化していくと信じています。

人として魅力的になること

アメリカは、より広い世界で自分のやりたいこと探しをさせてくれただけじゃなくて、人としてどうしたら魅力的になれるか、どう人生を楽しむかを教えてくれたように思います。

アメリカには、日本でいう変わってる人が多いですよね。多いというより、全員変わっていると表現していいんじゃないかと思うくらい、変わってる人が多いです。でも、変わってるって個性があるってこと。日本は、個性を否定的に捉える場合が多く、個性を隠したり、持たないようにしてしまう文化があるように思います。私は、アメリカの個性を尊重する文化がとても好きです。人は違ってあたり前。皆がそれを理解して個性を尊重し合おうとするからこそ、自信を持てる。アメリカで出逢った人々は、ユニークで自信に満ちていて、とても魅力的でした。だから私も、自信を持って自分らしく生きることに決めています。

もう1つ私がアメリカで学んだことがあります。それは、人生の楽しみ方です。アメリカでは、家族や友人と過ごす時間、自然に触れることが大事にされています。人が幸せに生きるために最も必要なのは、愛や自然と触れることだと思います。アメリカ人の愛情表現が豊かなところ、恥ずかしがらず表現するところ。本当に素敵だと思って、私もそうするようにしています。自然に触れることも意識的にしようとしています。

アメリカには、楽しく人生を生きる方法を教えてもらいました。これは、自分のやりたいことを見つけることくらい大事なことだと思います。

3. 今実際どんな仕事をしているか、どう仕事を見つけたか

インターンを終えた後は、これまでの経験を評価され、海外進出に注力し始めた成長中の日本のスタートアップ企業から仕事のオファーをもらいした。スタートアップでは、会社の仕組みというものがまだ成熟した会社に比べて出来上がっていません。なので、何事も手探りで進めていく必要があります。ここで学んだことは、できないことをどうしたらできるか考えることが大事だということです。この考えは、私の軸となっています。

入社後は、マーケティング、メディア立ち上げ運営や人事広報の統括などを経験した後、社長補佐を勤めながら、海外事業展開のため年5カ国以上へ出張したりなどグローバルに働いています。若いながら、人事として雇う側として人を見るという貴重な経験をしました。また、ここでも以前のように経営者にとても近い距離で仕事をしていて、経営者目線で会社、そして世の中のために働くことを心がけています。これは、どんな仕事においても大事なことだと思います。最初の女性社員としても、会社の中心となり女性の働きやすい環境づくりにも努めています。

会社のみんなと温泉研修

最終的に何を成し遂げたいかが最も重要

これまでに、夢や決意を持って生きている多くの魅力的な人に出逢い、一緒に仕事をしてきました。彼らは、人生で何を最終的に成し遂げたいかという目的や夢、決意を持っていて、それに向かって生きています。彼らの生き方こそが、私が”人生でやりたいこと”を見つけた後の自分自身の理想の形でした。彼らから教わったことがあります。それは、物事を成し遂げるために最も大事なことは、才能でもスキルでもなく、それは情熱だということ。好きだから、強い想いがあるからこそ、ずっと頑張れるし、周りも応援してくれるということ。”人生でやりたいこと”って、自分がこれまで生きてきて強い想いを持ち続けていることの中にあり、それをやると決意することによって、それを”人生でやりたいこと”と呼べるようになるんじゃないかと思います。

私の場合、自分の根本に世の中に対する問題意識が強くあります。これは幼い頃から変わらないこと。だから、私は何を一番解決したいか、どうしてその問題を私が解決すべきなのか、今探っている最中です。

4. 今後どんなことをしたいか、どんな女性になりたいか

ジブリの女の子は自分らしくて自立していて、昔から魅了されていました。silverslipper.tumblr.com

仕事を通して世の中に変化を与えたい

世の中に大きな変化を与えたい。それが、これまでに行き着いた私が”人生でやりたいこと”です。今は、それはビジネスでできると信じています。だから、ビジネスで世界にできるかぎり大きな価値、変化を世の中に与えるために、色んなアプローチをしていきたいです。これまで、色んなものを見て経験して、色んな人に会って、たくさんのことをインプットしてきました。これからは、インプットしてきたものと自分らしさを掛け合わせて、アウトプットして、世の中に対して私にしか作れない価値を提供していきたいと思っています。

自信を持って自分らしく生きる

世の中って、問いに対して答えがないことばかりだと思っています。正しいか、間違っているかは自分で決めること。答えは自分で導き出すもの。でも、自分が決めたことには自分で責任を持たなきゃいけません。人は違ってあたり前、個性がないとつまらない。自信を持って自分らしく生きていくこと。それはアメリカが教えてくれたことです。それに、昔から可愛いお嫁さんになりたいと思ったことがなく、むしろ男性に頼るのは嫌で、男性より活躍したかった。自分のことは自分でしたい。それができる状態を持つこと、それが自立だと私は思っています。もちろん、女性として男性に愛されることは必要だと思います。でも、自分を幸せにしてあげれるのは結局自分だと思うんです。だから、自分も世の中も最大限幸せにしてあげれらるような女性。それが今の私の理想の女性で、そんな女性になりたいです。

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