ギターやベースのチューニングの話

めちゃくちゃ長いので時間がある時に読んでね。普段、ロックバンドは440Hzでチューニングしてますが、バンドに鍵盤(鍵盤と言えどもキーボードはこのヘルツを簡単に変えられるので、正確には生ピアノが入る場合ですね)が居たり、レコーディングでバイオリン等が入る場合は441Hzでギターやベースのチューニングをしておきます。ここから話すことは恐らくミュージシャンであっても、普段から意識はしてない事柄になります。音程を表す単位に「セント」と言うものがあります。1オクターブが1,200セントです。ゆえに半音は100セントと言う事になります。すでに細かいですね。笑。なんせ、半音を100で割ってるんですから。そんな1セントの差なんて僕らには聴き分けられません。地獄耳の俺でも無理です。ただ、絶対音感を会得してる人の中に、まれに存在してるのかもしれないです。有名な交響楽団のマエストロなら判るのかな?前述した440Hzと441Hzの差をセントで表すと、わずか3.9セント。レコーディングの現場で「これ、チューニングはちゃんと441になってますか?」って会話はよくありますが、実際に耳で判断してる訳ではなく「雰囲気」から汲み取ってるはずです。なんせ、常人には聴き分けられない差ですからね。その「雰囲気」とは、各楽器の微妙なチューニング誤差です。その誤差を少しでも減らす為にバンド全員が同じメーカーのチューナーを使ったりもしますが、結局はそれぞれ各自がチューニングをするので眉唾モノです。鬼のようにビシっとチューニングをしたところで、プレイヤーの弾き方でいとも簡単にチューニングは狂います。握り込んだ時に少しシャープしてしまう人とかフラットしてしまう人。あるいは、力が弱い小指は苦手意識からか力んでしまい、小指で押さえてる弦だけが少しシャープしてしまうなんて事もあります(僕はこの自覚があります)。メンテナンスが上手く出来ていないギターやベース、ヴィンテージのギターやベースなどは、様々な理由で、その楽器自体にフレット音痴の場所が発生してしまいます。握り方、弾き方、自分の楽器の特性。この3点を見つめ直し、研究し、修練する事により、楽器の音程は一層クリアになって行くんだと思います。セントで言うなら、握り方なんかで平気で20セントとか狂いますからね。440Hzと441Hzの差(3.9セント)どころの騒ぎじゃないです。そう考えると、実に滑稽じゃないですか?レコーディング現場等で頑なに言い継がれる「うちのバンドは441なのでヨロシクです」的なセリフ。しかも、ギターやベースはエフェクトを掛けたりする訳です。歪ませたり、揺らしたり。そうなると更に判らないですよ。1億とかするバイオリンを音の共鳴が無いレコーディングスタジオで一流のプレイヤーがクリーンな音色で一切揺れの無いロングトーンを鳴らす。そんな環境で何度も何度も440と441を繰り返して貰えたら、俺でもそのうち判る気がします。笑。でも、書きながらも自信は無いなー。その日に少しでも頭痛があったり、風邪気味だったり、前日にライブだったり、スタジオに来る前に電話をしていたり、メシを食った後だったり、大きなアクビをした後だったり、こんな何気ない要素が耳を狂わせます。それぐらい耳はシビア。個人的な事を言うと、DQSで歌う事なんて、人体的には絶対にあってはいけない事だと思います。ドラム10台の輪の中で耳栓もしないで歌うなんて狂気の沙汰。音程など取れるはずがありません。1週間ぐらい耳鳴りと頭痛が取れません。ライブ直後は吐き気もあります。時代が違えばこれは拷問でしょうね。話が逸れましたが、結論を言うと、440だか441だかの幻想に囚われずに現実を見ろと言いたい。自分を含めてですが、要は「君が弾くからチューニングが狂うんだよ」って事です。笑。研究と修練。クリーンチューニングへの道はこれしか無いです!次回はドラムチューニング編です。