グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の話です。
マウス操作においてクリックする対象が大きく、距離が近いほどすばやく押せるという法則です。
フィッツの法則の応用例
Windows7からデスクトップアイコンを選択するときに、アイコン上ではなくその周辺の領域もクリックできる様になっています。
ポップアップウィンドウや右クリックのメニューはマウスの近くに表示されるため、すばやく選択できます。
更に応用した例
画面の端はそれ以上マウスが進むことが無いため、ポインティングがしやすいです。これを利用し、画面の隅にボタンを置くことによりポインティングしやすくなります。
Windows7ではスタートボタンを選択するときにマウスを左下に持っていけばボタンの上にポインタが乗ります。マウスがスタートボタンを通り越さないためポインティングしやすいです。
また、画面の右下はデスクトップ表示に割り当てられています。
Macでは画面の四隅にショートカットを割り当てられます。頻繁に行う操作を割り当てておけば、すばやく作業を進めることができます。
大画面ディスプレイにおける問題
フィッツの法則を適用することで作業効率を向上できます。しかし、大画面ディスプレイになると、マウス操作の距離移動は相対的に大きくなり、画面の四隅までの距離も遠くなるためすばやく選択することができなくなります。
そういう時にはジェスチャ操作などのショートカットが有効になります。マウスやトラックパッドにはジェスチャ操作によりショートカット操作ができるものがあるので、大画面で作業をする時に効果を発揮します。
少し話が脱線しましたが、フィッツの法則はGUI設計で操作効率を上げるために活用できます。