【仮想通貨なひとびと】300種類の仮想通貨が決済できるカレー屋で、ビットコインで支払ってみた

はじめに

こんにちは、スマートコントラクト開発部メディア担当のてらしいです!

今回は一風変わって特別インタビューをお届けします! 題して「仮想通貨なひとびと」。

このインタビューはブロックチェーン、仮想通貨に関わるビジネスを生業としている方々にインタビューをし、「どんな仮想通貨ライフを送っているのか?」をざっくばらんにお聞きする連載です。

記念すべき第一回は、池袋にあるカレー屋「マレーチャン」さんで仮想通貨決済を導入したエンジニアの島倉さんにお話しをうかがいました。

「マレーチャン」さんは、なんと300種類( ※1) の仮想通貨で決済ができる世界№1の仮想通貨対応店として認定(※2)されています。

※1:2018年4月時点

※2:wikipediaより

日中はエンジニア、夜は「マレーチャン」のスタッフとして勤めていらっしゃる異色の働き方をされている島倉さんに、仮想通貨決済導入の背景、ブロックチェーン技術と仮想通貨に対する熱い想いやビジョンをお聞きしました。

また、タイトルにもあるように本コラムの筆者である私てらしいが、実際に”初”仮想通貨決済を体験してきましたので、その模様もお届けします!

教えて! 島倉さんのプロフィール

てらしい「本日はインタビューさせていただきありがとうございます。よろしくお願いします! まずは島倉さんの簡単なプロフィールを教えてください」

島倉さん「今27歳で、日中はエンジニアとして企業に勤めています。色々なご縁があって夜はこのお店でスタッフとして働いています。ここでスタッフとして働いているうちに何か先駆けとして面白いことができないかと思い、仮想通貨決済ができるカレー屋としてプロモーションしています! 」

てらしい「それは面白いご経歴ですね! そもそも島倉さんが仮想通貨と出会ったきっかけがあれば教えて下さい」

島倉さん「大学時代に遡りますが、当時(2010年頃)友人がビットコインをすでに持っていて、まだ1BTCが1円にも満たない頃に存在を知りました。

その友人はすでにマイニングをしていて、『これからの通貨になるかもしれないから今のうちに掘っておく! 』と言っていましたね。そのときは何のことかさっぱりでしたが、今考えるとやっておけばよかったな〜って思いますね(笑)」

てらしい「そんなに前から存在を知っていたんですね! (笑)しかもマイニングされていたとは、今頃そのご友人は“億り人”になっていそうですね(笑)」

島倉さん「はい、うらやましいですよ。ぼくもやっておけばよかった(笑)」

仮想通貨決済を導入した背景と理由

てらしい「島倉さんご自身は前々からか仮想通貨の存在は知っていたとのことですが、仮想通貨決済を導入されたのはいつ頃からでしょうか?」

島倉さん「導入を始めたのは2017年11月頃です。導入当初はビットコイン1種類だけでした。そこから導入方法をいろいろと調べて、4ヶ月で300種類まで増やしました」

てらしい「そんな短期間でよくここまで増やしましたね! しかも導入されたのはわりと最近ですね。ちなみに実際に決済されている方ってどんなお客様が多いですか?」

島倉さん「そうですね、やはりITリテラシーの高いお客様が多いと思います。ご来店されるお客様の約5%くらいが仮想通貨決済を利用されています。男女比でいうと3:1くらいですね」

てらしい「意外と女性の方も使われているんですね! 投機目的で仮想通貨を持っている方が社会全体で多いと思いますが、決済手段として利用されている方ってどれくらいいらっしゃると思いますか?」

島倉さん「ロジャースのイノベーター理論(※3)と呼ばれるマーケティング用語がありますが、それで例えると『アーリーアダプター層』より少ないかもしれませんね。それよりももっと少ない『イノベーター層』しか今は決済手段として使っていないんじゃないかと思っています」

※3:社会学者であるエベレット・M・ロジャースが提唱したイノベーションの普及に関する理論。商品購入への態度により、社会を構成するメンバーを5つのグループへと分類したものである。(wikipediaより引用)

てらしい「そもそも仮想通貨決済を導入した目的は何でしょうか?」

島倉さん「あくまでも短期的なプロモーションとして考えてはいますが、仮想通貨決済を扱う店舗や利用者が普及してほしいいなという想いはありますね。こういった取り組みを通して、うちの店の認知も徐々に広がってますし、次のビジネスにつながれば目的達成という感じです」

てらしい「おお、次なるビジネスを考えているわけですね。勉強になります」

仮想通貨を使うことが当たり前になる世の中になるためには

島倉さん「これからは『エコシステム(※4)』が鍵を握っていると思います。エコシステム上でブロックチェーン技術を使ったプラットフォームが整えば、保険や証券、銀行の代わりとなる、新しいサービスを展開できるビジネスチャンスがあると考えています」

※4:経済・マーケティング・IT分野等においては「自然界の生態系のように循環の中で効率的に収益を上げる構造」や、「複数の企業や登場人物、モノが有機的に結びつき、循環しながら広く共存共栄していく仕組み」といった意味で使われる。(kotobank.jpより)

島倉さん「現状の社会はこのエコシステムの基盤を作っている段階なので、影響力の大きい会社がエコシステム上で既存のモノより便利なサービスを作れば、一気に一般層にまで広がる身近なサービスが誕生すると思っています」

てらしい「なるほど。まずは社会全体の基盤作りが大切ということですね。ブロックチェーン、仮想通貨界隈では取引所の存在に注目が集まりがちですが、その点についてはどうお考えですか?」

島倉さん「現状ブロックチェーン関連のサービスで一番儲かるサービスは仮想通貨取引所ですが、数年経てば手数料で儲けられなくなってくると思っています。代わりにブロックチェーン技術を使ったプラットフォームが誕生して、そのプラットフォーム上でサービスが儲かるような循環ができると思っています」

てらしい「さきほど、おっしゃっていたエコシステムですね」

島倉さん「そうです。これからの時代はブロックチェーン技術に長けていたり、それを扱えるエンジニアをいかに囲えるかが企業に求められることだと思います。エンジニアたちがのびのびと活躍できる環境を提供して、プロダクト開発できるかが重要だと思います」

てらしい「ちなみに島倉さんがこれからこういったサービスを作りたい、もしくはこういったサービス、プロダクトなら使われそう、などがあれば教えてください」

島倉さん「正直これが流行りそう! っていう予想は難しいです。先ほどもお話した通り、そもそも普及するための社会基盤がまだ整っていないので、プロダクトを作っても認知や拡大が難しいと思います」

てらしい「弊社でもビジネス創出のためにアイディアソンを実施して、ブロックチェーンを使ったプロダクトの例について議論しましたが、『それってブロックチェーンで管理する必要があるの?』という議論もありました。まだまだ未開拓の分野なので難しいですよね」

てらしい「プロダクト開発はまだまだ難しいと思いますが、仮想通貨決済ができるお店もまだ珍しいと思います。ちなみに仮想通貨決済の導入は大変なんですか?」

島倉さん「私の場合は一から全て調べたので、最初は大変でした(笑)。ただ結論から言うと分かってしまえば導入は簡単です」

てらしい「そうなんですね! ハードルが高い印象ですが、例えば地方の個人商店のようなITリテラシーが決して高くはないお店でも、自分で調べれば、簡単に仮想通貨決済が導入できるってことですか?」

島倉さん「はい、そうなります。ですので、ウォレットを持っているお客様が増えて、決済ができる店舗も増えれば自ずと普及していくのではないかと思っています」

てらしい「例えば、店舗にクレジットカード決済を導入するには、店舗に端末を置いたり、決済手数料がかかったりするので、ランニングコストがかかりますが、仮想通貨決済の場合はその点どうなんでしょうか?」

島倉さん「その点ではかなりコストが低いです。端末もウォレットがあればいいのでスマホで十分ですし、手数料もかからないので店舗側にもメリットがあります」

てらしい「それはすごい! 店舗側にはメリットしかないですね」

ブロックチェーン、仮想通貨界隈の未来について聞いてみた

てらしい「今後仮想通貨が世の中に浸透するとどんな未来になるとお考えですか?」

島倉さん「今は何をするにしても法定通貨が主流なので、当たり前のようにみなさん現金を使っていると思います。割合も仮想通貨を投機目的で持っている方々が大半で、なかなか決済利用される方っていないと思います。ですが、仮に法定通貨と仮想通貨を使う利用者の割合が逆転すれば、銀行のビジネスは成り立たなくなると思っています」

島倉さん「仮想通貨が主流になれば口座にわざわざ預ける必要もなく、自由に送金もできるので、銀行にお金を預けて、無駄な手数料が取られることがなくなると思っています。仮想通貨が普及すれば日本円を使わなくても、生活できる世の中になるかもしれませんね」

てらしい「なるほど。確かに個人間でウォレットをしっかり管理して、送金もできる環境が整っていれば、わざわざ銀行にお金を預けるメリットもないですね! 」

島倉さん「中国や韓国で仮想通貨やICOの規制をしていますが、これは日本にとっては大きなチャンスだと思っています。日本の行政って新規ビジネスを始めるときに規制をかけたり、法的に追いついてない問題が多々あると思います。会社の設立やスタートアップができる環境は他国より優れていますが、肝心となるビジネスを始める時の規制が要因で、ガラパゴス化に陥っているんですよね」

島倉さん「そんな中、他国が規制に走る状況で、日本は良い規制に方向を向いているんじゃないでしょうか。この領域は、日本が勝てる市場かなと。自分が今注目していることはそこです。日本の行政が今後もやるべきことは、ただ闇雲に規制するのではなく”制限”だと思っています。正しく制限すれば、より市場が活性化するのではないかと私は考えています」

島倉さん「また、最近だと仮想通貨はハラルでのあるとの見解が示され、ムスリムマーケットの需要を先読みした買いで、ビットコインが高騰しました。日本の競争相手は中東かもしれません」

てらしい「わかりやすいですね! 」

クリプトボーイが仮想通貨決済に初挑戦

てらしい「では、実際にクリプトボーイ(てらしい)が仮想通貨決済に初挑戦したいと思いますので、島倉さんよろしくお願いします(笑)。まずはウォレットを出せばいいですか?」

島倉さん「はい。普段何のウォレットをお使いですか?」

てらしい「ウォレット専用アプリも使いますが、bitFlyerさんのアプリを使うことが多いです。問題ないですか?」

島倉さん「問題ないです。アプリを開いてこちらのQRコードを読み込んでいただけますか?」

てらしい 「承知しました」

てらしい「読み込み完了しました。送金金額を入力します」

てらしい「お、ウォレットに『送金する』と表示されました。金額に問題がなければ送金っと。これを押せばいいですか?」

てらしい「確認画面が出てきましたね。確認ボタンを押せば、支払いが完了でよろしいですか?」

島倉さん「はい、これで支払いは完了です。お疲れ様でした」

てらしい「おお、こんなに簡単なんですね! 宛先のアドレスを確認して、そこに送金するだけで確認が終わるので、正直誰でも決済できますね」

島倉さん「そうですね、決済も簡単なので多くの店舗で仮想通貨決済の導入が増えれば、決済する利用者の方も増えると思います」

おわりに

初めての試みではありましたが、仮想通貨決済導入の背景から今後の業界の未来についてまで学ぶことができ、勉強になったインタビューでした。

美味しいカレーを食べながら、仮想通貨のことも学べて最高のひとときでした。

個人的にも初めて仮想通貨決済にチャレンジしてみましたが、非常にスムーズに決済ができたので、高い利便性を感じられました。

次に仮想通貨決済するときは、ビットコインよりも送金時間が早い仮想通貨で決済してみようと思いました(笑)。

「仮想通貨なひとびと」では、今後もブロックチェーン、仮想通貨界隈で活躍されている個人の方にフォーカスしていきます。

島倉さん、取材のご協力ありがとうございました! (最後ブレブレの写真ですみません)

マレーチャン様のご紹介

今回インタビューさせて頂いたマレーチャン様ですが、池袋を拠点に3店舗のマレーシア系カレー店を営業されています。

各店舗ごとコンセプトや提供されているお料理が違いますので、詳しくは公式HPをご覧ください!

店舗営業だけでなく、配達やケータリングサービスも行なっていますので、イベントを開催される企業様や団体の皆様はご利用してみてはいかがでしょうか?

公式HPはこちらから

仮想通貨なひとびとの募集

連載企画にするため、我こそは仮想通貨なひとびとと思う方、是非取材させてください!お待ちしております。

・ブロックチェーン、仮想通貨に関連するプロダクト、サービスを開発した(開発中も可)
・独自で仮想通貨を作った
・仮想通貨のみで生活している方 など

お問い合わせはこちらまで:media-blockchain@dmm.com

自薦他薦問いません。

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