詩、朗読。

白井太一朗
Oct 7 · 6 min read

ポエトリースラムジャパンという大会の大阪大会に出場した。そもそもポエトリースラムとは何ぞや?という方は簡単に説明するけど、気になったら是非ググってみて欲しい。1984年にアメリカのシカゴでマーク・スミスという人物が始めたスポークンワードの大会のこと。ざっくり言うと、詩の朗読の競技。

僕がこれを知ったのは2年前で、その時は出場しなかったのだけど、知り合いのミュージシャンが出ていたことで、1年前に初めて出た。その時の感想はこちらから読めるよ。

前回は本当に軽ーい気持ちで出たの。ポエトリーリーディングを名乗って歌を歌っている以上はこういうことは経験しておかないと、と思い度胸試しのつもりで出た。

結果的には何の爪痕も残せずに、予選のグループで敗退。敗退したお陰とでも言うべきか、その後はお客さんとして出場してる皆さんのパフォーマンスを見ていたのだけど、本当に意識が変わった。その時は自覚していなかったけれど、その後の自分のライブから、明らかに言葉をもっと届けたいと強く思うようになったし、お客さんにも言葉がしっかりと届くようになった。

決めていた。「次も出る」

で、今年も出た。実は今年がポエトリースラムジャパンとしてはラストイヤーだったらしい。

結果としては決勝で敗退。優勝する気でいただけに、悔しさがないと言えばうそになる。

今回のルールは、

まず予選。5名ずつ、A〜Dグループに分かれて3分間で詩を披露。観客の皆さんに一番良かったと思う人と二番目に良かったと思う人を選んでもらい、票数が一番多かった人が決勝進出となる。ここでは一番目も二番目も票数には関係ない。つまり二番目までに入れば良い、という訳。赤、青、黄、緑、ピンクの5枚のカードが配られて一番目と二番目の人の色のカードを掲げるというシステム。

そして、決勝では3分間の詩を一つ披露。それを2セット。一番良かったと思う人の色のカードを一枚だけ上げるというシステムだった。

僕はグループリーグで「RPG」という詩を。

決勝で「19歳」「27歳」という詩を披露した。

中身どうこうをここで語るつもりはないのだけど、もし希望があれば、何処かで記そうとは思ってるので、良ければリクエストくださいな。

この3篇、そのままの順で時間が流れていく。決勝の2篇に関してはハッキリとそうわかるようにしたのだけど、グループリーグの1篇の印象がしっかりと残っていて、続き物であると伝われば勝てる。そう踏んでいた。

予選のグループは抽選で決まった。僕はAグループの最終演者だった。グループ内の最後というのはアドバンテージがある。何故なら全員のパフォーマンスが終わってからのジャッジになるからだ。一番最後が一番印象には残る。運をしっかり味方につけた。そのアドバンテージを逃すことなくグループは勝ち上がった。

だがしかし、Aグループ。決勝になる頃にどれだけの人がちゃんと記憶に残っているのか。そこが心配ではあった。

案の定、次々と出てくる詩人やラッパーの素晴らしいパフォーマンス。それらを見たうえで印象に残すことはできなかったのかもしれない。同じ土俵で勝負している以上は、肩書きなんて関係ない。実力不足だった。決勝が始まる前まで、僕の最初の詩が残っていた人はどのくらいいたのだろうか。

残りのグループを勝ち上がったのは

chori、タムラアスカ、川原寝太郎というお三方。お恥ずかしながら、僕は決勝のことでいっぱいいっぱいで良し悪しまでは判断できなかった。ただ川原寝太郎さんの予選の詩は凄かった。天才のそれだと思った。テーマ、ワードセンス、切り口どれを取ってもバケモノかよ、、、と思った。

そしていよいよ決勝。まずはパフォーマンスの順番を決めるじゃんけん。

1〜4を選んで、一度目のパフォーマンスは

1.2.3.4の順番。

二度目のパフォーマンスは

2.3.4.1の順番だった。

またしても運を味方につけた僕は、じゃんけんに勝利。4を選んだ。これが正解だったのか不正解だったのかはわからない。

そして、決勝。2度のパフォーマンスを終えて、ジャッジの時間。

川原さん、赤。

タムラさん、青。

choriさん、黄。

僕、ピンク。

で色が分けられた。

「せーのっ、スリー!ツー!ワン!ジャッジ!」の掛け声とともに、お客さんが一斉にカードを上げた。

ほぼ黄色っ!!!


僕ら演者から見てもはっきりくっきりと黄色!

スタッフの方が集計してくださっていたのを待ってはいたけれど、あまりにも黄色くて笑いそうになった。

「いや、ここで歯を見せるのは失礼かなー?」とか考えてしまうほど冷静になっていた。そして、確かに決勝のchoriさんは圧巻だった。予選グループでの僕を含めての3人と他の詩人が披露した詩をサンプリングしつつの即興詩。これはchoriさんもツイッターに上げていたので、載せておく。

僕の名前の漢字は間違えてるけど、もうそこはどうでも良い。

これは凄い個人的な感動ではあったのだけど、実はchoriさんと僕は彼此5年程前に天王寺Fireloopというライブハウスで対バンをしていて、その時の僕の組んでいたバンド名が全能の逆説で。その「いや、それ誰がわかんねん!」っていう部分がさり気なく入っていて、僕は甚く感動した。

優勝、choriさん。準優勝、川原寝太郎さんという形で幕を閉じた。お二方は12月に東京で行われる全国大会に出場。僕はここを見据えていたのだけど、あと一歩及ばず。

しかしながら、詩人の皆さんとぶつかって、決勝に進めたことは、自信に繋がったし、去年の感動から積み重ねてきたものはハリボテではなかったのだなーと誇れる。

僕は決して自分のことを「詩人」とは呼ばなかった。「詩人ですか?」と聞かれたら「ノー」と返していた。それは詩人に失礼だと思っていたし。ポエトリーリーディングを掲げてはいるけれど、あくまでも僕は「歌うたい」だと思っていた。

けれど、「詩人」の皆さんと何の分け隔てもなく、僕の詩を評価してくれた方々がいるので、「詩人か?」と聞かれたら、これからは「イエス」と答えようと思う。そしてその詩人の畑を汚さないように、さらにさらに丁寧に、そして大胆に言葉を扱っていこうと。そう決めたのです。

次のうたがどんなうたになるのか。僕が一番楽しみです。

    白井太一朗

    グッドメロディとポエトリーの弾き語り 白井太一朗のブログ兼その他諸々。 文章で残しておきたいアレコレをここに残します。notインスタ映え, butテキスト映え。 ひとつひとつ飲み込んで、ようやくたどり着いた志半ば、まだまだバタ足で泳いでいます。

    Welcome to a place where words matter. On Medium, smart voices and original ideas take center stage - with no ads in sight. Watch
    Follow all the topics you care about, and we’ll deliver the best stories for you to your homepage and inbox. Explore
    Get unlimited access to the best stories on Medium — and support writers while you’re at it. Just $5/month. Upgrade