投資ラウンドはシード、シリーズA、B、C、とどのように変わっていくのか:エラッド・ギル

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週末にかけて、私はシリーズAの資金調達について、そしてなぜそれはシードラウンドの資金調達と全く違うのかに関して、一連の投稿を書いた。初めにそれぞれの投資ラウンドとその特徴の違いを明確にする。

シード、シリーズA、シリーズB、そしてシリーズC〜Zのそれぞれの投資ラウンドの違いとは何か?

いくぶん、それぞれのラウンドの名前は独断的な感じである。例えばいくつかのケースでは、特定のステージのトラクションなどの情報を考えず、単純に会社が外部ソースから取得した最初の、すなわち「A」資金であることから、「シリーズA」と呼ばれることもある。しかし、ほとんどの場合、シリーズAは会社とその製品の段階を反映している。


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シード:プロダクトを理解し、ユーザー・プロダクト・フィットを目指す。

  • 目的:企業にとってシリーズシードの目的は、これから作っていくプロダクト、そのプロダクトが位置づけられる市場、ユーザーベースを理解することだ。典型的に、シードラウンドは企業が創業者以外の数名の社員を抱え込み、初期段階のプロダクトをリリースするほどの規模に拡大するのを手助けをする。そのプロダクトがより多くのユーザーを獲得すると、その企業はシリーズAに進出する。
  • 調達額:一般的にその範囲は25万ドル〜200万ドルである(中央値はおそらく75万ドル〜100万ドルほど)。この範囲の最高値は、以前はだいたい100万ドルであった。しかし私たちはベンチャーサイクルのインフレ期にあり、私たちが修正を加える前に数百万ドルまで膨れ上がる可能性もある。
  • 誰が投資するのか:エンジェル投資家、スーパーエンジェル投資家、アーリーステージ向けのVC企業の全てが、シードラウンド企業に投資をする。

シリーズA:プロダクトを拡大しビジネスモデルを確立する。(別の言い方をすると、本物のプロダクト・マーケット・フィットの確立)

  • 目的:シリーズAを通して、あなたは典型的にあなたのプロダクトとユーザーベースを理解し、以下のために資金が必要となる。
  • 流通を理解する、あるいは流通を拡大する。あなたのユーザーはそのプロダクトを愛しているかもしれないが、あなたはまだユーザーベースを構築する全ての方法を最適化していない。
  • 地理的に拡大する、あるいはバーティカル市場を超えて拡大する。あなたは単一の市場で好調なプロダクトを持っていて(例えばベイエリアのみで好調)、他の市場にもそのプロダクトを浸透させたい(アメリカ全土に、あるいは世界中にそのサービスをローンチしよう)。
  • ビジネスモデルを理解する。もしあなたが消費者向けのインターネット企業であるとすれば、多くのユーザーを獲得することだろう。しかし、この段階で見込みのある明確なビジネスモデルは持てないかもしれない。(例えば Instagramなど)
  • 調達額:以前は200万ドル〜1500万ドルで、中央値が300万ドル〜700万ドルであった。シリーズAの調達額は最近、700万ドル〜1500万ドルが典型と、劇的に膨れ上がっている
  • 最近の事例:Benchmark から出資を受けたUber(タクシーサービス)、Benchmark から出資を受けたInstagram
  • 誰が投資するのか:伝統的なベンチャーファンド(Sequoia、A16Z、Benchmark、Accel、Greylock、Battery、CRV、Matrixなどなど)がこうしたラウンドのリードを取り、結果的にシードラウンドと比較すると極めて異なる動力につながる(これについては別の投稿でより詳しくまとめる)。エンジェル投資家はVC企業と組んでシリーズAの企業に共同出資をするかもしれない。しかし彼らはこのラウンドの金額設定やいかなる局面に対してもインパクトを与えるような力は持っていない。

シリーズB:ビジネスを拡大させる。

  • 目的:シリーズBは典型的に規模の拡大に尽きる。あなたはユーザーのトラクションを持っていて、基本的にそれに伴ったビジネスモデルも持っているだろう。もしあなたのユーザートラクションが管理できないとしても、多くのVC企業があなたが最終的には多くのユーザーから収益をあげられると仮定するのならば、あなたは既存のビジネスモデルを無視してシリーズBに進出できる。
  • ビジネスモデルを拡大する:あなたは多くのの広告営業人員と法人営業人員、またはそれに近い人員を雇う必要が出てくる。
  • ユーザーベースを拡大する。あなたはアメリカで素晴らしいビジネスを展開しており、ヨーロッパにも進出したい。
  • 買収を行う。時として、他社を買収するためにシリーズBに進出する。
  • 調達額:700万ドル〜数千万ドルの間である。
  • 最近の事例:報道では(おそらく財務的な資料でも)シリーズAと呼ばれていたものの、Angry Birdsの最近のAccelからの4000万ドルの資金調達は、シリーズBやシリーズCに近いものだった。その企業は既に素晴らしいユーザートラクションを有しており、巨額の稼ぎを得ていた。新しいビジネスを手掛けると同時に既存のビジネスを拡大するその企業にとって、さらなる資金が必要となったのである。
  • 誰が投資するのか:シリーズBはシリーズAの出資者と同じ人々にリードされることもあるが(例えばSquareとSequoia)、IVP、GVVC、Meritech、DAGなどといったレイターステージの案件に特化した追加の企業がシリーズBに関与し始めることもある。

シリーズC、そしてその先へ:拡大のためより多くの資金を調達する。

  • 目的:シリーズCは大抵、企業が取り組んでいることをシリーズB以上に加速させるために利用される。これには以下の事柄が含まれるかもしれない。
  • 素早く成長し続ける。どこに利益があるのかをあなたは知っている。しかしその市場で勝つためには、資金を失うというトレードオフも行うことになる。
  • 国際化する。他の市場でもあなたのビジネスを展開する。
  • 買収を行う。一部の人々は多くの企業を買収するために巨額の資金を調達する。
  • 調達額:これは数千万ドルから数億ドルの規模にまで及ぶ可能性がある。
  • 誰が投資するのか:これはシリーズAやシリーズBで言及した人々(例えばGroupOn に資金提供をした全てのアーリーステージの者たち)によって導かれる可能性があるが、しばしプライベートエクイティやヘッジファンド、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、その他の投資銀行のメザニンファンド(翻訳者注釈:LBOに対する融資や、格付けが低い高利回り債や劣後ローン、将来のリスクが高い不動産開発事業などを投資対象とし、ミドルリスク・ミドルリターンを狙って運用するファンド)やレイターステージ部門、またはDSTやTigerといった巨大セカンダリーマーケット企業などといった、その他の資金提供源が後半のラウンドに投資するかもしれない。

こちらも参照:シリーズA、VCラウンドへの進み方

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原文:

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