関係を記述する方法としてのベーシック・イングリッシュ 1

目次

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はじめに『この文章について、フローチャートの重要性について』

第一章『関係を記述する方法としての「基準」とその基準からの「指定」』

第二章『集合論』

第三章『フローチャート』

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第四章『集合論+フローチャート』

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第五章『情報』

第六章『目的』

第七章『アクター』

第八章『アクターの行為』

第九章『社会』

おわりに『この研究の不完全さについて、エクセルの使い方について』

付録『本文に掲載されていない単語一覧』

はじめに『この文章について、フローチャートの重要性について』

ベーシックイングリッシュとは、第二次世界大戦後くらいに流行した、英語を850語で言い換えることができるとされる体系だ。

私は「その体系を論理的に説明できれば自然言語を論理的に説明できたことになるんじゃないか、あるいは論理的に説明するヒントくらいは得ることができるんじゃないか」という仮説を立て、ベーシックイングリッシュの研究を始めた。

この文章は、その研究の現在地点の記録だ。少し読んでもらえれば分かるように、論文では無い。論文にするなら説明の形式を根本的に変える必要があるだろう。


この文章では、説明にまず集合論とフローチャートを使う。「集合論」とはただ学校で習うような素朴集合論であり、「フローチャート」とはただ日常で使うようなフローチャートを意味している。

まず第一に『フローチャートは、集合論と並び立つように存在する、論理というものの原理だ』ということについて了解してもらいたい。そうで無ければ、「フローチャート」という概念を使う意味や、フローチャートと集合論を組み合わせて何かと隣り合うことができるような「存在」を説明する意味は、読者に了解されないだろう。

論理を人間の思考の表現だとすれば、脳神経の構造上、何と何が同じかを問題にする集合論だけで無く、何を前提にどういう結果になるかを問題にするフローチャートもまた重要なものになる。

実際の問題としても、「帰納・演繹」という言葉は、ただ「色々なものが集合にまとまる・集合が色々なものに適用される」というだけで無く、「フローチャートが集合にまとまる・集合がフローチャートに適用される」というようなニュアンスも含んでいる。論理や具体的には演繹の弾き出すようなイメージはフローチャートのもので、例えば「その話は何が前提になっているんですか」とか「根拠は何ですか」と聞く時も、思い描かれているのは実はフローチャートだ。

とにかくこの文章では、集合論の他にフローチャートも、説明の大前提として重要視する。

第一章『関係を記述する方法としての「基準」とその基準からの「指定」』

このベーシックイングリッシュの分析においては、「基準」とその基準からの「指定」という概念が、フローチャートの他に重要なものとして出てくる。なぜか。

それは自然言語においては下の図のような統語法則が使われるからで、そのままでは単語AとBの関係を記述する際に、図の通りで、集合論的にどちらかがどちらかを直接的あるいは間接的に含むという風にしか記述できない。(木構造は、ただ何が何を含んでいるかを表しているという意味で、集合論を線で表したものでしか無い)

※この英語の図では動詞が主語を含んでいて、また「monstrous verminous bug」が「a」を含んでいると解釈されているが、事実として『主語が動詞を含んでいて、またaがbugを含んでいる』と解釈するのも意味的には可能な文で、私は後者を採用している。「monstrous verminous bug」は一語として認識されていると考えている。

※wikipedia「主要部」から引用。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8#%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8%E5%85%88%E5%B0%8E%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%A8%E4%B8%BB%E8%A6%81%E9%83%A8%E7%B5%82%E7%AB%AF%E5%9E%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E

そこで必要になるのが「基準」とその基準からの「指定」で、ある単語を基準に他の単語を指定するということによって、二つの単語の関係が様々に記述できるようになる。

例えばAとBが隣り合っていることを記述したいとする。記述する方法を自由に設定できるならば、「A B」と記述すれば良い。これなら「右」という単語も「左」という単語も必要無い。

ただ自然言語においては、これではAがBを含んでいるということになってしまう(あるいはBがAを含んでいるということになってしまう)。そこで、Aを基準にすればBが右にあり、Bを基準にすればAが左にある、というような記述方法が必要になる。

(ちなみに「right」や「left」には、前後の他に上下も必要になる。前後と上下が定まって、右や左が生まれる。上下は重力によって生まれていて、重力は自然現象なので、この分析では「right」と「left」は考察の対象外とし、付録の『本文に掲載されていない単語一覧』に掲載している。)


※inのように指定先を表している。(以下、太字斜体はベーシックイングリッシュの単語)

the

「関係とは何か」

二つ以上の間に成立するもの全般のことを、人は「関係」と呼ぶ。何かが何かを含むというのも関係だし、何かを前提に何かがあるというのも関係だ。

relation

第二章『集合論』

以下、集合論、フローチャート、集合論+フローチャートは基本的に図で示す。赤が指定先、青が指定先の否定を表す。

group・cover

property・of

any

every

all

other

only

no

not

structure

「言い換えによるリストの単純化」

言い換えれるような単語は、基本的に、小分類などの形で別にまとめることにした。

前述した統語法則的に、言い換えて同じ単語の小分類にまとめれるようなら、そうしてしまった方がリストとしても単純にはなる。

他の方法もあるとは思うけども、今回はそうした。


「group小分類」

kind

「property小分類」

account

art

behavior

bit

detail

front

medical

military

private

public

unit

「structure小分類」

net

organization

system

第三章『フローチャート』

condition

direction

※この矢印はただ方向であり、何か道のような実体は無い。

current

※何かが流れるわけでは無いが、電気の流れなどもcurrentなので、この単語を採用した。主に方向とその方向への流れでフローチャートは成立している。

by

for

cause・process・result・reason・effect(resultは無かったので追加した)

opposite・against

※複数の方向を指定して、そのどれかあるいは複数に流れるのがor、全てに流れるのがandだ。

or

and

※方向と実際の流れの関係を表している。方向と実際の流れがズレるような場合にしか使い道が無い。つまり確率や情報の不完全さが必要。

because

though

so

but

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