フィッツの法則

みのわようすけ
4 min readJan 23, 2017

グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の話です。

マウス操作においてクリックする対象が大きく、距離が近いほどすばやく押せるという法則です。

対象が大きい方がすばやく押せます
距離が近い方がすばやく押せます

フィッツの法則の応用例

Windows7からデスクトップアイコンを選択するときに、アイコン上ではなくその周辺の領域もクリックできる様になっています。

対象が大きくなる分、ポインティングが楽になります

ポップアップウィンドウや右クリックのメニューはマウスの近くに表示されるため、すばやく選択できます。

マウスの近くにメニューが表示されるため、すばやく押せます

更に応用した例

画面の端はそれ以上マウスが進むことが無いため、ポインティングがしやすいです。これを利用し、画面の隅にボタンを置くことによりポインティングしやすくなります。

Windows7ではスタートボタンを選択するときにマウスを左下に持っていけばボタンの上にポインタが乗ります。マウスがスタートボタンを通り越さないためポインティングしやすいです。

画面の左下までボタン領域になっているため、すばやく押せます

また、画面の右下はデスクトップ表示に割り当てられています。

画面の右下までボタン領域になっているためすばやく押せます

Macでは画面の四隅にショートカットを割り当てられます。頻繁に行う操作を割り当てておけば、すばやく作業を進めることができます。

画面の四隅にショートカットを割り当てられます

大画面ディスプレイにおける問題

フィッツの法則を適用することで作業効率を向上できます。しかし、大画面ディスプレイになると、マウス操作の距離移動は相対的に大きくなり、画面の四隅までの距離も遠くなるためすばやく選択することができなくなります。

そういう時にはジェスチャ操作などのショートカットが有効になります。マウスやトラックパッドにはジェスチャ操作によりショートカット操作ができるものがあるので、大画面で作業をする時に効果を発揮します。

少し話が脱線しましたが、フィッツの法則はGUI設計で操作効率を上げるために活用できます。

詳しくはコチラ
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フィッツの法則

https://www.sociomedia.co.jp/349

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