ユースホステル
学生時代にユースホステルの会員になった。いろいろな所を訪れた。社会人になってからも会員登録を更新した。会員証には利用の都度、施設のゴム印が押される。マス目が全部詰まって別の用紙をはさんで持ち歩いた。
セルフサービスの食事、ペアレントら(スタッフ)との語らい、ホステラー(利用者)同士の情報交換、ミーティングなど、初対面の人達との交流がある。
携帯電話やEメールなどのない時代に、そのような人達との出会いには不思議な縁を感じた。今でも年賀状のやりとりをしている人がいる。年賀状の写真は、その人の就職や転勤、結婚や家族のことをそれとなく教えてくれる。
未知の土地を訪れて見知らぬ人と交流することは、見聞を広げ、自分自身を見つめ直すきっかけになる。私にとってユースホステルとはそんな場所であり、その時の記憶はいつまでも脳裏に焼き付いている。
現在のユースホステルは施設も利用形態もホテルと同じようなものが増え、かつての「ミーティング」のようなものは少なくなっている。言い換えれば、多様化している。その中で、本来のユースホステルの精神を継承する施設を探して利用するというのもおもしろい。一人旅なら今でもお世話になりたい。
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