IBMワトソンと共存する方法

IBMはワトソンを、自然言語を理解・学習し人間の意思決定を支援する『コグニティブ・コンピューティング・システム』と定義しています。あくまでも「支援する」のであり、意思決定を行うのは人間自身です。

しかし、ワトソンの限界は意思決定ができないという点に限られません。ワトソンの開発チームの方から聞いたのですが、「ワトソンは(現時点では)正解を導くことはできても、それがなぜ正解なのか、どういうプロセスでその結論に至ったのかを説明することはできない。」のだそうです。

他方で、某大手広告代理店の方から聞いたのですが、「AIを使った広告運用はクライアント受けが悪い。クライアントとは、なぜそういう運用をしたのかという理由を説明してもらいたがるから。」だそうです。

AI等によって誰でも「正解」「情報」「答え」を手に入れることができるようになったとしても、「説明」「説得」「納得感の醸成」という仕事はしばらく人間が担当することになるのではないでしょうか。

特に「説得」や「納得感の醸成」については、相手の属性を踏まえ、リアルタイムでの様子や反応を感じ取りながらアウトプットする必要があるので、生身の人間に分があるはずです。

今後は、画一的な情報処理はAIやテクノロジーに任せ、個々のクライアントに対するテイラーメイド対応を極め、納得感を醸成できる人、すなわち、陳腐な表現ですがいわゆる「人間力」「コミュニケーション能力」のある人だけが生き残るような気がしております。また、機転を利かせて「後付け説明」ができてしまうという能力も価値を発揮するのかもしれません。

結局、現時点で「人間力」「コミュニケーション能力」を身につけているデキる人は、AIが登場しても大して影響を受けないような気もしてきます。

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