今日ちょっと寒いモノを見てしまったので一言・・

今日シリコンバレーで参加したとあるカンファレンスでの出来事。主催は日本の政府関係機関で、冒頭に日本から来ていた関係省庁の方の挨拶があった。2020年に向けて政府が主導するプロジェクトの振興に向けての取り組みを説明するものだったのだが、これがもう鳥肌ものだったのでぜひ反面教師として参考にしてもらいたい。


・視線

このプレゼンター、9割方自分の背後に投射されたスライドを見ながらしゃべっている。ほとんどオーディエンスを見ていない。大勢の前でプレゼンするときはオーディエンスの正面左右前後まんべんなく視線を動かすべし。「あなたに向かってしゃべってるんだよ」というメッセージを送ることが重要。

・トーン

慣れない英語でのプレゼンでつらいのはわかるが、原稿棒読み。発音は下手でもいいので、とにかく自信を持ってしゃべってほしい。抑揚がなく何を強調したいのかがわからない。もっとも眠くなるパターン。

・スライド

1ページに詰め込まれた情報量がまず半端ない。テキストは9ポイントくらいの大きさで、会場の後ろの方の席からは全く読めない。明らかにプレゼン用ではなく、配布資料として説明用に作成された日本語スライドを翻訳したものである。省内の会議じゃないんだからちゃんと数百人の観客向けを想定したプレゼンテーション用のスライドを作るべき。そしてそれはテキストは最小限に、むしろ画像だけでもよい。

ちなみにこの方の後にプレゼンしたアメリカ人の大学教授のスライドは大半が画像のみだった。


プレゼンというのは侮ってはいけない。

あなたがよほど相手が喉から手が出るほど欲しいと思うような特別なモノを持っているのでない限り、プレゼンの良し悪しでチャンスを掴めるかどうかが決まってしまうのがシリコンバレー。Y Combinatorなどのアクセラレーターがかなりの時間を割いてスタートアップにプレゼンの指導をするのも、これが投資家から興味を持ってもらえるかどうか、すなわちその後のスタートアップの生死を左右することになるからだ。

これはスタートアップでなくても同じ。大企業であっても政府関係者であっても、プレゼンテーションのスキルはシリコンバレーで生き抜くための必要条件くらいに考えた方がいい。

参考までに以下二つのビデオを見てほしい。Eric Schmidtのスピーチ映像だが、最初がSun Microsystems時代に練習をしている様子。これでも大半の日本人よりはうまいのだが、二つ目の2015年のビデオでは明らかに説得力が違う。あのSteve Jobsでさえものすごい時間をかけてプレゼンの練習をしていた。日本人も頑張って練習すべし。

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