EVMParty(CounterpartyへのEVMポート)アップデート

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3 min readJun 9, 2016

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カウンターパーティのコアデベロッパーのRuben De Vriesから、カウンターパーティ上でのスマートコントラクト実装「EVMParty」について進捗アップデートがあったので、重要ポイントを紹介します。

コントラクト作成テスト

今のところEthereumから移行したコントラクトは問題なく動いていますが、エッジケースも含め、より深いレベルまでコードを精査し、バグがないかテスト・確認中です。これが現在の最優先項目です。テストの状況を確認したい人はこちらのGithubページから確認可能です。

コードレビュー

カウンターパーティにEVMを移行するために必要なコードは多く、コードをいくつかに分割することで他の開発者がコードレビューしやすいように作業を始めています。この分割作業にも時間がかかりますし、コードレビューも簡単なタスクではありません。

すでに分割された部分に関しては、最初に4つのプルリクエストが出されており、それぞれのレビューが完了した時点でdevelop-evmブランチにマージされて行きます。(プルリクエストの詳細は原文参照

カウンターパーティトークンとスマートコントラクト

残っている最大のタスクかつ、EthereumとCounterpartyのスマートコントラクトの差別化ポイントは、ネイティブ通貨(Ether、XCP)以外のトークンを使ってコントラクトの作成が出来るかです。

この機能の実装により、全てのコントラクトでトークンの送受信を標準で使えるようになり、トークンを扱うための追加のコントラクトを作成する必要がなくなります。

スマートコントラクト実行のガスコストについて

スマートコントラクトの実行に必要な、EthereumのGasに相当するトークンや仕組みに関するコミュニティー内の議論はまだ続いています。いずれにせよガスの仕組みの実装には少なからず工数がかかります。

今のところXCPの消費(burn)によるコントラクトの実装の方向性が濃厚ですが、コントラクト実行のコスト計算にはきちんとした方法が必要で、さらに議論を深めていく必要があります。

また、今回のスマートコントラクト実装アップデートに関して、「カウンターパーティを通して、ビットコインのブロックチェーンを利用したスマートコントラクトが可能に」、という記事がbitcoin.comでも掲載されています。

ビットコインのブロックチェーンの強固なセキュリティを利用したスマートコントラクトを可能にし、ビットコインの有用性を広げるということで、ビットコインコミュニティーからも注目が集まっているようです。

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IndieSquare(インディースクエア)に関する公式アップデート