「あなたのためを思って」

白井太一朗
Aug 27 · 2 min read

「あなたのためを思って」というフレーズや行動は、時に無自覚に人を傷付ける。

そもそも《「あなたのためを思って」言った言葉》というのは《「あなたのためを思って言った」と言いたかったその人自身のための言葉》であることが往々にしてある。

出来る限り、僕は僕自身のために生きていたい。誰かを想って起こす言動であっても、その人の喜ぶ顔が見たいのは、他ならぬ自分自身なのだ。

「あなたのためを思って言った」

「あなたのためを思ってやった」

思っていたことと違う結果が返ってきた時、そのフレーズの後ろに「のに」を付けてしまうのなら、それは他でもなく自分自身のために言った言葉なのだ。期待をして、見返りを求めたのだ。そして、それが裏切られた、と思ってしまうのだ。

そもそも期待したのは誰でもない自分自身。相手は裏切ったつもりなんて微塵も無い。その後の展開が自分の思い通りにならなかったことに対して「のに」を付けてしまうということは、ただ相手をコントロールしたかっただけなのではなかろうか。

自分でコントロール出来るものは、自分自身だけなのだ。どう足掻いても自分のコントロールの及ばないところをコントロールすることなど出来ないのだ。

不可能と理解することは、可能なことを切り取っていく作業だから、

不可能と理解することは、裏を返せば、可能の範囲を広げていくことなのだ。

僕は僕のためを思って、目の前の人に笑って欲しいと願ってる。

    白井太一朗

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    グッドメロディとポエトリーの弾き語り 白井太一朗のブログ兼その他諸々。 文章で残しておきたいアレコレをここに残します。notインスタ映え, butテキスト映え。 ひとつひとつ飲み込んで、ようやくたどり着いた志半ば、まだまだバタ足で泳いでいます。