San Fransico で見た事(Jpn)

先日、日本の才能のある学生を連れ行くSilicon Valley・San Franciscoへの訪問プログラムに同行いたしました。

昨年、縁あってSan Francisco(SF)の企業のアクセラレーションプログラムに関わらせて頂いたり、
SFでCivic-tech活動を広める非営利団体のセッションの通訳をさせて頂き、話にだけよく聞いていたSFでした。

しかし今回、数々のメガベンチャーがHQ存在し、スタートアップのエコシステムが確立された都市、SFに実際に訪問することができました。

そこで感じたことを書き留めておきたいと思います。

貧富の差

メガベンチャーに買収、数億の資金調達などスタートアッパーにとっては
一獲千金の夢があるSFですが、そこには別の一面もあることも目の当たりにしました。


SF市内のメインストリートであるMarket St.には企業評価額数百億円のスタートアップのファウンダーや、
ストックオプションを持つエンジニアやシリアルアントレプレナーなどの億万長者が普通に通りを歩く一方で、
その通りにはたくさんの人が寝そべって小銭を求めている。

Mission地区にはおしゃれなカフェや、サワーブレッドのお店もたくさんあり、夜は若者がクラブやバーで遊ぶ地域でサンフランシスコの代官山といえる。

その一方で通りはメキシコを思わせるような、
物騒な鉄柵のあるお店やマリファナバーが立ち並ぶスパニッシュのエリアであり、通りを歩く人たちも顔中入れ墨の人がいたり他の地区とは異なる雰囲気を発している。

そこのある通りにGraffiti Alleyと呼ばれるグラフィティが壁一面に描かれている通りがある。その細い路地には非常にメッセ―ジ性の強い壁画が描かれている。

PUT YOUR GUNS DOUWN

カラフルでアーティスティックな絵が壁一面に書かれているのだが、
そのメッセージはそこで貧しい暮らしをする人々のリアルが書かれている。

その主張は賛同できなければすぐに上塗りされてしまい、
ある意味そこにきれいに残されている絵は彼らの主張を代表するものであると言える。

その中で印象的だったのが、このグラフィティである。

SINCE LATEST TECH BOOM!

WELCOME TO SANFRAN CISCOから始まるこの文章の最後の一行には、
”(地価が高騰し、自分たちの住む場所が奪われたのは)SINECE THE LATEST TECH BOOOM!(今の飛躍的な技術発展が起こってからだ。※青赤黄緑の四色カラーでBOOM!)

ある種匿名性が守られ、責任がない表現方法なのかもしれないが、
そこにはサンフランシスコにおける弱者の主張が色濃く出ているように思う。

この色にした意味、この絵が残る意味・理由は
この絵を書いた人・同意する人たちが今自分たちが置かれている状況が
自分たちの責任ではなく、外的な要因によるものという主張なのか。

もしかすると、アートをとして自身の意見を主張できている人たちはまだよい方で
自分たちの過酷な状況を誰にも言えずにいる人たちも多いのかもしれない。

ここのエリアに住む人たちの多くが
サンフランシスコにやってきた移民の人たちであるという。

サンフランシスコでは、中国系の市長が支持され、
中国のお祭りである春節祭が町のメインストリートで行われ、
年に一度ゲイパレードが行われるなど
マイノリティが尊重されるとはいうものの
自分で立ち上がらなければ、置いてきぼりにされてしまう
究極の弱肉強食のアメリカンドリームを追いかける人たちの競争社会を見たように思う。

SFの学生たちがアルコール・ドラックを手に入れることのできる
Missionの公園の小山から見るサンフランシスコの摩天楼との明るさのコントラストにこの町の抱える開きすぎた格差を見たように思う。