公共の乗り物での座席を明け渡し

「譲る」ではない

幼児と一緒にバスに乗る機会が多い私は、優先席にも座ることが多い。子どもを先に座らせるが、私も座れるときは座る。もちろん他に優先されるべき人がいない場合であるし、いても座る気がないようなときに限る。

そして必要と覚しき人が乗り込みそうなときは早めに席を空ける。その人が座らなくてもいい。

私は声をかけて席を譲る行為が嫌いである。そもそもどのような反応をされるか判らない、知らない人に声をかけたくない。それからこれ見よがしな、私は席を譲りましたアピールが嫌い。 逆の立場では、何も困っていないのに情けをかけられることが気にくわない。

よくありそうな話に「私は年寄りではない」と怒る話がある。

最近は見た目で年齢の推測もできないし、座りたいかどうかはその日そのときのコンディションにも依る。「時と場合」「TPO」である。

先日は電車に乗っているときに、膝を曲げるのがつらそうな老年男性を見かけた。そのひとは少し時間をかけて介助者に手を添えられて車両に乗り込んできた。周りの方が席を譲ろうと声をかけたときに、その老年男性によく出くわすらしき他の方が「座るより立ったままの方が楽みたいですよ」と説明された。

そのひとは膝間接の屈伸が大変なので、5分10分の乗車では座らない方がいいのである。

で、私は何が言いたいのかというと、そのひとが座りたいかどうかはそのひとに訊かないと判らないし、見た目だけで判断するのは難しいし失礼な場合もある。

とはいえ、初対面では見た目で判断するしかないので、私が席を空けるときは声はかけずに見た目で判断する。

子どもがたまに私に優先席が空いているから隣に座るように勧めてくるが、疲れていないときは「座りたい人がいるかもしれないから」と座らずいにることもある。

疲れていないときでも優先席に座るときもある。それは満員のときだ。周りの人が私は優先されるべきではないと思っているのか知らないが、満員なのに席が空いているとき。邪魔だしパーソナルスペースを空けるために座ってほしい。

パーソナルスペースで思い出したので、ついでに記載しておきたいことがある。満員のときに大きなリュックを背負ったままの人がいる。非常に邪魔である。パーソナルスペースの話はエチケットなので無理強いはできない。そのひとはもしかしたら妊娠しているかもしれないからだ。しかし見たひとは概ね男性だった。

声をかけることは極力したくないが、なにか言わずにはいられないときには「スリ予防のために前に抱えた方がいい」とアドバイスしようと思っている。エチケットでは自己中心的な人には届かないだろうが、こと自分の損益に関わることなら意識してくれよう。満員電車ならなおさらスリに遭う可能性が高まるだろうし。

以上が、私が日々バスに乗っているときに感じていることである。あとは利用路線で「乳幼児のお連れのお客様には…」というアナウンスは無駄であることくらい。幼児連れの私に席を譲ってくれたひとは発達障害と覚しき青年くらいだったから。