SOGIハラを正しく理解するために

先日も書いたレインボー国会の話の続き。

イベントに関して、新たにハフィントンポストの記事が掲載されました。

こちらは国会議員の方のお話を中心に記事が構成されていますが、最終的に「SOGIハラ(そじはら=性自認・性的指向に対するハラスメント)」についてまとめられています。LGBTが直面している差別を「SOGIハラ」として設定し、認知に努める旨の提案がありました。この提案が起こる背景には、2016年に話題になったアウティングの挙句に自殺や失踪に繋がった事件が発生したことも大きく影響しているのではないかと感じています。

レインボー国会中に「男女間のセクシャルハラスメントが認知されているにも関わらず、日本のセクハラは無くなってはいない」というお話がありました。日本には「ハラスメントを許容しても良いと考える傾向」が残念ながら残っているため、認知するだけではハラスメントは無くならないというのです。そこで、きちんと定義した上で禁止し、例外を認めない強い態度でいることが大事になるのですが、「SOGIハラ」に関しては、この「定義」の部分に大きく影響するのではないかと思っています。

どうして今「SOGIハラ」改めて提案されるのか

レインボー国会で配布された資料

レインボー国会中に提示された資料によると、例えば以下の様な行為が「SOGIハラ」に該当するようです。

  1. 差別的な言動や嘲笑、差別的な呼称
    例)「ホモって気持ちが悪い」「レズなんて死ねばいい」等
  2. いじめ・暴力・無視
    例)「俺らもゲイだと思われたら嫌だから、関わらないようにしよう」
  3. 望まない性別での生活の強要
    例)「戸籍上は女性なのだから、女性として生活しなさい」
  4. 不当な異動や解雇、不当な入学拒否や転校強要
    例)「このまま男なのに女性として出社するなら異動させるぞ」
  5. 誰かのSOGIについて許可なく公表すること
    例)信頼してカムアウトしたのに、次の日にはクラス全員が知っていた

特に、5番目の例に関しては、十分に認知がなされていなかったため、昨年、アウティングの末に学生が自殺するという痛ましい事件があったように思います。その事件を見ていると、以下のような課題が見えてきますね。

  1. アウティングがハラスメントにあたることが認知されていなかった
  2. 学校や行政が正しい知識を持っておらず、誤った対応が行われた
  3. 苦しんでいる人が、安全安心に相談できるプライバシーが守られる場所がなかった(認知されていなかった)

そのため、以下のような意味合いで「SOGIハラ」の提案が行われるのではないかと、俺は考えています。

  1. 差別やヘイトクライムとは何かを定義する
  2. 認知を広め、立法府や行政、自治体や学校が正しい対応ができるよう促す
  3. 差別やヘイトクライムを説明しやすくし、周囲が助けられるようにする

差別やハラスメント、ヘイトクライムを無くすために、以下のようなことが必要になると俺は思っています。

  1. 差別とは何かを、誰が差別の対象となっているかを定義する
  2. 誰がどの様に課題解決に取り組んでいくのかを決める
  3. 禁止の内容や対象を明らかにし、例外を認めない

その1つの方法として、法整備があるのでしょう。