なぜ、働くのか

このタイトルの本を会社のライブラリーでみかけた時に、自然と手が伸びていました。同じ田坂広志さん著の「仕事の思想」の講義録にあたる本です。実は、前職の時、「仕事の思想」を上司に進められて読んだことがあるのですが、その当時は、内容をほぼ覚えていないほどインスピレーションを得られなかったと記憶しています。今回自然と手が伸びてしまったのは、あれから、仕事における困難や人生のイベントを経験し、私自身も思うところがあったからなのだと思います。

3つの原点から、働く意味を考える

この本では、「なぜ働くのか」の答えを提示しているわけではなく、そこに至る考え方を示しています。著書の田坂さんは、

  • 「生死」という深みにおいて観る
  • 「世界」という広さにおいて観る
  • 「歴史」という流れにおいて観る

の3つの原点から、現実に流されないための「覚悟」と「思想」を身につけなければならない、と説いておられます。それぞれについては、下記のとおりです。

生死

「生死」という深みにおいて「仕事」ということを真剣に考えることが大切である。

世界

我々は、地球全体で考えれば「恵まれた人間」となる。
「恵まれた人間」として「使命」を自覚することが大切である。

歴史

気の遠くなるほどのスケールの宇宙の歴史を見つめることによって「人間の意味」を考えることが大切である。

生死

この中でも特に「生死」という深みについて、本書でも一番内容を割かれている部分ではありますが、とても印象に残りました。生死の際は、誰でも経験できるものではありません。だからこそ、人間の「生死」の限界を描いた文学作品を、想像力を発揮して読むことで死生観を身につけてはどうか、と田坂さんは問いかけていました。

実際に、このことを意識するようになってから、文学作品を読まずとも、生死について考えさせられるニュースやドラマ、出来事など、身の回りにはたくさんあることに気がつきました。まだ、私自身結論がでているわけではありませんが、考える機会は多くありそうなので、じっくりとこの件について考えていきたいと思います。

世界

世界という観点では、私は直接、貧しい国の人を救うような仕事についているわけではありません。ですが、「儲けることが世の中全体を豊かにする」ということを念頭におけば、なにかしら考えを得られるのでは、と思っています。

まとめ

「なぜ、働くのか」という点については、今までの人生で何度か考えてきていたものの、まだ他人に語れる程の明確な答えを見つけられていません。本書で読んだことを無駄にせずに、再度、じっくりと考えてみたいと思います。

最後に、私が非常に印象に残った著者からの問いかけを紹介します。みなさんも、この問いかけについてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

皆さん、かけがえのない砂時計の砂が、落ちていく。
大切な、大切な、その時間を、日々を、人生を。
何のために、その仕事に取り組んでいるのですか。
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