2025y1m1d
全国民独立化法案可決1ヶ月後開始。
いつも通りの正月だった。29日に仕事納め、30日に実家に帰り、大晦日の日に電話帳のグループ毎に年明けのメールを準備し、母親は夜ご飯の準備、父親は日本酒を飲みながらテレビ。23時をすぎると母が作った年越しそばを食べ、5分前になると何故かそわそわしながらテレビのチャンネルをポチポチ変えつつ新年を待つ。
年が明け、テレビの中ではみんながお祝いムードの中、テレビのこっちでは両親は既に寝ていて、僕は一人でテレビを見ている。変わった事といえば、ここ2年、年越し番組はジャニーズの番組を見始めたくらいだ。こっち側は暗いんだ。テレビくらい華やかなものを見たい。
ライブって楽しいんだろうなぁ。行ってみたいな。年越しライブに行っているこの人たちは家族と過ごしたりしないんだろうか。きっと毎年参加してるだろう。こういう時くらい親と過ごしたらいいのに。
負け惜しみか本気でそう思ってるのかわからない。僕のこの現状を正当化したいだけかも。どちらにせよ、何も変わらない2025年の1月1日だった。
翌朝、起きると母がお雑煮とコーヒーと牛乳を出してくれた。これも毎年の事だった。うちの家はちょっと変わってるみたいで、どんなご飯だろうが必ず牛乳が出る。そんな家で育ったから牛乳と何かを一緒に食べる事に何の抵抗も無かった。おかげで社会人になってからは恥ずかしい経験が何度かある。
自分の好きなコンビが出てきて見たことがあるネタをやり始めた。去年、決勝まで行ったけど惜しかったなぁ。今年頑張って優勝してほしいな。とか思っていると速報を知らせる音が鳴った。
母が蛇口の水を止める。父は見ていた新聞からテレビに目をうつす。
最初に思ったのはそんなどうでもいい事だった。普段こんなの気にしない。むしろ漫才の方が気になる。しかし全国民独立化法案ってなんだろう。
わけがわからない。全国民ってなんだよ。全員独立なんてできるわけないだろう。考えるのを辞めて漫才を見ることにした。
そんな所かな、あの時の流れは。今思えば、ちゃんと考えておけばよかった。父も母も何も気にしないから全く世の中の流れを知ることがなかった。ネットさえ繋がってればTwitterとかでわかったのにな・・・・・・。
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