一粒 星が残った

受け取ったもの

さとうなな
7th satou
6 min readMar 13, 2019

--

今回もほとんどライブ本編の話はしません。何故ならSSAのこと全然覚えてないからです。色々理由は考えられるんだけどまぁ結果的にそうで。最後だよ。こんなはずじゃなかったのに。ちゃんと目に焼き付けたかったはずじゃないの。というところに翌日の朝は狼狽えてたんだと思う。

しっかりと覚えてるのは「菊間夏夜役の」を聞いたこと。曲中もその意味をしばらく考えてしまったこと。楽しかったこと。ずっと泣いてたこと。8つめの白いスポットライトが素敵だったこと。手紙でボロッボロに泣いたこと。周りがあまりコールを入れないタイプだったので柄にもなく結構頑張ったこと。アンコールも座らず最初からやったこと。それで結構腰にダメージが来たこと。

高速お見送りでのよっぴーの泣きはらした笑顔。を見て思わず次のメンバーにあっこれ今言うことじゃなかったかな…という言葉を言って後悔してること。MCが最初で何話しても忘れ去らちゃうと言ってた高木さんが、みんなが最後に見るWake Up, Girls!のメンバーになったこと。その笑顔が素敵だったこと。

あれ、結構覚えてんのかな。でも肝心なところをあまり「絵」として覚えてない気がして。まぁ、ステージが見えなかったからなんだけど。6ブロックの81番という“眷属”として喜ばしい席だったのでそれも受け入れるつもりだけども。

そんな訳で気持ちの整理もつかず謎の怪文書を書いて(実際には6割くらい書いたあと翌日仕上げたんだけど)

奥野さんが出演する舞台を観たんですよ。そしたら普通に「日常」がやってきた。(アドリブパートでWUGに触れたりもしたけど)奥野さんは普通に舞台に立ってるし、観るのは3回目だけど全然飽きずに面白い。楽しくなっちゃって、このまま帰るの嫌だなぁとソワレの当日券チャレンジ。成功。いやめっちゃ楽しいが。これが解散の翌日でいいのか。上のポエムもまぁこんな感傷的なのもう書かなくていっか!くらいの気持ちになっちゃった。書いたけど。

帰りの新幹線のなか、もし自分が奥野さんの立場だったらSSPやドルステがWUGの大事なライブと重なったことに何かしらの意味を見出して「それでも(だからこそ)頑張る」だろうなぁと思った。もう少し込み入ったことを考えたのだけど、あまりにも根拠のない妄想なのでここには書かない。

ともかく、この舞台の最後までどこか「Wake Up, Girls!の奥野香耶」を抱えてるような気がして、そうでなくとも境界線上にいる彼女を見届けなければいけないと思った。つまり、翌日の千穐楽に行くことを。

寝坊した。

ブログのせいだ。今から最速で新幹線に乗っても西新宿に着くのは開場時間。当日券チャレンジはかなり険しい。流石にこれは諦めるべきだ。理性はそう言っているのに体が駅に向かう。新富士ではなく三島まで行けば可能性があるか?ないや。どうすればいい。ダメ元で誰か並んでくれとツイートしてみたものの、基本的にそういうことをしない人達しかフォローしてない。あと人徳もない。悲しい。賭けるべきか。いや今回は格別に分が悪い。どうする?どうしたい?

祈りながら車を走らせてると目に入った「東名高速」の看板。これだ。

ナビで確認する。大丈夫だ、間に合う。行ける…イケるっしょ!

怪しげな駐車場に車を停めて、走って新宿村LIVEへ。最後尾に並ぶ。見覚えがある。昨日並んだのと同じ位置だ。貰ったのは昨日と同じ整理番号。特に意味を持たない偶然だけど、なんだか笑ってしまった。与えられた席はちょっと見切れ気味だし前に傾きつつあるパイプ椅子。だけど前から3列目。今まででいちばん近い。しかも上手側の。諦めなかったから手に入れることができた。いや、最初からチケットを取っておけ。

勝ちですよ

≪ここに舞台の感想記事が入る予定≫

「諦めない」というのはWUGを追いかける中で、特にこの9ヶ月は大きなキーワードだったように思う。ラジオやWUGちゃんねるの継続、舞台の円盤化。SSA公演は表でも裏でもWUGに関わるみんなが諦めなかった結果だ。

個人的にはわぐりすらんと徳島公演、仙台公演は最後まで諦めずにいたから観ることが出来た。今回も徳島仙台で片道500kmを走った結果「100km程度なら休憩なしで全然余裕」と思えるようになったから出来た決断だった。

忘れてしまうのが怖かった。仙台公演の記憶も徐々に薄れている。忘れるなよ!と言われた。当たり前だろと思った。あんなに鮮烈な経験ならきっと忘れるはずがないと。そうでもなかった。忘れたら、終わってしまう。何十年生きていて今更そんなことが怖かった。

舞台の帰り道にはそんな不安がなくなっていた。記憶はいずれ消えていく。それが早いか遅いかに大した意味はないんじゃないか。記憶から消えてしまっても、それでもなお自分の中に残っているものがWUGから受け取ったものなんだろう。彼女たちの魅力は歌やダンスだけにとどまらない。だからこそSSAに辿りついた。

受け取ったもの。諦めないことがそのひとつ。

真摯であること。色んなきっかけでTUNAGOの輪が広がっていくこと。いろんな場所にhomeをつくることの楽しさ。ポカポムを目印にするのはリスクがあること。いまは思い付かないけどきっと、たくさんある。

第二章はそういうものを抱えて自分が生きていくことなんだろう。フォロワーの言葉を借りれば「Wake Up, Girls!の続編は俺自身」。WUGそのものを語り継ぐことも大事だけれど、それ以上に体現していこう。つないでいこう。

※ギリギリ3.13に間に合いませんでした

--

--