大学院って旧姓を使えるの?最高裁「夫婦同姓は合憲」を受けて

ちょっと前になりますが、最高裁大法廷が「夫婦同姓は合憲」と判断を下したことによって、夫婦別姓問題や“旧姓の通称使用”が話題にのぼることが増えましたね。

・大学院って旧姓を使えるの?

そんな流れを受けて、最近知人から「大学院でも旧姓(通称名)って使えるの?」と質問されたので、今日はそのことを書いてみようと思います。

・大学院やアカデミック界で旧姓を使う人は多い

結論から言うと、現在大学院では国立/私立問わず旧姓を使えることが多く、私の学生証にも旧姓が記されています。

特に論文実績が重視されるアカデミック界では、名前が変わるとキャリアに不利という考え方が浸透しており、多くの既婚者が当然のように旧姓を使っています。

また、職場で旧姓を使っている社会人学生も、キャリアを考慮しそのまま学校で旧姓を使っている場合が多いですね。私もそのうちの1人です。

・旧姓使用の申請はどうするの?

では、実際大学院への申請はどうするのでしょうか?

私ははじめ旧姓が使えるかもよく分からなかったので、入学願書を提出する際大学院の事務所に問い合わせてみました。答えは「旧姓使用で全く問題ありません。書類に旧姓が記載されていればOK」というシンプルなものでした。

案外簡単で少々拍子抜けしたのですが、その後大学の卒業証明書をはじめとした提出書類を集めてみると、TOEICの名前だけが新姓になっていることが判明!

「あぁ…これで旧姓が使えなくなったら嫌だな」と思いつつ再度問い合わせしてみたところ、今度は「戸籍謄本を用意すればOK」という、またもやシンプルな返答でした。また、対応してくださった事務の方は非常に親切で、会社にありがちな「なんで旧姓使いたいの?」といった質問も全くありませんでした。

ということで、私の場合、大学院で旧姓を使うのに必要なのは「戸籍謄本」のみでしたが、学校によって異なると思いますので、必ず早めに問い合わせてみてくださいね。また、本籍が遠い場所にある人は、戸籍謄本の取り寄せに時間がかかるので気をつけてください。

・旧姓の学生証で困ったこと

その後、めでたく大学院に入学し旧姓を使っているのですが、少〜しだけ不便(?)を感じたこともあります。

例えば、学割を使った支払いの場合です。

旧姓の学生証と新姓のクレジットカードやSuicaを出すと、名前が違うため「ん?」という目で見られることが結構あるのです。

学生証には顔写真がついているので、別人と疑われることはほぼありませんが、毎回なぜかドキッとしてしまいます(笑)。もちろん事情を説明すれば(恐らくしなくても)問題なく学割が適用されますので、ご安心を。

・旧姓使用で不便が生じそうなこと

他には、周りの話を聞いていると、恐らく留学、就職の際に面倒が生じてくるのではないかと思います。

特に留学の際は、パスポート名と学校の書類名が一致しないので、ビザ取得などが複雑になりそうですね。なお、パスポートは旧姓、新姓併記が認められる場合もあるそうなので、今後必要な方は調べてみてください。

就職の場合は、応募書類にどちらの姓を使うのか、といった確認が必要になってきそうです。

・結論—旧姓使用はスムーズになってきた!?

ということで、私は簡単に旧姓使用ができましたし、大学院の対応にも満足しています。

調べてみたら、旧姓使用が数年前に認められたばかりという大学も結構あり、諸先輩方が地道に交渉をしてきてくださったおかげだと思っています。

どちらの姓を使うにしても、選択権があるのはありがたいことですので、私のような状況の方は、ぜひ自分にしっくりくる方を選んでみてください。