投稿率が高いという罠
UGC、CGMといったユーザーが何かをつくりだすサービスには、つくる人(投稿者)とそれを見るだけの人(閲覧者、ROM)がいる。
投稿者の比率が多いサービスとして、MixChannelがある。MixChannelでは、全ユーザーの3割が投稿をしている。
それだけサービス全体の熱量が高いため、良い傾向を示す指標として公表したのだろう。しかし本当に「良い」のだろうか?
投稿率が高いということは、閲覧しているだけでは楽しめないサービスである、ということでもある。投稿されたコンテンツに、閲覧したいという需要がないとも言える。
たとえば、食べログは、投稿者の比率は非常に小さく、投稿者一人あたりの閲覧者数が大きい。投稿されたコンテンツ(お店のレビュー)に、閲覧したいという需要があるということだ。
投稿率が高いサービスは、投稿したいというモチベーションを持つ人がどの程度世の中に存在するかによって市場規模が決まり、そこのシェアによって売上が決まる。
ビジネスモデル
投稿率が高いサービスは、どのようなビジネスモデルを採用するべきだろうか。
ビジネスモデルの1つとして、広告媒体が考えられる。サービス上に広告を掲載し、そのPV数やクリック数などで広告出稿主からお金をもらうモデルだ。しかし、これは投稿率が高いサービスでは成立しにくい。
投稿の障壁が閲覧に比べて高いため、投稿者は閲覧者よりも世の中的にレアな存在となる。そのため、閲覧者を獲得しにくいメディアは利用者数の増加に限度がある。
広告媒体は一人あたりの単価が小さいが利用者数が膨大に増加していくために利益が生まれるモデルであるから、適さない。
投稿率が高いサービスでは、ユーザー課金モデルを採用するべきである。投稿したいというモチベーションに応える形でお金を払ってもらう。一人あたりの単価を大きくし、広告費に充てることができる。レアな存在である投稿者のシェアを極限まで高めるのに、競合に比べて広告費をより多く使うことができる。
良い指標か?
以上より、
- 投稿したいというモチベーションを持つ人が世の中にたくさんいる。
- 投稿したい人は投稿に際したくさんのお金を払う。
この2点が満たされないと、投稿率が高いことは「良い」指標ではない。
