五十川かずのぶが出来るまで(前編)

昨年、中小企業庁の委託事業で女性起業家育成の事業をお手伝いさせていただいたのですが、その中でライターとして独立して事業を始めた方がいらっしゃったので、ものは試し!と、これまでの自分の事をインタビューを通してまとめてもらいました。3回に分けてポストしますので第1回お楽しみください!少しでも五十川について知っていただける機会になればと思います。

□■五十川 員申(いかがわ かずのぶ)さんインタビュー

2011年、石川県に新しく野々市(ののいち)市が誕生した。この市で、最年少市議会議員をつとめるのが五十川 員申(いかがわ かずのぶ)さんだ。この街でカフェオーナー・ 大学講師・創業支援・起業家育成などの仕事を同時に行う五十川さんの、生い立ちや働き方、市議会議員として市政へかける想いを語ってもらう。

野々市(ののいち)市DATA

石川県のほぼ中央に位置する。北東部を金沢市、南西部を白山市と接するベッドタウン。

人口約5万5千人。そのうちの半数以上、2万6000人が就業者(働く人)であり、市民の平均年齢は39歳(全国1956地域中、1939位)ときわめて若い。

2016年版全国「住みよさランキング」では総合4位。

五十川 員申(いかがわ かずのぶ)ができるまで(前篇)

「カヌーの先生になりたい」と思っていた少年時代

__ 現在、市議会議員(以下 議員)の他に、いくつもの仕事を同時に行われていますが、子どもの頃になりたかった職業はありますか。

五十川 員申(以下 五十川) つきたかった職業というよりも、漠然と、やりたくない職業はありました。わが家は祖父が町議会議員、父が公務員、母が看護師をしていて、毎日普通に仕事をして帰ってくるような家庭だったんです。だから親を見ていて、公務員・サラリーマンは、反射的に「やりたくない」と思っていましたね。

__ では子どもの頃から、親とは違った仕事につこうと決めていた ?

五十川 僕は子どもの頃、スイミングスクールへ通っていて、夏休みや冬休みにはスクール主催のキャンプに参加していました。そこには身近にいる両親たちとは違う、期間限定の働き方をする大人がいて、彼らはすごく自由に生きているように見えたんです。夏はカヌーを教えてくれる先生、冬はスキーのコーチに憧れて、「大人になったらインストラクターになろう」と目論んでいましたね。

__ 子どもから見ると、一番自由な人たちに見える。

五十川 そんな雰囲気に見える。彼らの姿に感化されたのが大きいです。

__ 小学生の段階で、ぼんやりとでも、将来はひとつの組織に縛られずに生きていく自分が頭にあったのでしょうか。

五十川 そうですね。今考えると、自分でなにかをやりたい気持ちを持った小学生でした。

喫茶店でのアルバイトが「cafe ? IKAGAWA DO」の原点

五十川 僕は中学3年生の終わりから高校時代に、ずっと喫茶店でアルバイトをしていたんです。岐阜県出身で、愛知県周辺には喫茶の文化があるんですよ。

__ 喫茶の文化とは何でしょう。

五十川 喫茶店は、ただ飲食物を提供する場所ではなくて、情報交換や意見が自由に交わされる地域のコミュニティでもあるわけです。マスターを中心にカウンターの周りにお客が集まって、行政について、町会の夏祭り、自分の子どもの話など、いろんなことを語り合う。

その様子をウェイターの僕は横で見ながら、地域住民同士の交流がある空間を、すごくいいなって思っていました。

__ 地域の人たちが集う、交流の場でもあるのですね。

五十川 コミュニティを生かしていくための場としての喫茶店(の可能性)に興味を持ち、いつか自分がサービスを提供する立場になりたいと、漠然とですがイメージしていました。

__ 大学院を卒業してカフェ「cafe ? IKAGAWA DO」を始められたのには、中学・高校生の頃、カフェ文化に触れていた経験が下地にあったからなのですね。

五十川 そうです。その一方で、議員になりたいという気持ちも小学生くらいから頭にはありました。自分が小学生から高校生の頃、祖父は町議会議員で、政治は身近な話題でした。地方政治の矛盾が見えると反発しながらも「自分ならどう変えていくか」と考える習慣があったんです。中学・高校生の頃にはテレビの「TVタックル」や「朝まで生討論」が流行っていて、「政治家って面白いな」と感じてもいましたね。

後半へ

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