チャットボットはどこへ行く~Messengerのメジャーアップデートを踏まえて~

先日Facebookの開発者に向けたカンファレンス🎉であるF8が開催されました。

VRやARの発展も目覚ましいですが、今回はチャットボットに絞って話をしたいと思います。


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今回発表されたアップデートの内容は以下の通りになります。

  • [発見]タブがMessengerに追加されました。Facebookのエコシステムで人気のボットや、利用者がメッセージを送信できるスポット、質問への回答を提供するビジネスなどを紹介します。(アプリで言うAppStoreのようなもの)
ついにディベロッパーが待望していたチャットボットのストアが公式に公開されました。まだ日本では公開されていないようですが、タブの1つを使うまでの気合🔥の入りようなので、ここを如何にハックしてユーザーの目に当たるようになるかが勝負になってきそうです。(DTO→Discover Tab Optimizationなんて呼ばれるかも)(もちろんBotlistのような評価サイトも必ず存在するでしょうが・・・。両者はおそらくバッティングしないはずです。Discover Tab →興味・関心 Botlist→比較・検討)
  • チャットエクステンションでは、利用者が投稿ツールからスレッドに直接呼び出すことができる、インタラクティブなソーシャル機能をボットで作成できます。
→チャットボットではなく、ミニアプリのようなものを作れるようになる。
本体部分としては、WEBの技術が使われていて、そこにはテキストでコマンドで打つようなチャットボットの存在は一つもない。
後に述べるOpenGraphテンプレートでもそうだが、メッセンジャーサービスというメディア上でのコンテンツ消費のスピードは加速していきそう。
  • パラメトリックMessengerコードでは、ボットがスキャンされたときにさまざまな機能を提供する、複数のMessengerコードをボットで動的に生成できます。また、Messengerのメインカメラインターフェイスを長押しすれば、コードをスキャンできるようになりました。
開発者はコードを任意に生成して、同じボットにさまざまなrefパラメータを渡すことができます。この機能を使用すると、どのコードが最も多くスキャンされているのかをトラッキングできます。ボットでも、スキャンされたコードに基づいて、さまざまな機能を有効にできます。たとえば、レストランでそれぞれのテーブルに異なるコードを設定しておき、食事が運ばれたボットにそのコードを渡すことができます。
→ユーザー流入の流れを正確にトラッキング可能に。A/Bテストにも使えるので、さらなるチャットボットのグロースハックが可能に。
  • ID Matching APIでは、同じビジネスが所有するアプリとボット間でASIDとPSIDをペアリングできます。
→アプリやWEBサービスを運営してFacebookログインを使用している場合は、チャットボットにもシームレスにつながることが可能に
  • Open Graphテンプレートを使用すると、ボットからスレッドにOpen Graphコンテンツを直接送信できます。現在は、音楽のURL(Spotify)のインライン再生のみがネイティブでサポートされています。(現状は公式に認められたディベロッパーのみアクセス可能)
会話の中でコンテンツが消費されていくように。LINEで言えばスタンプのように感情や気分を表すように、画像や音楽・動画などの各種コンテンツ(公式が権利処理してくれているので法律関係を気にする必要なし)を送るようになる。
  • 利用者がMessenger広告経由でボットを開始した場合に、リファーラル情報にアクセスできるようになりました。
広告ごとにチャットボットの反応を変えることができ、きめ細やかな対応が可能に。
  • Platform Design Kitがリリースされました。ボットをデザインする際に使用できるコンポーネントがまとめられています。
プロトタイプ作成のための公式素材。PhotoshopとかIllustratorとかではなく、Sketchってところが面白い。あっちでももうモバイルのUI/UXの部分ではSketchが簡単かつ効率的と認識されているのであろうか?
  • ボットが設定されたFacebookページで、[メッセージでご連絡ください]以外のメインのCTA ([サポート]や[購入する]など)からボットを開くことができるようになりました
→ふーん・・・

・新たにリッチ・ゲームプレイを導入

Facebook インスタントゲームズのアップデート内容

Facebookは、ゲームを通じた交流😊を促すため、ゲームボットやリッチ・ゲームプレイ(交互にプレイするゲーム)などの機能を追加しています。Messengerのホーム画面でゲームタブをタップするだけで、簡単に友達とプレイを始めることができます。

→Messenger上で友達や知り合いと一緒にゲームをすることが可能に。こちらもタブの1つを消費する力🔥のいれようなので、ゲームを使うプラットフォームとしてのポジションも確立しようと目論んでいます。
  • 「M」の機能向上:デジタルパーソナルアシスタントの「M」が、会話を通じてユーザーに様々なアドバイスをし、生活を便利にする方法を教えてくれます。たとえば、「ありがとう」を伝える楽しいスタンプや、友人と会う約束のリマインダー、P2P決済を使った簡単なお金の受け渡しなどが含まれます。「M」は、AIを活用してユーザーのタスクを認識し、役に立つアドバイスをしてくれます。

次のステップとして、今よりもっと便利になる手段を提供したいと考えており、本日発表する「M」では、delivery.comを通じて食事を注文することができるようになります。 友達と夕食に何をテイクアウトしようというチャットをしていると、「M」が注文しましょうかと提案してくれます。グループでの注文から支払いまで、全てをMessengerで完結できます。「M」を使えば使うほど、ユーザーの意図をくんだ提案をしてくれるようになります。delivery.comサービスを受けられるのは、米国のみとなります。

Mがタスクのアシストをしてくれる
→Facebookが自社で貯蓄したデータを用いて、Siriのような万能型の人工知能を作成しようと目論んでいる様子。正直スタートアップなどの新興企業は、データが溜まっておらず公式で汎用性を持つ人工知能を開発するのは理にかなっているように見えます。恐らくAPIを開放してから、どんな優れたチャットボットが出てくるかと様子を見ていて、少し時間がたった今サードパーティーのディベロッパーに幻滅したのだと予想されます。(テキストによるコマンドに対して、かなり精度を出すのが困難なため)
  • Facebookページにスマート返信機能を追加: 中小ビジネスの営業時間やアクセス、問い合わせ先など、よくある質問に返信する機能を、本日新たにFacebookページに追加します多くの中小ビジネスとっての悩みの種は、受信するコメントの管理です。 AIを活用したボットエンジン「Wit.ai」を搭載したスマート返信機能は、このようなFAQに対しAIを使って返信を作成することができるAPIを提供します。
→買収して得た技術💻を利用して、Facebook上でビジネスを展開している多数の中小企業を支援したりするのは、本当に抜かりないですね。他のチャットボットプラットフォームも公式で汎用的な人工知能APIを作成すべきものだと思います。

まとめ

大幅な変更点を元にver2.0にメジャーアップデートしたMessengerAPIですが、今後の方向性としては以下のようだと予想されます。

①テキストによるコマンドで操作するチャットボットは、公式が汎用的な人口知能APIを用意することで、質を担保する

②あくまで大多数のMessenger上で開発するディベロッパーは、ミニアプリ(今回で言うチャットエクステンションやWEBViewを使ったもの)の開発に専念してもらう。多くはインターフェイスに時間をかけるように。

メッセンジャー上で消費することになるコンテンツを如何に確保するかが重要になる。公式で一般的な音楽が無償で送れる様になったり(Spotifyの楽曲を公式のAPIとして開放)、GIPHYなどがGIFコンテンツを気軽に送れるようになっている今、Facebookが確保できない(独自やサードパーティーと組んで)がユーザーにとって会話の中で消費したくなるコンテンツとは?という問が重要になりそう。→ここでコンテンツ王国の日本の強みが活かせそう?

アプリで主戦場になったゲームも抜かりなく充実させる。恐らく課金システムを拡充していき、Messenger上でお金が落ちていくように。さらにそのお金の落ち方は、アプリでは個人のためでしかなかったが、グループや他者のために落とすということも考えられ、新しいマーケットに。

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