「どのように破産したの?」
「2通りさ。緩やかに、そして突然に。」
− アーネスト・ヘミングウェイ、日はまた昇る
テクノロジービジネスの中核となる成長プロセスは、プラットフォームとアプリケーションの間における相互補強的な複数ステップのポジティブフィードバックループです。これは指数関数的な成長曲線につながります(ピーター・ティールはそれをべき乗則曲線と呼んでいます)。それは理想的な形で以下のように見えます。
最近の最も顕著な例は、スマートフォン(iOSとAndroid端末)とスマートフォンアプリ(FB、WhatsAppなど)の間におけるポジティブフィードバックループでした。
事後に、指数曲線は比較的滑らかに見えます。しかし、その真っ只中にいるときには、2つの段階に分けられているように感じられます。それは緩やかな段階と急激な段階です。
シンギュラリティ・ユニバーシティはこれを「線形対指数関数的成長の欺瞞」と呼んでいます。
今日、スマートフォンの成長は明らかに指数関数的なようです。しかし、ほんの数年前、多くの人々がスマートフォンは線形に成長していると考えていました。マーク・ザッカーバーグでさえ、「緩やかに感じられる」段階においてモバイルの重要性を過小評価していました。2011年頃には、彼は私たちが経験していたことが実際には指数曲線であることを認識し、その結果Facebookのモバイルへの投資が劇的に増加しました。
「緩やかに感じられる」段階における指数関数的な成長曲線は、欺瞞的です。今日のテクノロジー業界では、緩やかに失望的に感じられるものの、すぐに急激に素晴らしく感じられるようになるという現象が多く起こっています。
原文:http://cdixon.org/2015/05/12/exponential-curves-feel-gradual-and-then-sudden/
もっとシリコンバレーからの翻訳を読みたければ:www.perapera.co