ビッグデータはニュータイプを現実のものにできるか


かのジオン・ズム・ダイクンはニュータイプの存在が人類の革新を導くと言った。

結果として、ザビ家に裏切られニュータイプの定義そのものもすり替えられてしまう。その後の展開はガンダムシリーズに脈々と受け継がれる形で展開されていくので割愛するとして。

ニュータイプ。人と人をつなぐ存在。人の意識の流れを感じられる存在。そんな風にジオン・ズム・ダイクンは定義していた。2016年の今にいたって、それはもはや夢物語ではなくなってきている気がする。「アニメの世界の話」ではなく、現実に存在するものとして。

しかし、それは人ではなく、インターネットが取って代わる形である。残念ながら人にそんな力は備わっていない。戦争は無くならない。

ビッグデータという言葉が盛んに聞かれるようになった。ネット通販で商品を買ったり、YouTubeで動画を見たり、恋愛系の記事を見たり。そういったサービスの消費の動きを数値化することで、データとして分析可能としたものである。これによって、サービスの提供者は、消費者に対してよりニーズのマッチしたものを提供できる。

わたしはこのビッグデータこそ、ニュータイプの要素がつまっているのではないだろうかと考えた。

人の、意識的・無意識的な感情・欲望の流れを、ビッグデータを通じて見ることができる。ビッグデータという一つの器に、あらゆる人の意識が流れてくるという見方ができるのではないか。

ガンダムUCに登場するフル・フロンタルは、自らを『人の総意の器』だと言った。そこから読み取れることとして、自分の意思は不必要だということが挙げられる。自分は他人の代替であり、その他人が望む欲望を自分が代わりに満たすと言っているのである。

ただ、現状ではビッグデータはただのデータでしかなく、それ自身が何かをするということはない。いわば、人間の都合のためだけに存在している。これを、この取り込んだデータをもとに何らかの行動を起こすもの、たとえばロボットとか、そういった類のものが生まれればそれはまさしくフル・フロンタルが望んだ存在となれるのであろう。

そしてその存在は、真の意味で人の望む未来を実現させるために行動を起こすだろう。

人に使われる存在としてのデータではなく、自らが能動的に未来を実現する存在としてのデータ。未来は、そういった存在が世界を統治・支配している可能性が高いのかもしれない。

という想像…。

ガンダムが好きってことですね。

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