ドイツ初訪問 (2)

Jun Tokuyoshi
5 min readNov 5, 2018

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2018年10月11日~14日に、初めてドイツへ行ってきました。現地で見たもの、感じたことを記します。

カールスルーエ駅(シュヴァルツヴァルト通り側)

滞在2日目、旅の最大目的である企業訪問です。

OTEC Prazisionsfinish GmbH
「オーテック」と読みます。1996年、ドイツで創設された研磨機メーカー・研磨技術追及企業です。公開されている動画をご覧いただくのも良いと思います。下記はわたくしが感じた事をわたくしなりの表現で記します。

鯉が出迎えてくれます

入るといきなり鯉が出迎えてくれます。上から覗くのではなく、横から見えるのです。日本の鯉は人気があるようで、OTECに限らず他社でも鯉を飼育されている所はあるそうです。

越乃寒梅 純米大吟醸

担当していただくニコラスさんとあいさつを交わし、日本から持ってきたお土産をお渡ししました。
新潟駅ナカの日本酒お土産屋さんで購入したのはこれ。越乃寒梅の純米大吟醸です。お忙しい中わたくしの訪問を受けていただいた感謝の気持ちと、ちょっぴり新潟の宣伝として、ニコラスさんへお渡ししました。
これを書いている時点では、まだ飲んでいないそうです。クリスマスに飲む予定らしいので、さてどのように感じられるか楽しみです。

OTECさんへ訪問すると、もれなく(たぶん)OTEC Wineをお土産にいただけます。CEOのお母さまがブドウ畑をお持ちで、ワインを作っておられるそうです。「日本酒とワインのトレードだね」とニコニコしながらニコラスさん

そうそう、なぜわたくしがOTECへ訪問するのか。

わたくしは、新潟県燕市で徳吉工業という零細企業を営んでおります。父が創業でわたくしは2代目です。
創業以来「研磨」に特化しており、現在ではバレル研磨という加工を受託しております。

回転バレル

福引でよく使われるガラポンのような原理で、樽(バレル)の中に磨きたい物と砥石を入れて、ぐるぐると回転させて運動させる事で研磨する工法です。ものづくりに関係するお仕事をしている方には良く知られている加工法ですが、そうではない方にはあまり知られていないかもしれません。
今までこのバレル研磨を専門におこなってきたのですが、より精密な研磨加工を始めたくなり、OTEC社のドラッグフィニッシュを導入することになったのです。
それで、実際にドイツOTEC社へ訪問し、優れた研磨機を作っている現場を拝見してきたのです。

OTECでは大きく分けて、
1. Disc Finishing Machine
2. Drag Finishing Machine
3. Stream Finishing Machine
4. Tub Vibrators
5. EPAG Flex
6. Separator
等を開発製造販売されています。

初めに通されたのは2.3.のテストエリアです。弊社が導入するのは2.なので、打ち合わせを兼ねてそのエリアを見学しました。このタイプのマシンは精密な研磨を可能としているため、すぐ隣に測定エリアがあります。その測定エリアを挟んで反対側にあるのは1.4.のテストエリアです。

1.4.のテスト加工エリア
いろいろな研磨メディア

磨きたい物の形状や素材、目的などによって研磨機械や研磨メディア(砥石のようなもの)を選択します。研磨メディアはかなり多岐にわたるので、保有メディアはとても多くなります。それらがわかりやすく、そして取り出しやすいように効率的に収納されているのがわかります。

次に一番大きなエリア、機械製造エリアです。こちらは2階から全体を見下ろすことができます。このエリアはお客様の情報が満載で、開発中のマシンもあるので撮影はしていません。

テストエリア・製造エリアともにとてもきれいです。単純に新しいから、ということではないです。管理ボードはカラフルでデザインがイイ!フロアは緑色じゃないw!工場全体が床暖房!
それらに感動しながらそろそろコーヒーでも、と少し休憩することに。

そうか、休憩するテーブルにはシャレオツ飲み物とフルーツを常備だな

通された休憩室のテーブルには、飲み物とフルーツが置いてありました。ちょっと前にこの部屋をのぞいた時にはスタッフの方々が何か打ち合わせていました。おそらく飲み物を取りながら、フルーツ食べながら、楽しい打ち合わせができるのでしょう。マネしたいと思いました。飲み物何にしようかな…

その3へ続きます。

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Jun Tokuyoshi

研磨の仕事をしています. 日本,新潟県燕市に住んでいます. www.tokuyoshi-polish.com