おしゃべりな ニューヨーカー

鞄の中には印刷した資料が二部。個人的には資料を印刷して提示するのは好きじゃない。

ユニオンスクエア。縦に長いマンハッタン(最北は220丁目)まである中の下から14番目のストリートで降りる予定。

日中の移動はタクシーよりも地下鉄が至極便利。比較的に車体の新しい緑のライン、端の席に上司に促され座る。上司はアメリカ滞在期間の長い日本人。妻は白人女性(こっちはでCaucasian (コケイジャン)と呼ぶ方が好まれる)のせいか、レディーファーストが身につき、席は女性優先。アメリカンナイズされている。

マンハッタン南の端、ファイナンシャルディストリクトから乗り込んだ電車は一駅ごとに乗客を増やし、気づけば上司は人ごみの置くにそっぽを向いて立っていた。

ここまで離れると話相手をする必要もないので、iPad の辞書を開き最近検索したワードを検索する。

画面には選挙戦関連のニュースで広った単語が並ぶ。

たとえば Lampoon (風刺文学) 、日常会話で使うことはなさそうだけど後学のため...

”Are you Japanese?”

話しかけてきたのは、浅黒い肌をした20代の青年、あどけない表情でこちらを見ている。

学生の様なカジュアルな身なり、カレッジで日本でも勉強しているんだろうか。

”Yes, I am. But wondered. Why do you think, I am Japanese?” ―そうだけども、どうして日本人だとおもったの?

”I saw your screen, Kanji,Hiragana..Katakana” ―画面みちゃった、漢字でしょ、ひらがな、、と、、かたかな

にこにこと話かけてくる勢いに負け、5分少々その青年とおしゃべりをする。

大学には行かずレストランでシェフをしていて、日本のアニメ(特にがナルト)が大好きだとのこと。

日本のアニメのことを質問された気がするが、外国語よりも耳なじみのない単語だったので覚えていない

青年が先におりる、連絡先の交換はしない。

旅はゆきづり、NYはとおりすがり。

次の駅がユニオンスクエアだ。上司に目配せをする

複数の路線が交差するユニオンスクエア駅構内では常にダンスや楽器演奏、大道芸が繰り広げられ、絶え間なく賑やか。

混雑を乗り越え、目的地へ。

”I love your coat!”-素敵なコート!

今度は大柄な黒人(こちらではAfrican Americanという )男性に呼び止められる。

”You must be working as creative”―クリエイティブなお仕事をしてるの?

“No, I work is mostly marketing” ―ううん、ただのマーケティング

“It’s still required creative mind” ―マーケティングだって、クリエイティブな考えを要求されるわよ

改札の間際でのちょっとした出来事。

ニューヨーカーはおしゃべりがすき。そして他意なく思ったことを口にする。

重厚そうなドアの向こう側でクライアントが既に着席しているがとおりの窓から見えた。資料はかばんの中。パソコンはスリープモードなのですぐに起動可能。

いつまでたっても苦手な打ち合わせ前のスモールトークが始まる。

えーっと…今日は何を用意してきたっけ。

打ち合わせ資料のほか、ちゃんとスモールトーク用のトピックまで用意しているまめな日本人がそこにいる。