進化するタグ
by Jessica Wang
2015年2月、人々のアイディアを「つなぐ」ための機能としてタグが誕生しました。当時の想いを、当時の言葉で再掲します。
…Medium 上に存在するすべてのストーリーを整理することができる同一空間をつくりだそうと考えました。そこから、特定のトピックへの関心が広がれば、関連する他のストーリーを一度に楽しむことができ、潜在的に自分自身のアイディアの共有を触発してくれます。私たしの信念は、アイディアやストーリーが同じ空間内にまとまると、互いに刺激し合い、融合し、再統合することで更に大きなアイディアへと発展する力を持っているということです。
その後、実に様々な方からポジティブなフィードバックを頂戴しました。満足はしていたものの、そこに留まろうとは決して思いませんでした。それが、Medium だからです。その代わりに、この数ヶ月の間は実に細かな改善を繰り返し行ってきました。例えばパーソナライゼーションやタグの流通、ストーリーのディスカバリーなどを模索してきました。
パーソナライゼーション
初期の Medium はその他ソーシャルメディアとは何も変わらないネットワークでした。あなたがフォローしている人がストーリーを投稿したり、レコメンドしたりすると、あなたのホームにその最新情報がタイムラインで流れたり、ダイジェストでメールボックスに流れたりといった具合です。しかし、タグをフォローすることによって、Medium はこれまでの純粋なソーシャルネットワークからあなたの趣味嗜好に合致したストーリーと出会える空間として進化を続けました。もし政治(Politics)に関するストーリーを読みたければ、「Politics」タグをフォローすればいいだけです。
加えて、新しいユーザーに対しては Medium に登録後、興味のあるタグやトピックをその場で選んでいただき、好みそうなストーリーをすぐにご提供できるようなスキームを構築しました。こんな具合に:
もちろんこれはまだ始まったばかりですので改善は続けますが、すでに Medium を使っていただいている方にも同じ感動をご提供できるように試行錯誤を続けています。今欲しい!そんな想いにお応えして、ここだけの秘密のリンクをご紹介します。
タグの流通
ライターとして、タグはオーディエンスを探す上ではとても効果的な方法です。スタンドアローンのウェブサイトとは異なり、継続的にオーディエンスを獲得することが可能になります。タグを追加することで、タグが設定されていないストーリーよりも約3倍もの閲覧数を増やすことができることがわかりました。
タグを追加する画面では推奨タグを合わせて掲載することで、記載のストーリーに最も適したタグをレコメンドしています。なぜなら、タグを設定する際になるべくみなさんの時間を要さないように、かつ邪魔にならないようにしたいためです。「Publish(公開)」ボタンを押すと、いくつかのタグのレコメンドが表示されることと思いますが、承認してもキャンセルしてもOKです。
タグをレコメンドする機能が実装されてから、タグが設定されているストーリーは30%から80%へと増えました。これによってタグを取り囲むエコシステムが拡大し、ストーリー間の絆が更に深まりました。タグが多く設定されることで、私たちがそれを学習し、最適なタグをレコメンドすることが可能になったのです。
ストーリーのディスカバリー
セレンディピティーを促進すべく、Medium のホームフィードにはタグが設定されたストーリーも流れてきます。これまでのように、自分の友達やフォローしている人のみから届けられるストーリーに目を向けるのではなく、関心のあるトピックで知る由もなかったライターの方やそのライターの方が記されたストーリーに出会うことができるのです。
加えれ、注目されているタグは Medium の立ち上げ以降、ずっとホームページに掲載はされていましたが、ストーリーを探す一部の重要な機能として最新の iOS アプリや Android アプリにも搭載されています:
私たちはまだ、タグが秘めている可能性を最大限に解き放つまでには至っていませんが、初公開となった2月以降にどのような思想の下、開発を進めているか、ご紹介したかったのです。いかがでしたが?ぜひあなたの意見もレスポンスで聞かせてください。