カルダノ:プライバシーと規制を兼ね備えたブロックチェーン

ブロックチェーンはカスタマイズ性に優れた技術です。しかしながら、監視規制の欠如や、セキュリティが実証されていない実験的なソフトウェア、スケーラビリティを妨げるガバナンス、またプロトコルに関する長期計画の欠如など、さまざまな課題が未解決のままとなっています。カルダノはこの状況を変えるべく、カルダノ・プロトコルの緊急ローンチと、準拠した約1万人の方々について細かなコンプライアンス・チェックを行い、クラウドセールを完成させる次第です。

カルダノ・プロジェクトは新たな分権経済を創出し、新興市場での金融を民主化する次世代のブロックチェーンです。革新的な階層化アーキテクチャによって、消費者のプライバシーと保護しつつ、監視規制の必要性に取り組んでいます。

このソフトウェア・スタックは柔軟かつスケーラブルで、最も厳格な学術および商用ソフトウェア標準にそって開発されています。その背景として、カルダノにはプロジェクトを進化させる民主的なガバナンスモデルと、そのモデルを持続させるために必要な資金を提供する先見的な財政システムが備わっていることがあげられます。

この点に到達するために、カルダノのクラウドセールは日本に集中して行われました。日本は暗号通貨の分野では世界を牽引する存在です。この国では消費者を守るためのガイドラインが定められていますが、同時にこの新しい分野の発展を継続させることを認めています。このアプローチはカルダノの「規制を尊重した革新的なブロックチェーンを開発する」という精神に基づいています。日本の技術的革新の強い土壌と相まり、カルダノに世界的に重要なプロジェクトを開発するための場を提供しました。


ブロックチェーン技術の進化

ビットコイン(Bitcoin)は銀行など信頼されていた金融機関の必要性に挑戦する形になった結果、信頼ある伝統的な第三者機関の構造を混乱させました。引き換えに、ネットワークの参加者にトランザクションを有効にするプロセスを分散することで、分権型の取引が行われました。加えて匿名性を導入したため、金融政策に関する規制や制度的統制を無視する流れとなりました。 ZcashやMoneroのような新興暗号通貨ではこのマントルを採用しており、一方RippleやR3 CEVなどの通過は規制当局のニーズにあわせた導入がなされています。

もしブロックチェーンが金融などの規制された業界を変革するとすれば、規制統合のためのツールを生成する必要が生じ、また金融取引における個人情報を保護しなければなりません。カルダノではこのような表面的な矛盾を革新的な多層アーキテクチャにより解決します。

カルダノのSLレイヤー(CSL)は価値を保管また会計処理を行い、ADAというトークンを擁する独立型のブロックチェーンです。ビットコインがいまの時代に設計され構築されたとすれば、まさにこのSLレイヤーと近いものになっていたでしょう。ビットコインの非エコな”Proof of Work”(PoW)コンセンサス・メカニズムは、カルダノのためだけに構築された、初のProof of Stake (PoS)アルゴリズムに置き換えられます。 ADA保持者は、PoSアルゴリズムによって高速かつトランザクション能力の高いCSL上での取引でビットコイン同様のプライバシー保護が受けられます。ADAは6月の終わりまでに取引所での取引が可能になる予定です。

実行可能なコードのため、独立したCardano computation layer (CCL)が構築されます。洗練された分散型アプリケーション(DApps)およびスマートコントラクトによってCSLは独自に実行されます。カルダノのアプリケーションは、特定の使用ケースに合わせた規制要件を満たすべくカスタマイズすることが可能です。つまり監督規制が発生しただけ、アプリケーションの適用が可能となります。

開発者はCSLとCCLを使用し完全な財務スタックを構築することで、新しい分権経済を促進する精巧なアプリケーションを設計することができます。高額な手数料など、ブロックチェーンの新興市場における金融サービスの問題に取り組むには、規制上の課題であるID管理、 KYC、財務の過去認識の欠如を考慮しなくてはなりません。一方でカルダノの規制コンピューティングを利用すれば、フルコンプライアンスでデジタル金融サービスを創出することが可能になりKYCのコストを削減が実現。これにより何億ドルもの金融サービスを拡張することができます。

開発者がこれらの価値の高いアプリケーションを構築するために、我々はプラットフォームの信頼性とセキュリティを確かなものにしなくてはなりません。多くのブロックチェーン技術は、急速な開発を奨励するようなハッカー的思考で作られていることが多く、コードのセキュリティーは十分でないといえます。一方カルダノでは「セキュリティ」を核となる理念として置いてまいりました。これを達成するため、当プロジェクトは11もの博士論文に関連する学術研究に基づき構築されました

これらの揺動的アプリケーションを継続させるためにカルダノは適応し進化していかなければなりません。 ビットコインの機能は重要なアップデートを行うために必要な合意をコミュニティーで得ることができないという欠陥があります。この欠陥は、結局のところガバナンスモデルの設立に対する固有の弱点を示していると言えます。信頼性の高いシステムは、特に金融インフラストラクチャを支援する場合、より効率的な更新方法が必要不可欠なのです。

そこでカルダノは一種の「憲法」を定め、その安定した枠組みの中で変化を認める手段を可能にします。そしてトークン所有者はプロトコルの変更方法、ステークホルダーの意図を把握する方法、またフラグメンテーションの可能性を減らす方法に「投票」することができます。ソフトフォークを介してソフトウェアの更新が行われます。慎重なガバナンス設計がなされ、すべてのADA保有者がこの意思決定の一員となります。

暗号通貨が長く続くためには、アップデートのメカニズムだけではなく、それをサポートするだけの資金調達が必須です。資本の調達方法、調達後プロトコルのコストを支払うための割り当ても考えらければなりません。カルダノではトレジャリーシステムを使用しており、このシステムによってネットワークのために必要とされるコストのためにブロック報酬の一部を資本プールに配分、またステークホルダーがどのコストにファンドを割り当てるかを投票によって決定することが可能となります。開発チームの競合、マーケティング努力、ハッカソン活動、そしてベンチャーキャピタル等が配分先に含まれています。


プロジェクトチームについて

カルダノは、独立したチームと指揮力を持つ3つの異なる法人が携わっています。

カルダノ財団は、カルダノ・ブロックチェーンプロトコルとそのア​​プリケーションのプロモーター、教育機関、そして標準化機関として活動しています。どのような強力なプロトコルでも、協調的で透明性のある環境で慎重に管理するスタンダードが必要です。インターネットのプロトコルであるTCP / IPでは、スタンダードに従えば正常に動作することがわかります。しかしほとんどの暗号化技術にはこのような保証はありません。ですがカルダノ財団は、企業の採用と政府との連携に必要な公式の仕様とスタンダード化プロセスを提供していきます。

また財団は、カルダノの幅広い可能性について規制当局と話し合い、また権威各位に対しテクノロジーに関するタイムリーな情報を提供するコミュニティハブとして行動します。

カルダノに不可欠な組織、それはカルダノ・プラットフォームを構築するエンジニアリング企業「IOHK」です。チャールズ・ホスキンソンとIOHKの設立者ジェレミー・ウッドはブロックチェーン関連で豊富な経験を持ち、チャールズはイーサリアムの前CEOをも務めていました。IOHKには、カルダノの厳しいセキュリティの基盤となるプログラミング言語、Haskell(ハスケル)で作業を行うチームがあり、このチームには世界的にもトップレベルの技術が蓄積されています。これらすべての研究は、プロジェクトの透明な目的に従ってピアレビューされ、発行されます。

セキュリティは学問的証明の範囲を越え、実際のコード実装については第三者の監査によってのみ検証が可能です。 IOHKではこれまで上記の検証を実行する有力企業でありつづけてきました。著名な学者やエンジニア、セキュリティの証明、独立機関による監査により、IOHKはスケーラブルな高価値アプリケーションとしてのプラットフォームの信頼性をカルダノに保証しています。

最後に紹介するビジネスパートナーは、カルダノ・ブロックチェーンを構築する商業的ベンチャーをインセンティブに統合する「CGG」です。カルダノのDAppsを構築するスタートアップ企業に資金を直接提供するのみならず、企業が革新的なブロックチェーンアプリケーションを構築するために必要な専門知識、ツール、チームを提供しています。開発者の立場で考えた場合、これらは実用面における不確かさを現実敵な使用事例と結びつけることにり、商業的な不確実性を低減していると考えられます。

ロードマップ

我々の大規模かつ才能に溢れたる開発者チームはIOHK内で2つにチーム分けされ、SLとCCLを同時に処理しています。

CSLは現在テスト中で、2017年6月にリリースされる予定です。ローンチ後は、スタンダードに完全に準拠したブロックチェーンによってADAを処理し、取引することが可能になります。CCLの目標は、2018年第1四半期までにベータ版をリリースすることです。CSLとCCLの両方が公開されれば、開発者はカルダノ上に分散アプリケーションを構築するためのカスタム環境を立ち上げることができます。

現在カルダノ財団は規制当局と協議し、開発チームがソフトウェア開発キット(SDK)に変換する際の潜在的なビジネス要項と使用事例を収集しています。


カルダノ・プロジェクトは開発の佳境に入っており、各部門ともに協力して取り組んでいます。すべてのトークン所有者に対して行われたKYCの完全なチェックに並びクラウドファンディングが完了しました。6月末に予定されている決済レイヤーがローンチされれば、カルダノのプラットフォームを世界中の皆様に提供することが可能となります。

カルダノはプライバシー保護と規制を取り入れた分散アプリケーションの新たな世界を世界レベルに安定、保護されたプラットフォームの上で創っていきます。カルダノ財団は、政府、企業、個人の皆様と協力し、この技術の活用方法を共有することに総力を挙げていきます。

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2017年5月28日の記事がプロジェクトの進捗に合わせてアップデートされました。