マイケル・ハンプトンの人体の描き方

さとうなな
Feb 23, 2017 · 3 min read

3時間ほどぶっ続けでマインクラフトをしていたら疲れたので息抜きに書きます。抜けたら焼き肉を食べに行きます。

きっかけは色々なことが重なったので説明を省くが主には無職になって暇ができたからで、暇を持てあまして2年ほど前に本気で絵の勉強をし始めた。その様子を振り返る。

2015年くらい

当時の自分は「骨格と筋肉の構造知識を会得すれば人体をどの角度からでも紙の上に再現できるはずだ」と考えたらしい。この見通し自体は正しかったのだが。

人体模型アプリの模写とポーズ集アプリの模写を繰り返し、描くことへの苦手意識は幾らか薄れたが主目的の筋肉の構造はなんとなく程度しか会得できなかった。

2015年末くらい

このままでは成長が見込めないと参考書を買う。『動く美術解剖図 骨と筋肉がわかる人体ポーズ集/佐藤良孝』がとても見やすく模写に適していると判断。役に立ったような気がしたが構造の複雑な腕や脚は殆ど理解度が上がらずじまいだった。

2016年

上記の本を読みいろいろ試行錯誤をしていたみたいだが3月に就職してから一気に練習量が落ちる。そもそも知識のインプットが殆ど止まっている為、手癖の微調整程度にしかなっていなかった。

2016年11月-2017年2月

『マイケル・ハンプトンの人体の描き方』を購入。以来、聖書と崇める。

絵は才能ではなく技術だ、という欲しかった答えがこの本に詰まっていた。人体を描く際におおまかな形からディティールを詰めていく過程がきちんと理論化されている為、無理なく覚えられる。いままで何となく、無意識でやっていたことがきちんと言語化されている。苦手だった腕周りも構造を単純化することで理解できるようになった。途中FF15にド嵌まりして全く勉強が進まなかった為まだ全部読み終えられていないが。

絵描きに上達方法を聞いても「とにかく描くこと」的なもの凄く効率の悪い努力神話と精神論を振りかざす場合が多く、店頭の参考書にも「とりあえずこれを覚えておけばそれっぽく見える」というその場しのぎのtips集が多い。それはそれで有用だとしても一度きちんと構造を理解していることが大前提のはずだ。そもそも構造をきちんと理解しているのならばtipsなどに頼らずとも基礎技術の応用で大抵のことは出来るはずなのだ。

段階を踏んで徐々に絵が描けない状態から絵が描ける状態に持っていく。どの本にもそういうレベルデザインが考慮されておらず、結果として非効率な繰り返し作業に耐性(才能)を持った人だけが生き残る。「効率的なやり方なんかない」というのは嘘だ。それはその人が効率的にやってこなかっただけだ。絵描きがそうやって誰にでも出来ると言いながらも明確に言語化、効率化せずに独占している様は見ていて腹が立つので早いところ上手くなって殴りに行きたい。物理で。

そういうわけで良い本に巡り会えたおかげで絵の勉強が幾らか楽しくなった。

この文章をそういう一旦抽象化してから具体化するという段階をふまず適当にだらだらと書いてしまったことには幾らか反省したいが今はとりあえず焼き肉に行ってきます。

    さとうなな

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    Right time,right place.