Web会議プレゼンの革命、mmhmm の SHARE THIS 機能について

kkosuge
7 min readDec 20, 2020

--

Japan Digital Design Advent Calendar 20日目の記事です。

さてみなさん、Microsoft Teams などのビデオ会議ツールでスライドをプレゼンする際、どのように画面を共有していますか? アプリケーションウィンドウを直接指定したり、あるいはデスクトップの全画面をそのまま共有していることかと思います。PowerPoint 発表者ツールも良い機能ですね。しかし私は mmhmm の SHRE THIS 機能を通して画面を共有するようになりました。まだあまり知られていない機能かと思いますが、これがとても素晴らしいのでご紹介させていただきます。

mmhmm について

そもそも mmhmm ご存知でしょうか? とても使いやすいプレゼンツールです。現在 Mac 版のみ配布されています。どういった事ができるかは YouTube の動画を見ていただくとわかりやすいです。

画像としてのスライドだけではなく、スクリーンシェア(デスクトップやアプリケーションウィンドウの表示)の映像をスライドとして表示することができます。さらに、その上に Web カメラから入力された自身の映像を切り取り、自由に配置することができます。もちろん今までも OBS などのツールで同じようなことをすることはできました。しかし mmhmm はその使い勝手のUXが素晴らしいのです。無料でダウンロードすることができますので、Mac をお持ちの方はぜひ試してみてください。

mmhmm の SHARE THIS 機能

さてこのプレゼンツールでは mp4 の動画として録画することができますが、Zoom や配信ツールを使ってリアルタイムでストリーミングすることもできます。なぜそんなことができるかというと、実は mmhmm の実態はバーチャルカメラの映像作成ツールなのです。mmhmm の画面で作られた映像は他のアプリからはカメラ入力として見えるので、Webカメラと同じように配信することができます……..そう思っていました

SHARE THIS !!!

そう思っていたある日、いつものように Teams で画面共有をしようとしたところ、見慣れぬがいかにもこれを投影せよというウィンドウが現れていました!SHARE THIS!

なんと mmhmm の画面部分だけをアプリケーションのウィンドウとしてスクリーンシェアで共有できるようになっていたのです。

mmhmm の画面はこんな感じです。ツール部分は表示せず、バーチャルカメラとして出力される映像だけを SHARE THIS できるようになっていることがわかります。

どうも10月頃のアップデートで入った機能みたいですね。

バーチャルカメラの入力をプレゼンとして使えない Teams など多数のビデオ会議ツールにとって、これはかなり魅力的な機能なのではないでしょうか。私は画期的だと思いました。

ちなみに Zoom では SHARE THIS を使わずとも、スクリーンシェアから Content from 2nd Camera を選ぶことによって、バーチャルカメラの映像でプレゼンすることはできます。

Zoom の Content form 2nd Camera

🙅 全画面共有はアンチパターン

これは私だけが感じていることではないと信じているのですが、画面共有をする際ってけっこう緊張しませんか?特に複数の窓を切り替えるのが大変だからといって全画面共有するのは、かなり恐ろしいことだという感覚があります。

プライベートなDM、メールの通知、他人に見られるべきではないファイル… デスクトップ上にはあらゆるデータが表示される可能性があります。こんな危なっかしい映像を無防備に配信していいわけがないと考えます。

しかしスライドで説明しながらデモも見せたいときなど、全画面共有しないとなかなかスムーズにプレゼンできない場面ってありますよね。

そこでおすすめしたいのが、画面共有はなるべく mmhmm を通して行うということです。ビデオ会議で共有する可能性があるウィンドウを予め mmhmm で指定しておき、ビデオ会議でのスクリーンシェアは mmhmm を通すという方法です。共有するウィンドウを素早く切り替えられるし、mmhmm の機能でポインターを使うこともできます。この際に自分の顔を映す必要はありません。

もちろん顔は非表示にできます

どうでしょう。予め共有する画面を用意できると気持ちが楽になりませんか。表示するウィンドウの切り替えもかなりスムーズになります。SHARE THIS 機能の実装により、これがどのビデオ会議でもそのまま使えるようになりました。最高ですね…

👀 VCam Window

以上で SHARE THIS 機能について紹介終わりましたのでこの先は余談となります。

ベータ時代、SHARE THIS 機能がまだ存在していない頃、それでも私は Teams でのプレゼンに mmhmm 使いたいと考え、実際にほぼ同じような機能を実現していました。どうやっていたかというと、フレームのないウィンドウに mmhmm から出力されるバーチャルカメラの映像を映して、それを単体のウィンドウとして画面共有を行っていたのです(ややこしい)

このアプリケーションは VCam Window という名前で配布しています。

VCam Window

今となってはめでたく不要となりましたが、Web カメラ及びバーチャルカメラのビューワとして無駄な機能がなく普通に便利だと思います。ぜひご利用ください。私は Web カメラの映像確認ツールとして今でもそこそこの頻度で使っています。

もともと過渡期に現れる一時的なソフトウェアのつもり満々でしたが、ここまで早く mmhmm 単体で実現できるようになるとは思っていませんでした。mmhmm、進化が早くてワクワクしますね。

Japan Digital Design アドベントカレンダーでした

以上アドベントカレンダーの記事でした。私の所属する Japan Digital Design 株式会社では毎月オンラインLT会などを開催しており、New Normのコミュニケーション方法を模索しています。まあこの記事で言ってる “プレゼン” とは、だいたいそういう社内イベントの話だったりします。カルチャーについて興味がございましたら、ぜひホームページをご覧ください。一緒に社会を変える挑戦をするメンバーを募集しています。

社内 LT 会の様子

--

--